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69歳の青木功に最年長記録更新の可能性

高知県のKochi黒潮カントリークラブで開幕した国内男子ツアーの今季第24戦「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」。宮里優作が7アンダーの単独首位発進とする中、青木功が3オーバーの65位タイで初日を終えた。

インスタートのこの日、青木は前半を1オーバーで折り返して後半アウトに突入。2番で2つ目のボギーをたたいてしまうが、5番(パー5)でバーディを奪い返した。上がりの2ホールを連続ボギーとし「最後は(8番、9番ホールともに)3パット、3パット。グリーンに乗った位置が悪かったけれど、それが悔しい」と苦笑いで、ため息をついたが「いいプレーだったけどな」と振り返った。

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この「カシオワールドオープン」は1981年、鹿児島・指宿ゴルフクラブで初開催。第1回チャンピオンのリー・トレビノ以降、外国人選手の優勝が続いていたが、青木は89年に日本人として初の王者となった。そして92年には現段階でのツアー最後の優勝となる通算51勝目(1973年のツアー制施行後)をマークするなど、思い出深い大会でもある。

しかし戦いの舞台が、ここ高知に移ってからは今大会が初出場。昨年大会もエントリーしていたが、プロアマ戦を終えて腰痛を訴え、急遽欠場した。「去年は来たけれど、出られなくてファンの方に悪いことをしたからな。良いプレーを見せたかった、青木功の」。

レギュラーツアーでは2003年の「サン・クロレラクラシック」以来、決勝ラウンド進出が無い。しかし2日目の巻き返し次第では、69歳2ヶ月25日のツアー史上最年長予選通過記録を樹立。杉原輝雄が2006年の「つるやオープン」で達成した68歳10か月7日を更新する。

石川遼松山英樹、次代を担う新世代のプレーに注目が集まる裏で、ひっそりと偉業達成の可能性が浮上。初日終了時点で予選カットラインには1打差。「明日も頑張るよ」。短い言葉に、期待を抱かずにはいられない。(高知県芸西村/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2011年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント



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