石川遼のミラクルパーセーブなど初日のハイライト
2011年 WGCブリヂストンインビテーショナル
期間:08/04〜08/07 場所:ファイヤーストーンCC(オハイオ州)
4位タイのキム・キョンテ「来年はアメリカ」
米オハイオ州のファイヤーストーンCCで開幕した世界ゴルフ選手権シリーズの今季第3戦「WGCブリヂストンインビテーショナル」は初日。昨年度の日本ツアー賞金王キム・キョンテが「66」をマークして4アンダーの4位タイと好発進した。
10番からスタートしたキョンテは、出だしからいきなり3連続バーディ。3メートル、5メートルと立て続けに沈め、12番(パー3)ではティショットをピンそば1メートルにピタリとつけた。その後14番、折り返した直後の2番でバーディを奪取。その後2つのボギーを叩いたが、8番で左から3メートルを沈めて6つめのバーディ。「今日の目標はイーブンパーだったけど」と照れ笑いを浮かべながら話した。
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確かな手応えがある。「目標はイーブンパー」と言ったワケの最たるところは、自身の“過去の”飛距離。長い米国のコースに太刀打ちするためには「足りない」と自覚があった。しかしこの日は「去年までだったら、セカンドショットはハイブリッド(ユーティリティ)が多かったはず。でも今日はロングアイアンで打てた。ドライバーの飛距離が15ヤードくらい伸びているんです」と成長を自ら感じ取った。
このラウンド後、キョンテは改めて「今年、(米ツアーの)QTを受けます」と言った。2年連続の賞金王も狙いたいが、11月後半のは米国対世界選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」の出場権を獲得できれば、同じ週に行われる国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」は欠場。翌週の「カシオワールドオープン」、最終戦の「日本シリーズJTカップ」も、来季の米ツアー出場権をかけた予選会参戦のため出場しないつもりだ。
メジャーなどの大舞台に出る際、最近は母国の大先輩であるY.E.ヤンと練習、食事をともにし、米ツアーの情報を随時吸収。今シーズンは「マスターズ」、「全米オープン」で好発進するが、その後失速した経緯があるが「もうちょっと、もうちょっとなんですよ」と今後の課題を口にするその表情が、なんとも嬉しそうなのだ。
来季はロリー・マキロイ(北アイルランド)が米ツアーメンバーに復帰する可能性が高まった。キョンテには(まずはQTを通過して)韓国代表はもちろん、日本ツアーの代表としての活躍も期待したい。【米オハイオ州アクロン/桂川洋一】
桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw