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石川遼

遼、メジャー初Vへ「ほぼ最高」の仕上がり

国内男子ツアーの今季メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」は13日(木)から4日間、千葉県の鷹之台カンツリー倶楽部で行われる。石川遼は開幕前日の12日(水)、当地でインの9ホールで練習ラウンドを行い最終調整した。

日本一の称号を争う同大会で石川はプロ転向後の過去3年間、2位、2位、8位といまだ頂点こそ届かないが、毎年優勝争いに顔を出している。今年は自身初のメジャー制覇だけでなく、今季初勝利、通算10勝目、そして20代になってからの初勝利など様々な要素が絡んだ一戦だ。

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その大一番を前に、石川は自身の状態について「ほぼ最高ですね」と話した。前週の「キヤノンオープン」で生命線であるドライバーショットに練習の重点を置き、“原点回帰”の姿勢を見せた。そして今週に入ってショートゲームも入念に復習。「今、自分にできることをしっかりできているし、納得いかないショット、パットも日々良くなってきている」。平等に与えられた時間の使い方への充実感が表情ににじみ出た。

フェアウェイ幅は狭いところで約15ヤードに絞られた。ティショットの落としどころに苦労するのは例年のことだ。石川にとって同CCでのプレーは小学生時代のゴルフレッスン会以来というだけに未知に等しい。だが「少しでも前に行く選手の方が有利になると思いながらやっていた」とパー3を除く14ホール中、12ホールでドライバーを握る予定。「日本オープンのようなセッティングの時、飛ばなくてショットが正確な選手が有利という“言い伝え”みたいなものは、現在のゴルフに当てはまらないこともある」と、自分が最も得意とするゴルフを、コースが受け入れてくれる感触をつかんでいる。

この日のラウンドでは小学生時代に指導を受けた経験のある佐々木孝則氏に付き添ってもらい、アプローチでヒントも得た。深いラフからの常套手段ともいえるロブショットではなく、フェースを閉じたまま体全体を使って押し出すようなチップを繰り返した。「ゆっくり芝を倒しながら当てていくイメージ。出る球は(毎回)違うけれど、ボールが止まるところはほぼ同じ。“つかんじゃった”」と表情も明るい。

予選ラウンドは昨年覇者のキム・キョンテ(韓国)、そして今年の日本アマチャンピオンである櫻井勝之と同組で回る。「1日、4つ5つのボギーは仕方ないと思ってやりたい。ノルマは4バーディ。ボギーが多くてもパープレーでやっていきたい」と等身大の自分で国内最高峰の舞台を戦い抜く。(千葉県千葉市/桂川洋一)

2011年 日本オープンゴルフ選手権競技



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