2008/05/16GDOEYE

ホールインワンの前兆あり!?生涯5度目の永井奈都

「ヴァーナルレディス」初日、3番パー3でピンまで170ヤードの距離を5Iで打った永井奈都の球は、グリーン奥に切られたピンに向かって転がっていき、カップに消えた。生涯5度目のホールインワンを達成した永井は、その瞬間を目撃することは出来なかったが、「入ったよって見ていた人に言われて…」と、嬉しそうに振り返った。 昨年のサントリーレディスの最終日にも、17番でホールインワンを達成した永井。その時と今回で共通しているのは、共に前兆のような、入りそうなショットが続いたことだという。今週もカップをなめるショットがあったそうで、「前兆があるといえば、あるのかも知れないです」と話してくれた。 今大会の3番ホー...
2008/05/15GDOEYE

プロアマ無しで本戦に集中できるか?

前週に行われたメジャー大会を上回る、賞金総額1億2千万円が用意されている「ヴァーナルレディース」。その裏には、「世界を舞台に戦える女子プロゴルファーを育てたい」という大会目標が隠されている。 いまや、どこのトーナメントでも恒例となっているプロとアマチュアが一緒に回る大会前のプロアマ戦だが、今年で9回目を迎える「ヴァーナルレディース」は、2003年以降、これを実施していない。運営や予算的な負荷を減らす意味もあるが、プロアマをやらない分、沢山練習して、選手達に上手くなって貰いたいという狙いがあるという。日本女子オープンですら、2005年大会からプロアマ戦を実施している為、今年の女子ツアーでは唯一プ...
2008/05/01GDOEYE

古閑美保の「ONE LOVEプロジェクト」

明日から開幕する「クリスタルガイザーレディス」。昨年までは8月に開催されていた同大会だが、今年からスケジュールが変更となり、今回はゴールデンウィーク開催となった。大会名にも「ゴールデンスペシャル」が加わって、前夜祭ではプロたちが金色のドレスを着用するなど、ゴールドにひっかけた様々な演出が考えられている。 練習日からコースにいる“ゴールデンレトリーバー”もそんな演出のひとつ。プロ達の間でも犬を飼う選手は多く、パッティンググリーン脇にかわいく居座るシャンク(4歳)は、早くもみんなの人気ものとなっている。 LPGAミーティング委員長の古閑美保も、そんな犬好きの一人。家ではパグを飼っているという古閑は...
2008/05/12GDOEYE

プレーオフ確率は44.4%!大混戦が続く女子ゴルフツアー

福嶋晃子と申智愛の5ホールに及ぶプレーオフでの決着となった国内女子ゴルフツアー第9戦「ワールドレディスサロンパスカップ」。幾度もきわどいパットを沈めてピンチを凌ぎ、最後は我慢比べに勝って申を下した福嶋のプレーは、見るものも手に汗を握ったに違いない。 今年の国内女子ゴルフツアーを振り返ってみると、これまで9戦中4試合がプレーオフまでもつれ込んでいる。91年には、39試合中14試合がプレーオフ決着となったが、現時点ではそれを上回るハイペースが続いている。また、開幕から9試合、すべての試合で勝者が違う。賞金トップも試合毎に変わり、いつどの選手が抜け出すのか予測がつかない。 大会も決勝ラウンドに入った...
2008/05/10GDOEYE

世の中はベテランブーム!?

今季メジャー初戦となる「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の3日目を終えて、通算3オーバーの8位タイにつけている服部道子(39=三共生興)。今年は、先々週のフジサンケイレディスで5位に入るなど、徐々に調子を上げてきている。 ツアー優勝は05年のスタジオアリス以来遠ざかっているものの、これまで通算18勝。アマチュア時代は、84年に高校1年で日本女子アマのタイトルを史上最年少(当時)で獲得し、85年には日本人として初めて全米女子アマをこれまた史上最年少(当時)で制するなど、華々しい記録を残している。メジャー制覇も3回を誇る服部は、明日の最終日を前に、「ベストフィニッシュしたいな...
2008/05/09GDOEYE

北田瑠衣のゴルフは谷口徹タイプ!?

「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」2日目を終えて、1オーバー8位タイにつけている北田瑠衣は、2004年大会で優勝を果たしている。その頃と比べて、今の状態を聞くと「あの頃は、今とは比べることが出来ませんよ。勢いだけで上手く行っていた頃ですから・・・。コースはあの時のほうが易しかったと思います。今年は難しいですね」。 その難しいコースで2日間、1オーバーでラウンドしているのは、好調なゴルフに加えキャディ効果も含まれているようだ。今大会、北田のキャディバッグを担いでいるのは、谷口徹、上田桃子のキャディとして有名になった清水重憲さんだ。もちろんこのペアリングは初めて。その印象を両...
2008/05/25GDOEYE

ベストアマ争いもプレーオフに…!?

今年の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」の決勝ラウンドには、森美穂(15)、竹村真琴(18)、綾田紘子(20)のアマチュア3名が進出。最終ホールまでもつれたベストアマチュア争いを制したのは、最年少の森だった。竹村と共に通算3オーバーで並び、迎えた最終ホール。このまま同スコアでホールアウトすれば、アマチュア同士のプレーオフへともつれ込むところだ。 森は18番パー4の2打目を3メートルにつけると、これを沈めてバーディフィニッシュ!通算2オーバーとして、ほぼ同時に最終9番をプレーしていた竹村の結果を待った。過去のプレーオフの戦績は1勝1敗、「プレーオフは嫌だなあ」と話していた森。ここで朗報が飛び込...
2008/05/24GDOEYE

古閑美保の進化は、なおも続く

「13番の2打目を刻む時に、閃いたんですよ!」 「中京テレビ・ブリヂストンレディス」2日目、単独首位に立った古閑美保の言葉だ。話は初日に遡る。「ドライバーもアイアンもイマイチだった」と言う古閑は、2バーディ、3ボギーの1オーバーで13番パー5を迎えた。その2打目を刻んだ時に、「トップで手首が緩んでいたため、タイミングが少し遅れてヘッドが入っていた」ことに気付く。トップで手首を意識的に固定させた途端、「後半からドライバーも良くなって、アイアンとも噛み合いました」という14番以降は、2バーディ、ノーボギーと、見事な修正能力を披露した。 初日を終え、「そのまま練習場に行き、たくさんボールを打った時も...
2008/05/23GDOEYE

有村智恵と原江里菜、今季3度目の…

「中京テレビ・ブリヂストンレディス」初日。有村智恵と原江里菜は、互いに顔を見合わせたことだろう。何しろ、「フジサンケイレディス」、「クリスタルガイザーレディス」、そして今日と、初日に同組でラウンドするのは今季3度目。「完全に嫌がらせだよね」と言い合ったという。 確かに共通点が多い2人、運営サイドとしては同じ組でラウンドさせたくなる気持ちも分かる。ゴルフの名門、東北高校出身の同級生。アマチュア時代から注目されてきた逸材で、共に将来を嘱望される若手のホープだ。 さらに、プライベートでも親交の深い間柄。今週の火曜日には、有村が「ご飯を食べに行っていい?」と地元愛知県出身の原に連絡。2人のブログには、...
2008/05/22GDOEYE

迷彩柄ウェアの悲運

両脚の太もも部分に、大きなポケットが張り付けられたカーゴパンツ。生地が丈夫で利便性も高く、近年はゴルフ場で着用するゴルファーも増えた。しかし今年4月、日本女子プロゴルフ協会は、迷彩柄のウェアと共にカーゴパンツの着用禁止を発令した。 理由は、プロゴルファーが着用するウェアとしては相応しくない、とのこと。この禁止令、今年6月の「リゾートトラストレディス」後から施行されるはずだった。だが、通常ウェアメーカーとプロゴルファーは年間で使用契約を交わしているため、シーズン途中での禁止は少なからず問題が生じてしまう。そのため、今年一杯を猶予期間とし、本格施行は2009年1月以降に先延ばしされたわけだ。 しか...
2008/04/18GDOEYE

不動裕理「自分の言葉に苦しんでいます」

前身の「再春館レディス」を含め、地元熊本で行われている「ライフカードレディス」で過去2回の優勝を誇っている不動裕理。「年に1回の地元での大会なので、気合を入れて1打1打大切にやっていきたいです」と開幕前に抱負を語った。 だが、現在の不動はパットの不調に苦しんでいる。「もうちょっと2m前後のパットが入ってくれれば」という通り、この日も8番パー3であわやホールインワンというスーパーショットでピン上1m弱につけたが、このバーディパットを外してしまう。初日を終えて2オーバーの23位タイ。「前よりはちょっとずつ良くなってきているのですが…」というが、表情は曇ったままだ。 振り返ると、不動は今季第2戦の「...
2008/04/27GDOEYE

原江里菜に教わった、一期一会の大切さ

「フジサンケイレディスクラシック」最終日、2打差の単独首位からスタートした原江里菜。初優勝を遂げる絶好のチャンスだったが、勝利の女神は上原彩子に微笑んだ。「かなり緊張しました。短いパットが打てていなかったし、自分が頑張り切れなかったです」と肩を落とした。 オフのトレーニングで手ごたえを掴み、自身に期待を抱いて迎えた今シーズン。体力強化もちろんのこと、メンタル面でも原に大きな刺激を与えた。オフに、メジャーリーガーの井川慶選手らと行った合同合宿。そこに参加していた、阪神タイガースの岩田稔投手の存在だ。岩田選手は2005年に入団後、昨年まで未勝利。原は「プロに入って苦しい時が続いている」との言葉も聞...
2008/04/26GDOEYE

2年連続で川奈を攻略したアマチュア

2007年の「フジサンケイレディスクラシック」には8人のアマチュアが出場し、予選を通過したのは僅かに1人。今年は6人のアマチュアが挑み、2人が決勝ラウンドへ進んだ。その両年で、数少ない予選通過者に名前を連ねたのが、岡山県出身の期待のアマチュア藤本麻子だ。 プロも音を上げる難コース、川奈ゴルフコース。将来を有望視されているアマチュアたちが続々と予選落ちを喫するなか、ハワイ在住で2007年「全米女子ジュニア」準優勝のアマ、金子絢香も何とか予選突破を果たした。「アップダウンと風ですね。アメリカではハッキリした風が多いけど、(川奈は)ジャッジが難しい。キャディの力がないと無理です」と渋い表情。 一方、...
2008/04/25GDOEYE

諸見里が「66」を目指す理由

「明日は『66』を目指します!」と声のトーンを上げたのは、「フジサンケイレディスクラシック」初日を、首位と3打差、1アンダーの10位タイで終えた諸見里しのぶ。翌日の目標スコアに具体的な数字を挙げる選手は少なくないが、屈指の難コースの川奈で「66」は至難の業だ。なぜ「66」なのか、その理由は、同週に関西で開催されている国内男子ツアー「つるやオープン」に隠されていた。 主催者推薦枠により出場している江連忠が、この日行われた第2ラウンドで「66」の好スコアをマークし、暫定ながら通算6アンダーの5位タイに急浮上したのだ。江連は、言わずと知れた諸見里のコーチ。普段から厳しい指導を受けている諸見里は、20...
2008/05/30GDOEYE

アイアン替えても心配なし!初優勝狙う原江里菜

「廣済堂レディスゴルフカップ」が開幕したが、今週は出場を見合わせている選手が多い。国内女子ツアーは今季37試合が予定されていて、開幕戦以降オープンウィークになるのは3月最終週と7月第5週だけ。連戦を戦う選手にとって、休養をとることも大事な体調管理となる。 その予定はたまたま今週に固まってしまい、現在の賞金ランキング10位以内では、福嶋晃子、古閑美保、山口裕子の3人しか出場していない。上位選手が少ないということで、多くの選手がチャンスとばかり意気込むが、昨年初シードを獲得した原江里菜も例外ではない。オフシーズンに出場試合の予定を聞いたら「体力が続く限り出ます!私試合を選んで休めないんです」と話し...
2010/02/22GDOEYE

宮里藍、爆発的スコアの秘密とは?

最終18番でチップインバーディを決めた宮里藍。「プレーオフの準備が出来たね」と笑うミックの言葉に従うように、ホールアウトした宮里はそのまま18番裏にある練習グリーンへと向かった。 2010年の米国女子ツアー開幕戦「ホンダPTT LPGAタイランド」。練習グリーン脇の大型ビジョンでは、2組後のスーザン・ペターソンのプレーを映し出していたが、宮里はちらりとも見ようとしない。力むでも、浮かれるでも、ドキドキするでもなく、ただ淡々と目の前のボールを転がし続けた。 米ツアーに来た当初、宮里は体格に勝る外国選手の飛距離や迫力に気圧される部分があったという。「日本で見たことのないスコアがポンポンでるし、みん...
2010/02/21GDOEYE

首位独走のペターセン、そこまで飲むか!?

今年で4回目を迎える米国女子開幕戦「ホンダPTT LPGAタイランド」だが、初年度となった06年の開催コースはアマタCC。07年、09年、10年とサイアムCCが舞台になっているが、昨年は同クラブ内の別コース、プランテーションコースを利用した。今年と07年はオールドコースがその舞台だ。 その07年に大会を制したのが、今年も3日目を終えて2位に5打差をつける通算18アンダーで独走するスーザン・ペターセン。07年は通算21アンダーで優勝しており、このコースの過去7ラウンドでトータル39アンダー(1ラウンド平均66.42ストローク)という驚異的な数字をマークしている。しかも、今年は54ホールをノーボギ...
2010/02/19GDOEYE

LPGA、新コミッショナーで60周年の開幕を祝う

いよいよ開幕した米国女子ツアーだが、今年は同ツアーが始まってちょうど60年という節目の年を迎えている。1950年のツアー発足時は、国内で14大会が開催され、1年間の賞金総額は5万ドル(450万円)。60年後の今年は、開催国が11カ国となり、ツアー選手は29の異なる国籍を持ち、年間賞金総額は41.2百万ドル(37億円強)まで膨れ上がった。 ここ数年は米国経済の不況と、強気で知られた前コミッショナーに対する反発もあり、スポンサーのトーナメント離れが加速したが、今年1月4日にウィルソンスポーツ、テーラーメイドゴルフ等の要職を歴任したマイケル・ワン氏が新コミッショナーに就任。LPGA創設時の「多様性...
2009/10/25GDOEYE

ドライバーショット不発の福嶋晃子が見せた18番のナイスボギー

国内女子ツアー「マスターズGCレディース」の最終日を9アンダーの単独首位でスタートした福嶋晃子の注目された最初のティショットは、左に曲がり深いラフに捕まった。福嶋は2日目にドライバーショットが絶好調で、たとえラフに行っても浅いラフやライの良い場所が多く、次打に影響もなく大きくスコアを伸ばしていた。 ところが1夜空けた最終日は、このドライバーショットが思い通りに方向が定まらず苦戦を強いられる。続く2番は右、その後もフェアウェイを捉えられず苦戦し、14番までにボギーを2つ叩き7アンダーに後退してしまった。福嶋の誤算はスコアを伸ばしたいパー5で2つのボギーを叩いてしまったこと。 福嶋の飛距離なら2オ...
2009/10/24GDOEYE

脊柱側わん症と戦うS.ルイスが7位タイで最終日へ

今年の国内女子ツアー「マスターズGCレディース」は、海外からの招待選手が2名出場している。まずは、05年でこの大会を制したポーラ・クリーマー。そしてもう1人は、米ツアーで昨年プロ転向した24歳のステーシー・ルイスだ。 ステーシーは米ツアーで未勝利のため、知名度はまだ低いが、昨年の「全米女子オープン」でプロデビューを果たし、いきなり3位タイに食い込み脚光を浴びる。昨年末のファイナルクオリファイでは見事にトップ通過を果たし、今季米ツアーの出場資格を掴んだ。しかし、ステーシーには、全試合に出場することが出来ない理由がある。脊柱側わん症という病気のため、試合数を制限せざるを得ない状態なのだ。 脊柱側わ...