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異例の裁定!テレビ映像でペナルティが確定

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の3日目、8アンダー2位タイからスタートした松村道央は、1番から1ホール置きに7番まで4つのバーディを奪い、通算12アンダーの単独首位に浮上していた。

ところが、9番の2打目をグリーン左サイドのグラスバンカーに入れ、3打目を打つ直前に松村の身体がぴたりと止まった。すぐにマーカーの富田雅哉、そして同じく同組でラウンドした丸山茂樹もその場所に駆けつけた。

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松村のボールが、アドレスに入る前に10数センチ動いてしまったからだ。その処置として「アドレス前だから問題ないよ」と丸山が助言をしたが、念のためにと競技委員を要請した。そこに加納競技委員長が現れ、ボールのあった位置や転がった状況などを確認。幸いアドレス前だったということで、転がってボールの止まった箇所からプレー再開となった。

ところが、この日は「スカイ・A」の生中継があり、最終組の9番でのプレーはばっちりと放送されていた。視聴者からも問い合わせがあったため、念のためにと競技委員数名でその映像を確認すると、松村は3打目地点の横で3回素振りをしていたが、それがラフを強くたたいていたため、ボールが動く原因を作っていると解釈した。

18番を終えてアテスト場に入った最終組に対し、競技委員から「9番での映像を確認したが、松村選手の行為はボールが転がる要因になったので、その行為に対して1打罰を加えます」と説明がなされた。

映像による確認でペナルティとなるケースは、米ツアーなどでも過去に数回はある。しかし、国内男子ツアーでは初めてのことで、競技委員の無罰ですという裁定が覆ったことももちろん初めて。松村は裁定に従い9番を「4」から「5」に訂正してスコアカードを提出したが、囲みの会見を練習後にして欲しいと俯いたままパッティンググリーンに向かった。

ことの一部始終を知る丸山は「道央が可愛そう。グラスバンカーでクラブを下につけて素振りしてペナルティ取られるなんて初めて聞いたよ。バンカーみたいに空中でっていうのもどうなのかな・・・」と松村の心情を気遣う。

そして、30分ほど練習をした松村はクラブハウスに戻り「あれは、最初から動きそうだったので、もっと注意してやればよかった。勉強になりました。今、パッティンググリーンでクールダウンして気持ちは切り替えられました。また明日頑張ります」と、冷静に応えた。そのペナルティを聞いた他のプロたちは「テレビ映像でっていうのが不公平な感じがする。競技委員の裁定が後から変わるのはちょっと・・・」など、一様に意見を交わしていた。しかし、ルールはルールで本人が認める以上、そのルールに従って選手たちはプレーしなければならない。松村が最終日に1打足らずにプレーオフ進出を逃すとか、優勝を逃すといった顛末にならないことを祈る。(兵庫県加東市/本橋英治)

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2011年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント



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