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石川遼

遼、出入り激しく23位「まだまだ実力が無い」

千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで行われた「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」。石川遼は6バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「70」で回り通算4アンダーの23位タイで大会を終えた。

優勝争いから一歩後退して迎えた最終日。石川は前日ティショットのOBからダブルボギーを叩いた前半2番で、ボギーを先行させた。左ラフからの第2打がグリーンをわずかにオーバーし、アプローチが寄らずピンチを切り抜けられない。その後はなかなかチャンスを活かせない展開が続いた。

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それでも中盤、7番でフェアウェイからの第2打をピン右3メートルにつけて最初のバーディを奪うと、折り返しの9番からは3連続バーディ。すべてショットをピンそば1メートル以内に絡め、大ギャラリーの歓声を呼んだ。

ところが続く12番、そして14番をボギーとし、15番では左ラフからの第2打をグリーン左奥のラフに落とした。「ティショット、セカンドともに同じミスをしてしまった」。怒りをあらわにすると3打目のアプローチでもグリーンをオーバー。4オン2パットでダブルボギーを叩いた。16番、18番と終盤2つのパー5で、きっちりバーディを奪ってフィニッシュしたものの、はじけるような笑顔は無かった。

「4日間とも、良かったり、悪かったりだった」。今大会の獲得バーディ数20は、優勝した谷口徹の22に次いで全体2位。一方で7つのボギーのほか、ダブルボギー3つ、トリプルボギーもひとつと激しい出入りを繰り返した。賞金レースのトップを快走するベ・サンムン(韓国)との約5000万円の差は詰まらず「まだまだ実力が無い。賞金王どうこうよりも、たくさん練習して良いゴルフをしなくてはいけない。まずは練習しないと、何も始まらないと思います」と自分を責めた。

次週は3年前、プロ転向後初勝利をマークした「マイナビABCチャンピオンシップ」。スイング復調への手応えはあるだけに「何か“試合勘”できっかけをつかめるといい」と石川。そう言い残すと、打撃練習場へ向かい、華やかな優勝争いの裏でクラブを振り込んでいた。(千葉県千葉市/桂川洋一)

2011年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント



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