2014/09/13PGAコラム

10ミリオン争いもあと2日 手に入れるのは誰だ!?

ビリー・ホーシェルは自分の言葉を体現している。 「ツアー選手権byコカ・コーラ」初日に「66」を記録し首位タイに立ったとき、愛想の良いフロリダ出身のホーシェルは、初日のようなラウンドを4日間プレーし、どのような結果になるかを見たいと語った。 最終戦をフェデックスカップランキング2位で迎えたホーシェルは、2日目を終えて2位と2打差の通算8アンダーとし、単独首位に浮上した。今大会に出場しているホーシェルを含む5選手は、優勝すれば、他の選手の成績に関係なく10ミリオン(約10億円)のボーナスを手にできる。 勢いという観点で見れば、先週の「BMW選手権」優勝に加え、その1週前には「ドイツバンク選手権」...
2014/08/04PGAコラム

「全英」に次ぎ優勝のマキロイ、世界ランキング1位を奪還

ロリー・マキロイが再び頂点に立つ。 ファイヤーストーンCC での「WGCブリヂストンインビテーショナル」最終日、マキロイは4アンダーの「66」と猛チャージし、セルヒオ・ガルシアに逆転勝利した。「全英オープン」に次ぐ出場2試合連続の優勝と、世界ゴルフランキング1位の両方を手にする彼は、ゴルフ界のトップに返り咲く。 通算15アンダーで勝利を収めたマキロイはこれで550ポイントを獲得し、フェデックスカップのポイントランキングで3位に浮上した。マキロイは今大会最終日、序盤5ホールだけで4バーディを奪取し、この時点でガルシア(71)を抜いて首位に。その後も圧巻のティショットを放ち、勝負どころでパットをし...
2014/08/04PGAコラム

全米プロゴルフ選手権「バルハラ」の事前情報

今シーズンのメジャー最終戦となる「全米プロゴルフ選手権」がケンタッキー州のバルハラGCに帰ってきた。バルハラとは北欧ノルウェーの神話において主神オーディンが建てたとされる戦死者の館で、勇敢な死を遂げたバイキングの魂がオーディンとの宴席に就く場所という言い伝えがある。ここバルハラではゴルフ史に残る大会が開催され、偉大な王者達も生まれた。ジャック・ニクラスが設計した同コースでは、過去に2度の「全米プロゴルフ選手権」、2度の「全米プロシニアゴルフ選手権」、そして「ライダーカップ」が開催された。 今週の大会に出場する156選手にとって立ちはだかるバルハラだが、勝利の宴を楽しむには次のポイントに注意し、...
2014/08/01PGAコラム

トム・ワトソンも好調ムーアに注目

数週間前のことだが、「全英オープン」中にライアン・ムーアが昼食を食べていると、そこに「ライダーカップ」アメリカ代表キャプテンのトム・ワトソンがやって来た。 「彼は自分に出場の可能性があると知っていた。当落線上にいることをね」と、今週「WGCブリヂストンインビテーショナル」に出場しているライアン・ムーアは語った。ムーアは現在ライダーカップポイントランキング14位。上位9名にのみ自動的に出場権が与えられる。 「彼(ワトソン)は僕の調子が良いのを知っていると言っていたよ」。 ムーアは出場した直近3大会でいずれもトップ12以内という成績を残している。木曜(今大会初日)も好調を維持し、「65」の5アンダ...
2014/08/07PGAコラム

気になる世界ランク1位争い

ロリー・マキロイは先週末の「WGCブリヂストンインビテーショナル」で優勝し、2013年3月以来となる世界ゴルフランキング1位に返り咲いた。マキロイにとっては通算5回目の世界ランク1位だが、今週開催される「全米プロゴルフ選手権」の結果次第で、ほかの4選手にも世界ランク1位浮上の可能性が出てくる。 それぞれの選手が世界ランク1位となる条件は以下の通り。 アダム・スコット 現在世界ランク2位。今年の5月19日から8月3日まで1位の座を守った。マキロイの順位に関わらず、優勝すれば1位に返り咲く。4人の中では、優勝しなくとも1位になる可能性がある唯一の選手。マキロイが予選落ちし、セルヒオ・ガルシア、ヘン...
2014/12/17PGAコラム

タイガー・ウッズ設計のコースがメキシコでオープン

今後タイガー・ウッズは、経歴に“コース設計士”と付け加えられる。 ウッズが初めて設計したメキシコのサンルーカス岬にあるエルカルドナルコースatディアマンテが、現地16日にオープンした。ウッズはオープン初日のオープニングティショットを打ち、9ホールをプレーした。 ウッズのウェブサイトによれば、全長7,363ヤード、パー72のコースは、昔懐かしいカリフォルニアのコースを思い起こさせるコースに仕上がったという。 プレーヤーには、ワイドなフェアウェイに対するティショットの判断が求められ、ハザードを越えてより良い位置でのアプローチを狙うか、もしくはグリーンまで距離は残すものの安全な位置に持っていくかを判...
2014/11/07PGAコラム

A.ラヒリは2オーバー出遅れも、明日からの挽回に自信

By Asian Tour Communications インド出身のアニルバン・ラヒリは、「WGC HSBCチャンピオンズ」初日の最終ホールでダブルボギーを叩き、「74」の2オーバーでホールアウトした。 アジアツアー5勝の実力者は首位のグレーム・マクドウェルと7打差としているが、シェシャンインターナショナルGCでの2日目から巻き返しは可能と自信を見せている。 「今日は上手くいかなかった日ということ。今は良いプレーができているから、何も変える必要はない。今のままで問題ない。グリーン上で自分が求めるパットを打てなかった。そういう1打、あるいは2打が最終的な結果に響いてしまったね。ただ、個人的には...
2014/11/08PGAコラム

コブラがFly-Zメタルウッドラインアップを発表

昨年コブラがBioCellのメタルウッドを発表した際、軽量化のために新開発されたヘッド内部の蜂の巣型“Bio Cell”テクノロジーが話題の中心となった。ウェイトをクラウンとフェースからヘッドの下部と後部に移したことで深・低重心と高慣性モーメントを実現したのだ。 新たに発表されたコブラの2015年モデル Fly-Zメタルウッドでも、軽量化は目玉の1つだが、460ccのヘッドと持つFly-Z+ドライバーに搭載されたFlipZoneウェイトテクノロジーによる、同メーカー史上初のウェイト調節機能が話題の中心となるだろう。 コブラFly-Z+ 低く前へ、あるいは低く後ろへという重心位置に重点を置いたド...
2014/09/23PGAコラム

陽動作戦?マキロイ&マクドウェルのペアは“解消”の可能性も

今週行なわれる「ライダーカップ」でロリー・マキロイと一緒にペアを組めるとなれば、グレーム・マクドウェルはきっと“大喜びする”だろう。彼はBBCのスポーツコラムで、マキロイと自身のかつてのマネジメント会社ホライゾン・スポーツとの間の訴訟問題は2人のパートナーシップの妨げにはならないと断言している。 「確かに、ここ2、3年はロリーにとっても、僕にとっても、ビジネスの面では難しい時期にあった。ロリーは僕のいるマネジメント会社との訴訟問題があったからだ」と、マクドウェルは記す。「それが僕らの関係にストレスを与えたのは確かだが、今年はお互いにそういったことを表に出さなかった。むしろ2人の友情は、自分たち...
2014/09/20PGAコラム

R&A、投票で女性への門戸開放を決定

セントアンドリュースのロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ(R&A)は、もう男性だけのものではない。 同クラブは現地時間18日、会員による投票で女性受け入れに圧倒的な票が集まったことで、長年に渡る男子限定に終焉を迎えた一番新しいゴルフクラブとなった。投票結果は、即時施行されている。 R&Aの責任者であるピーター・ドーソンは「セントアンドリュースのロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブは、男女混合の会員制クラブであることを承認します」と文書で発表。 そして、世界中にいる2,500人のクラブ会員の75%以上が投票し、85%が女性受け入れを支持したとコメントした。また、260年の歴史を...
2014/06/30PGAコラム

S.ステファニら4選手が「全英オープン」出場権を獲得

「クイッケンローンズ・ナショナル」最終日の結果、ショーン・ステファニ、ベン・マーティン、チャーリー・ホフマン、ブレンダン・スティールの4選手が“ボーナス”を手にした。 4選手は、新たな「全英オープン」予選シリーズの恩恵を受け、来月ロイヤルリバプールで開催される「全英オープン」出場権をまだ持たない選手の中でトップ12位タイ以内の上位4名となり、晴れて出場資格を勝ち取った。今大会まで出場権を手にしていなかったスティールとアンドレス・ロメロは、コングレッショナルでの大会で5位タイに並んだが、世界ランキングでロメロより上位のスティールが出場権を獲得した。 ステファニ、マーティン、スティールにとっては初...
2014/12/14PGAコラム

ポール・マギンリー リオ五輪アイルランド代表主将に就任

ポール・マギンリーに再び国際舞台でチームを率いる機会が与えられる。 今年の「ライダーカップ」で欧州選抜チームのキャプテンを務めたマギンリーは11日、アイルランドオリンピック評議会から、2016年にリオデジャネイロで開催されるオリンピックに出場するアイルランド代表ゴルフチームのキャプテンに任命された。評議会は同日、ゴルフを含む17競技の代表チームリーダーを発表した。 47歳のマギンリーは「この2年、欧州を代表しキャプテンを務められたのは、私にとって非常に名誉なことだった。2016年のリオ五輪で、アイルランドの男子と女子チームの主将として母国をアシストする機会を与えてもらい、とてもうれしく思ってい...
2014/09/04PGAコラム

12メートルでもOKパー! ミケルソンが思い出の地で語る「全米アマ」

「BMW選手権」が開催されるチェリーヒルズでは、過去に幾多のドラマが生まれている。 「(アーノルド)パーマーが1番でのドライバーショットをグリーンに乗せたとか、(ベン)ホーガンが17番でのウェッジショットで後退したとか、あのコースでは多くの歴史が生まれた。すべて起こるべくして起こった」 フィル・ミケルソンはこう語り、ゴルフ史に残る名場面の1つとされる1960年の「全米オープン」最終日について触れた。パーマーはチェリーヒルズで開催されたメジャー最終日に「65」を記録し、アマチュアとして出場したジャック・ニクラス、そしてベテランのベン・ホーガンを抑え、自身唯一となる全米オープン優勝を果たした。 3...
2014/05/06PGAコラム

パワーランキング:ザ・プレーヤーズ選手権

「ザ・プレーヤーズ選手権」が、5番目のメジャー大会として認められていないことに対しては、皆反論の声をあげているが、総合的に見て人々の中では既にメジャー大会となっていることは間違いないだろう。このフラッグシップ大会の、会場、優勝賞金、出場選手陣や、優勝選手が手にする昇格(ランキングを上げる)全てにおいて、近年のゴルフエンターテインメントに大きな期待と興奮をもたらしているのだ。 144名の参加選手は、1000万ドルの賞金をかけて戦う。TPCソーグラスは皆の予想通りだろう。コースはところどころ独創的ではあるが、そんなに複雑な作りではない。だからこのコースではショットメーカー達が毎年優勝候補に挙げられ...
2014/06/08PGAコラム

J.ミラード、自己申告で「全米オープン」出場資格が取り消しに

ジェイソン・ミラードが最終予選(セクショナル クオリファイング)で自主的にペナルティを申告したのを受け、6月7日に「全米オープン」の出場資格をはく奪された。 全米ゴルフ協会(USGA)の副会長で、チャンピオンシップ・コミッティーの委員長でもあるダニエル・B・バートンは「ジェイソンがこの問題を我々に知らせたことを評価します」とコメント。「現時点では償還請求をすることはありませんが、“ゴルフルール”、特に34章1bにのっとって、彼の出場資格を取り消します」。 テネシー州メンフィスでの予選会では連続して「68」をマークし、大会への出場権を獲得したミラード。ペナルティが発生したのは、彼がコロニアル・カ...
2014/06/07PGAコラム

ミケルソンの第2Rは土曜の朝に順延・・・

フィル・ミケルソンは、木曜日は時間をかけて1打1打に集中し、「フェデックス セントジュードクラシック」で好スタートを切ることができたが、その好調を維持できるかどうかは、土曜日の朝まで待たないといけない状況になった。 初日に「67」の3アンダーとしたミケルソンは、2日目に1打も打たずに終了。ミケルソンの組が1番ティに入った午後2時15分(現地時間)、悪天候のため競技順延が決まった。 ミケルソンは初日のプレーについて、次のショットをイメージする時間を設けたという。ここ数週間もの間、彼はメンタル面での改善を試みている。1週間後に迫った「全米オープン」前の最後の出場試合とあって、実戦の場でメンタル面の...
2014/04/14PGAコラム

K・スタドラーが来年の出場権を獲得 来年も父子出場?

「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」優勝を果たし、今年の「マスターズ」出場権を獲得したケビン・スタドラー(34歳)は今大会、史上初めて「マスターズ」王者の息子が出場という歴史を作った。 そして来年の大会も出場するはずだ。 トップ12の選手には来年の「マスターズ」出場権が与えられるが、スタドラーは、最終日のラスト2ホールをボギーとしつつも、通算「288」のイーブンパーで8位タイに入賞した。 スタドラーは「数週間前ここに来た時、自分のゲームに適したコースだと感じた。実際、良い成績を残せたしね。ラスト数ホールの結果を忘れるには少し時間が必要だろうけれど」と話した。 トップ12入りの資格で...
2014/04/11PGAコラム

4オーバーと出遅れたミケルソン「精神的な問題」

スコアカードに2度「7打」と記載することになったフィル・ミケルソンは、首位を8打差で追う形で今年の「マスターズ」開幕日を終えた。 グリーンジャケットに3度袖を通しているミケルソンは、初日を「残念な結果」と表現。「76」で終えたが、不調の原因については「判断を誤ったショットが多かった」と説明した。 初日は2バーディ、1ボギーに加え、7番ではトリプルボギー、そして15番では池に落としダブルボギーと大叩き。今回のマスターズ前までは、過去7番でトータル5アンダー、15番でトータル40アンダーと相性の良さを発揮していたミケルソン。7番では過去にトリプルボギーはおろかダブルボギーでさえ記録したことがなかっ...
2014/04/13PGAコラム

3位浮上のクーチャー 悲願のマスターズ制覇に再び近づく

ジョーダン・スピースの歩みはあまりにも速い。超新星の例は、確かにマット・クーチャーのキャリアには当てはまらない。しかし、どうやって目的地にたどり着いたかが問題ではない。そこに到達することに意味がある。スピースはもちろん、クーチャーにも「マスターズ」優勝のチャンスが舞い込んだのだから。 3日目を6バーディ、2ボギーの「68」としたクーチャーは、首位タイで並ぶスピースとバッバ・ワトソンと1打差で最終日を迎える。35歳は「ミスが少なかった。ここ数週間の調子を維持出来ているね。3週間連続して良いゴルフが出来ている」と、今週こそ結果が伴うことを祈っている。 クーチャーは2週続けて優勝争いに絡んだが、サン...
2013/11/06PGAコラム

マクグラッドレー・クラシックで幕を開けるクラークの米国ツアーを巡る新たな冒険

ダレン・クラークが最後に米国ツアーにフル参戦したのは2006年のことだ。45歳となった彼は、なぜ今再びツアーに戻ってくるのか? 「アジアへの長距離移動は、もう十分という感じだよ」と、2011年の全英オープンの優勝により、今シーズン予選免除資格を持つクラークは言った。「それが悪いということではなく、ここ(アメリカ)に来ることは僕にとって、スケジュール的により容易いことなんだ」。 「米国ツアーはいわば世界最大の投資家だよ。ヨーロッパは僕のホームだけど、ここに来てプレーできるのは素晴らしい機会なんだ」。 ロイヤルセントジョージでクラレットジャグを手にして以来、クラークはトーナメントに勝っていない。...