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石川遼

遼、痛恨の4連続ボギーでトップとは9打差に

兵庫県の小野東洋ゴルフ倶楽部で行われている今季の国内男子メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯」は14日(土)、第3ラウンドを行い、通算イーブンパーの26位から出た石川遼は「74」とスコアを落とし順位こそキープしたが、通算3オーバーに後退。最終日を前に首位との差が9打にひろがった。

4度目の出場で初めて進んだ「日本プロ」の決勝ラウンドで、石川が苦しんだ。前半に2番、5番という2つのパー5で確実にバーディを奪うなど、スコアをひとつ伸ばして迎えた後半インの出だし、10番パー4から突如崩れた。

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ピンまで残り90ヤードの第2打、得意のサンドウェッジで放ったボールは、グリーンをオーバー。「自分の狙いよりも10ヤード奥に落としてしまった」と悔やむ一打を取り返せずにボギーとしてしまう。さらに11番(パー5)ではフェアウェイからの第2打を3番ウッドで右へ大きく曲げ、12番ではバンカーからの第3打を寄せきれない。13番でも第2打を再びグリーンの奥へとこぼし、痛恨の4連続ボギーを叩いた。

石川が4ホール連続でスコアを落としたのは、2009年「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」第3ラウンド以来、プロとしては3度目。優勝争いに向けて「後半これから頑張ろうというころだった」と嘆いた。

生命線のドライバーショットが「自分が思っているよりも右に打ち出せていない」と言う。この日のフェアウェイキープ率は28.57%。ドロー気味のボールでビッグドライブを狙うが、想定よりも左に球が飛び出し、左ラフにボールが転がるシーンが目立った。さらに要所でパットが決まらずに苦しい展開を招いてしまったこともあり、最終日は「中日クラウンズ」3日目から使用していたセンターシャフトのパターから、L字マレット型のものに戻してタッチを合わせる作戦だ。

トップとは9打差と目標としていた優勝争いは厳しい状況に追い込まれた。それでも「ここから這い上がるのと、這い上がれないのでは自分の経験値が変わってくる。一つでもスコアを伸ばして、順位をひとつでも上げることを考えなければいけない。半ば諦めの気持ちでプレーしては、無駄になってしまう。こういう時こそ気を引き締めたい」と必死に顔を上げて、最後まで戦う。

2011年 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯



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