2012年 ニチレイレディス
期間:06/15〜06/17 場所:袖ヶ浦CC新袖コース(千葉)
イーグル締め!有村智恵が4位タイに急浮上!!
国内女子ツアー「ニチレイレディス」の初日は38位タイと、かみ合わぬゴルフになった有村智恵。大会2日目は朝から雨が降り続ける中、1イーグル、5バーディ、1ボギーとこの日のベストスコアタイとなる6アンダー「66」をマークして、首位に3打差の4位タイまで浮上してきた。
1番パー5で幸先の良いバーディを奪った有村は、2番でボギーをたたくが3番ですぐにバーディを奪い返した。「1番のバーディは大きかったですね、このまま行けばまたチャンスが来ると信じていました」と、中盤もバーディチャンスを迎えるが、集中力を切らさずにプレーを続けた。
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この日の有村には1つの課題が設けられていた。それは、グリーン上に上がったときに楽しい気持ちでパッティングに入ることだった。ここ数試合パッティングで悩むことが多く、グリーン上に上がってもパッティングをするのが嫌になっていたという。それをラウンドについて歩くトレーナーから「グリーンに上がるときにつらそうな顔をしているよ」と言われてしまったからだ。
ショットが良くなってきたため、パッティングの順番が最後になることが多く、必然的にラインを読む時間や考える時間が長くなる。「どうしてもネガティブなことしか考えられなくなってしまって…」。その考えを払拭(ふっしょく)するべく、この日はキャディといつも以上に話をしたり、深く悩まずに楽しい気持ちを持ってパッティングに入ったという。
「気持ちの持ち方でこれだけ変わるんだと思うくらい今日はかみ合いました」という有村は、後半に入ると10番パー5で3打目をピン50センチに寄せ、12番では5mを沈めてバーディを奪う。そして、17番パー3はティショットをピンの手前2mにつけてバーディを奪うと、最終18番パー5は残り226ヤードの2打目を3番ウッドで花道を駆け上がりピンの左20センチをかすめて2オンに成功。下りで微妙に右へ曲がる4mのラインを読みきってイーグルフィニッシュ。
「最後にご褒美が来ました」と初日には出なかった笑顔を見せる。初日を終えてかみ合えば…と話していた有村は「ショットが良かっただけに本当にかみ合うゴルフができて良かった。上がどこまで伸びるかわかりませんが、優勝争いをしているほうが集中してよいゴルフができるので明日が楽しみです」と、今季2勝目に向けて3打差からの逆転を狙う。(千葉県千葉市/本橋英治)