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石川遼

遼、首位タイに浮上「これからの2日の方が険しい」

東京都の東京よみうりCCで開催中の2011年の国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」2日目。2アンダーの7位タイから出た石川遼は5バーディ、2ボギーの「67」で回り、通算5アンダーまでスコアを伸ばして首位タイに浮上した。

気温は前日の6.4℃を下回る4.8℃。初日に続き厳しい寒さに包まれた第2ラウンド。国内メジャーの舞台で、同学年の松山英樹との同組ラウンドとなった石川が躍動した。前半2番(パー3)でティショットをピン左1.5メートルにつけて幸先よくバーディを先行させると、4番で手前から7メートルのバーディパットを沈め、早々にトップ集団に加わった。

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6番(パー5)ではドライバーショットを左の斜面に打ち込みながらも、第2打以降は冷静にプレーを続けて3オン1パットのバーディ。後半最初の10番で第1打をフェアウェイバンカーに入れてボギーとするが、12番で右手前から3メートルのスライスラインを沈めてバーディを取り返し、単独首位に浮上。最も難度の低い17番(パー5)では第2打をグリーン手前のラフまで運んできっちりバーディを決めた。

「1日バーディ4つはひとつのノルマ。こういうコンディションの中で(5バーディを)達成できたのは良かった」と振り返る。その一方で、チャンスを生かしてバーディを重ねた一日をいっそう輝かせたのがグリーン周りでのプレーだった。11個のパーのうち、1パットでセーブしたのは実に5ホール。最終18番(パー3)こそライの悪いグリーン右ラフからのアプローチミスでボギーフィニッシュとしたが「今日もショートゲームに救われた」と話した。

世界選抜の一員として2度目の出場を果たした「ザ・プレジデンツカップ」以降、バリエーション豊富な“寄せ”が光る。同大会で目を奪われたのは米国選抜タイガー・ウッズの練習風景だった。「なんでもないところからのアプローチだったけれど、3、4球、全部が同じ高さ、同じ落としどころ、同じスピン量のボールだった」。難しい状況を打開するために必要とされるのは豊かな想像力。しかしそれ以前の、最も基本となる、ボールにアプローチしていくショット精度の高さを目の当たりにし、研鑽を積む志を新たにした。

トップに立つのは10月の「キヤノンオープン」の第2、3ラウンド終了時以来。今季最終戦での初優勝へは絶好の位置。しかしラウンド中、自分の名前が頂上にあるリーダーズボードが目に入っても浮き立つものは無かった。「まだ2日目。これからの2日間のほうが険しい、今日の順位はまったく気にしていない」と話した。「昨日よりも今日のほうが良くなったという手応えはあるが、まだバラバラだなとも思う。パッとひらめいたり、つかんだりということがあるので、明日も追求していく気持ちを持ってやりたい。一つ一つのスコアに揺さぶられないように」。我慢を続け、苦しみぬいたシーズンの最後を華々しく飾れるか。(東京都稲城市/桂川洋一)

2011年 ゴルフ日本シリーズJTカップ



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