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諸見里が「66」を目指す理由

「明日は『66』を目指します!」と声のトーンを上げたのは、「フジサンケイレディスクラシック」初日を、首位と3打差、1アンダーの10位タイで終えた諸見里しのぶ。翌日の目標スコアに具体的な数字を挙げる選手は少なくないが、屈指の難コースの川奈で「66」は至難の業だ。なぜ「66」なのか、その理由は、同週に関西で開催されている国内男子ツアー「つるやオープン」に隠されていた。

主催者推薦枠により出場している江連忠が、この日行われた第2ラウンドで「66」の好スコアをマークし、暫定ながら通算6アンダーの5位タイに急浮上したのだ。江連は、言わずと知れた諸見里のコーチ。普段から厳しい指導を受けている諸見里は、2001年以来の予選通過を果たしたコーチの大活躍に、「ビックリしました!耳を疑いましたよ!」と目を見開いた。

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江連は、初日のサスペンデッドによる影響のため、この日30ホールをラウンド。諸見里の、「第1ラウンドは頑張るかもしれないけど、第2ラウンドはもたないと思っていました」との予想は、良い方向に外れる結果となった。こうなれば、うかうかしてられないのは諸見里の方だ。

「忙しくて練習もできていないのに、“オレは練習をしなくても上手い”なんて言われないためにも頑張ります! 私も負けないで、明日は『66』を目指します!」。海外では、同門の上田桃子が初日を首位タイで終える活躍ぶり。今、諸見里のモチベーションは最高潮に達しているはずだ。(編集部:塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。



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