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初日爆発!宮本勝昌の譲れないところ

千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開幕した国内男子ツアー第20戦「ブリヂストンオープン」初日。今季初勝利を狙う宮本勝昌がロケットスタートに成功した。

出だしの10番で15メートルのバーディパットを沈めた宮本は、あれよあれよと言う間にスコアを伸ばしていった。14番で最初のボギーを叩くが、すぐに15番で8メートルを決めてバーディを取り返す。左サイドに御神木の並ぶ名物ホール、左ドッグレッグの16番(パー5)では残り210ヤードの第2打を4番アイアンでピンそば10センチにつけるスーパーショット。“アルバトロス逃し”のイーグルで、後半にも勢いをつけた。

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最終9番で1.5メートルのバーディパットを外し、コースレコードの「62」にあと1打及ばなかったが、2位に4打差をつける圧巻のプレー。ラウンド後の石川遼も「このコンディションですから、さすがにみんな苦しんでいる。一人を除いて…」と苦笑いするばかりだった。

宮本は現在、前人未到の記録を更新中だ。2005年12月の「アジアジャパン沖縄オープン」から今週まで147試合連続でトーナメント出場を果たしている。これは一年間のツアー優勝者と国内賞金ランク25位以内の選手のみが出場権できる最終戦「日本シリーズJTカップ」を含めており、トップクラスでの安定した成績と、怪我に強い肉体の両方を兼ね備えた証。記録の残る2001年以降のデータでいえば、2位の横尾要兼本貴司が69試合、4位の小田孔明が68試合(兼本は現在継続中)というから、その数字が群を抜いていることが分かる。

だがその記録への思いはと聞かれれば「こだわりは無い」と即答する。「とにかく試合に出ないと、というだけ。今は(年間)25試合しかない。40試合近くあった時とは違う」。選手会長としての任務にも追われる日々だが「ダメダメでもなんとかするのが我々の仕事。苦しみながらやっていかないといけない。でも根本的に体が強いのは、両親、母親に感謝しなくては。ありがたいこと」と責任感をにじませる。

ただ、一方で「こだわりがある」と言うのが、その最終戦「日本シリーズ」出場だ。1998年大会でツアー初勝利をマークし、2001年も優勝した思い出の詰まった大会を「雰囲気が大好き」と公言する。しかし前週までの賞金ランクは48位と苦しんでおり、残り試合での優勝がなく、そして国内賞金ランク25位以内も逃せば、この連続出場記録も11月末の「カシオワールドオープン」で途切れてしまう。「一つでも伸ばしていきたい。もがきながら」。浮上のきっかけになりそうなホスト大会。男子ツアーのリーダーの踏ん張りどころだ。(千葉県千葉市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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