2009年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント
期間:11/26〜11/29 場所:Kochi黒潮カントリークラブ(高知)
石川遼「完敗です!できれば今週決めたかった・・・」
国内男子ツアー「カシオワールドオープン」の最終日を、今季5度目の首位で迎えた石川遼。今季4勝を挙げている石川は、そのいずれもが最終日を首位で迎えていたため、今週も石川が優勝するだろうと、7,647人の大ギャラリーが会場に押し寄せた。
スタートの1番でティショットを左に曲げて斜面に打ち込んだが、2打目でグリーンを捉えてパーをセーブ。2番パー3はピンの右下4mにつけたが、決められずパー。3番も最終組の全員がスコアを伸ばせずパープレーが続いた。
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均衡を破ったのは4番の石川。ティショットをフェアウェイ右サイドにキープすると、2打目のアプローチでピンの手前1.5につけてバーディを奪い、単独首位に浮上した。ところが、ギャラリーが喜んだのもつかの間、続く5番パー5で2打目をバンカーのアゴ近くに入れた石川は、3打目のサンドウェッジではなく、ピッチングウェッジを使用したが、脱出することしか出来ずボギーを叩いてしまった。
その後、6番を皮切りに前半で3バーディ、後半も4つのバーディを奪った小田孔明に引き離されて、3打差の18アンダーでホールアウト。4打差で迎えた17番でバーディパットを外した瞬間、それまで毅然とプレーしていた石川の身体が完全にうなだれた。それでも最終18番は果敢に2オンに挑戦し、一度はグリーン上を転がったボールはピンの横を通り抜け奥のラフにこぼれた。
返しのアプローチでカップを1mオーバーしたが、バーディパットをしっかりと決めてホールアウト。小田がウィニングパットを決めるときには、小田を賞賛する笑顔となっていた。石川は賞金総額を1億8,174万円まで積み重ね、賞金王獲得に向け次週最終戦に挑む。
ホールアウト後、会見を行なった石川は「悔しいです」と率直に気持ちを打ち明けた。日本オープンではプレーオフで敗退したが、その時は達成感が強く悔しさは少なかったが、今回ははっきり悔しいと語った。
そして賞金王の話になり、女子ツアーで横峯さくらが逆転で賞金王になったことを知り、さらに、女子と同じような条件で池田が優勝し、石川が3位以下になった場合は逆転されることをしると「やっぱり今週決めておけば良かったですね。今日決めなければという強い意気込みは無かったのですが、周囲もそういう目で見ていただいていますし期待されているのも分かるので、できれば決めたいと思っていました。来週池田さんが優勝するかもしれませんし、自分が2位以上になる可能性のほうが低いですから」と心中穏やかではないといった表情を見せた。