2000/04/08国内女子

上位大変動。不動裕理が首位に浮上

大幅なムービングディとなった大会2日目。強い風にあおられてスコアは伸びず、叩いた選手、じっとガマンで叩かなかった選手がシャッフルを切るように総入れ換えとなった。結果的に首位に浮上したのは1アンダープレーの不動裕理。初日の上位陣はそっくり後退してしまった。西田智慧子は今日だけで5オーバー。白戸由香は7オーバー。平尾名芳子も5オーバー。まだゴルフに体が慣れていないにしても、この2日目の平均スコアを計算してみたらかなり悲惨なものになりそうだ。まだ16歳のアマチュア上原彩子(山陽高校)の健闘が光っている。 不動裕理は1番で14メートルの長いパットが入っていきなりバーディ。「今日はいけるかな、と思ったん...
2000/04/07国内女子

女子ツアー本格再スタート

1カ月のブランクをおいて再スタートを切った形の女子ツアー。マスターズの裏を張った第2戦は新設のMTCIフューチャーカップだ。 初日の首位に立ったのはベテラン・西田智慧子。そして白戸由香。女子ツアーにしては華やかな5アンダーをマークした。4アンダーの3位は売り出し中の平尾名芳子。ちょっと離れた2アンダーグループにはこれも新鋭ベテランが入り乱れ、不動裕理、木村敏美、ト阿玉が並んでいる。 西田智慧子は6バーディ、2ボギー。昨年はランキング32位と不本意なシーズンで終わってしまったが、そろそろ再起の頃合いだ。「悩みながらのラウンドでした。でもスウィングのポイントがだんだん分かってきたし、パターも良かっ...
2000/03/05国内女子

藤野オリエ、開幕戦逃げきり

初日から首位を走ってきた新鋭藤野オリエが最終日もまずまずのプレーで逃げきり。プロ初優勝をかざった。前半はプレッシャーからかバタバタの39だったが、インに入って落ち着きを取り戻してのパープレー36。実質プロ2年目の26歳にして勝利をつかんだ。復調逆転が期待された塩谷育代は後半スコアを崩して5位に転落した。 藤野は5番、8番、9番で3パット。「スタート前も緊張していたけど、ラウンド中はもっと緊張してしまった。ショットはまだ良かったんですがショートパットの感覚がなくて。9番で外したときはこれでズルズル行ってしまうのかな・・と」 3ストロークを失って、いちばん怖い塩谷育代に並ばれた。「あー、とうとう来...
2000/03/04国内女子

藤野オリエ、4打差に抜け出す

初日首位スタートの新鋭藤野オリエが2日目も4ストローク伸ばして単独首位の座をキープした。米山みどりは一歩後退。塩谷育代、高村博美といったベテラン勢がジワリと浮上している。不動裕理も大外から一気に上がってきた。また東尾理子は予選クリアに1打足りなかった。 明日最終日、まだ経験の浅い藤野が守り切れるか。万一崩れるようだと3アンダー、4アンダーグループまで緒戦優勝のチャンスが生まれてくる。 藤野は前半3バーディ3ボギー。出入りの激しいゴルフだった。しかしインに入ってからはボギーもなく3バーディ。「自分でもビックリです。18番(1パットバーディ)はいいフィニッシュです。でもそれ以上に17番のパー(1パ...
1999/11/28JLPGA 明治乳業カップ

肥後かおりが更に伸ばして優勝

ここで勝てれば賞金女王という具玉姫。もちろん追撃した。スコアを4つ伸ばしてなんとか追いつこうとしたのだが、いかんせん肥後かおりとの差がありすぎた。 ひたひたと詰め寄る具玉姫に一時は嫌な雰囲気もあったが、それでも肥後は16番で突き放すバーディ。貯金を2つ加えて結果的には4差の逃げきり。アピタサークルK、サントリーレディスに続く3勝目をマークした。 肥後かおりの第一声は「いやー、ほんとに・・」 その後に続く「つらい試合でした」という言葉をのみこんだ。 自分でも意外なほど緊張した。朝食がたべられない。いいさ、お腹がすいたら何か食べればいいや・・とは思ったのだが、具玉姫の猛追を見ているうちにそれど...
1999/11/27JLPGA 明治乳業カップ

肥後かおり、今季3勝へ独走

肥後かおりがつっ走った。ボギーなしの68。2位になんと6打差をつける快走だ。しかし注目・具玉姫はやはり着実に上がってきて2位。万一明日、肥後かおりが崩れるようなことがあると大波乱だ。 肥後かおりは4番を2メートル、7番8番は50センチにつけてのイージーバーディ。しかしつい気分が安易になって9番の1.5メートルは外してしまった。しかし、もちろんパー。14番でも40センチにつけてこの日4つ目のバーディ。トータル11アンダーと伸ばした。 「いやー、寒かった。寒いのは苦手なんでカイロ入れてプレーしました」と肥後の表情はあっけらかんとしている。「自分がこれに勝って賞金女王になるとかというなら具さんを...
1999/11/25JLPGA 明治乳業カップ

具玉姫はイーブンでスタート!

いよいよ女子トーナメントも今大会が最後。出場資格が与えられるのは前週の賞金ランキング上位者(60位まで)のみ。賞金女王争いにかかわる最終決戦、今年は村口と具玉姫の闘いが注目されているが、現在ランキング50位前後の選手たちの頑張りも見ものだ。泣いても笑ってもこの大会で決まるシード権。守る方も攻める方も当然必死だ。賞金総額6000万円の公式戦。勝てば5年シードもついてくる。 初日をリードしたのは藤井かすみ。2位以下に3打差をつけての単独トップに立った。今年はランキング33位と安全圏にいるものの、昨年ランキング51位とあと一歩の所でシード権を逃している。2位には山田かよ・西田智慧子・岡田美智子ベテラ...
1999/11/21国内女子

平瀬真由美、奇跡の4連続バーディ

2日目に松沢知加子が言っていた「キセキ」は松沢の頭上ではなく平瀬に行ってしまった。「こんな展開になるとは思ってもいなかった」と優勝した平瀬本人が言う。8番から3連続ボギーで完全に戦線から脱落したはずの平瀬真由美が、終盤も終盤、15番からなんと4連続バーディ。逆に安全圏のリードに見えた松沢知加子が17番18番でボロボロと脱落。まったく信じられないようなどんでん返しの終盤だった。 平瀬は出入りの多い1日だった。なんと8バーディ、5ボギー。ふつうのパーに終わったホールは5つしかない。「なんせショートパットが入らなくて3パットの繰り返し。いろいろ考えて13番から強くヒットすることができるようになった。...
1999/11/20国内女子

2日目は首位3人の大混戦

首位スタートの松沢知加子もスコアを伸ばしたが、下からの追い上げがきつかった。大場美智恵、平瀬真由美、松沢知加子の3人が7アンダーで首位グループとなった。 イーブンパープレーの中野晶は結果的に後退。賞金レースに意欲を燃やす具玉姫も踏みとどまっている。村口史子は不本意プレーで23位タイへ沈んだ。注目の東尾理子は88位。しかし手応えはあった。「いろいろ体験できました。メンタル面の強化をもっとはからないといけないですね」 大場美智恵は5バーディ、1ボギー。「ショットは今日も悪かった。後半はとくにひどかった。ヒッカケ気味でまともに当たらないんです。よく耐えたと思ってます」 しかし何故か4アンダープレー...
1999/11/14国内女子

不動裕理、ついにプロ初勝利

一歩先を走る中野晶、追う不動裕理。マッチレース展開の均衡が破れたのは14番からの不動の3連続バーディだった。14番バーディでついに中野に追いつき、15番で逆転。16番では中野のイージーミスもあって一気に3打差。 しかし最終18番、意地のバーディを放りこんだ中野に対して不動はまさかの3パット。結果的には首の皮一枚、スレスレの勝利だった。これで不動裕理は万年2位・3位の嬉しくないジンクスを解消。遅過ぎたプロ初優勝を飾った。 「後半、すごく長く感じられました。緊張していたからだと思う」という不動裕理。本心から2位でいいと思っていた。ところが14番からのバーディラッシュで気がついたら首位。「心の準備...
1999/11/13国内女子

不動後退。中野が今季2勝目を目指す

プロ初勝利の期待がかかった不動裕理だったがアウトの終盤でボギー連発、スコアを5アンダーに伸ばすのが精一杯だった。一方中野晶は逆に7番から3連続バーディ。一気に伸ばして7アンダーの単独首位。今季2勝目を目指している。 中野晶は4バーディ、1ボギー。「1番で1ピンが入らず3番でもピン下に付いたのに入らず。今日もガマンの1日かなと覚悟していたのに7番のびっくりするようなバーディ(8メートル!)で弾みがついた感じ」 しかしびっくりするようなバーディがあれば、びっくりするようなミスもある。11番ではセカンドを完全なダフり。この日唯一のボギーにしてしまった。 しかしこのダフリで自分の力みが気がついた...
1999/11/12国内女子

ぬぬ? 不動裕理が首位発進

今週は千葉県で行われている伊藤園レディス初日、リードを決めたのは4アンダーの中野晶・不動裕理・元載淑だ。1打差2位には最近上位とはご無沙汰の新井敬子と那須美根子が並んでいる。村口史子は2アンダー6位タイとまずまずの発進となった。 賞金総額6000万円、優勝者には1080万円。昨年は服部道子が優勝している。服部は先週のミズノクラシックは体調不良のため欠場したが、身体も回復し今回はディフェンディングチャンピオンとして出場している。初日は1アンダー10位タイ。 6バーディ、2ボギーの4アンダーとした中野晶。先週3日間をアンダーパーで回り終え、今日で4日間連続となり、ここのところ安定したゴルフを見せて...
1999/11/07国内女子

ヨースが逃げきり今季2勝目

村口史子、中野 晶に期待がかかった最終日。前半の村口は追撃の姿勢を崩さずスコアを伸ばしたが、しかし本場LPGA選手の底力、マリア・ヨースもバーディやイーグルを放りこみ、差は縮まらない。最後は村口の息切れ、ヨースは余裕の逃げきり勝利だった。 航空会社のミスで自分のクラブが届かず、結局最後まで貸しクラブでプレーしたヨースだが、2番で幸先のいいバーディ。6番ロングでは7Wでのセカンドが乗り、長いパットが入ってのイーグル。あとは余裕の3バーディ、1ボギーだった。 「2番のバーディでいける、と思った。最終日にリードして逃げきるのは難しい。フクシマが勝ったAFLACでも自分は逆転されてしまったし。でも...
1999/11/06国内女子

ヨースが大爆発。中野、村口が肉薄

2日目、スウェーデンのマリア・ヨースがボギーなしの8バーディというゴルフを展開した。2打差をつけてのトーナメントリーダー。しかし日本の中野晶はアウトで31とブレイクして66。また現在のランキングリーダー村口史子も同じく66でホールアウトして迫っている。結果的にこの2人が日本勢の代表選手のような形になってしまった。 ヨースは今季米ツアーで1勝。9月のSAFECOクラシックで勝利をあげている。今日はアウト33、インは5バーディの31が出た。「ドライバーが良かった。このコースはドライバーがよければスコアがまとまると思う。このままの調子なら次の目標である2勝目へ行けるのではないだろうか。明日は3~4...
1999/10/31国内女子

日本善戦も結果は15連敗

最終日の個人戦、日本チームは善戦した。中野 晶、城戸富貴、高村亜紀、米山みどり、小林浩美がそれぞれ勝利。肥後かおりが分けて5勝6敗1分け。けっして悪い1日ではなかったが、しかし初日2日の負けを挽回するどころの話ではなく、なんとか惜敗にとどめるのが精一杯だった。 去年は米チーム、今年は日本チームでプレーの小林浩美が「ポイント差は大きいけど、実際のストローク差は僅差。大差の負けじゃありません」と今日も力説した。確かに不動裕理、韓煕圓、福嶋晃子などわずか1打で逸した対戦が3つもあった。だが1ストロークの差といえども負けは負け。そのたった1打の差が日米の厚い壁なのかもしれない。 「やっぱり大きな差です...
1999/10/30国内女子

差がひろがって9対3に・・

連敗阻止に必死な日本チームだが、敗色が濃厚になってきた。2日目は村口史子・小林浩美ペアがわずかに勝っただけで、あとは惨敗。引き分けに持ち込むこともできなかった。米国チームは明日最終日の個人戦、3人が勝ち一人が引き分けにもちこめば優勝。15連勝が決定する。 日本チームキャプテン村口史子は「結果は残念。でも明日は気持ちを切り換えてプレーします。昨日、今日と負けていることに個人々々に思うことがあると思います。それを生かしてプレーしてほしい」 村口個人としては今日の1勝に「ホッとしている」そうだ。 米国チームキャプテンはローリー・ケーン。「日本チームの進歩は著しいと思います。今回のチームも強くて、今ま...
1999/10/29国内女子

健闘日本。しかしリードを許す

日本女子ツアー対アメリカ女子ツアーの戦いがスタートした。村口史子をキャプテンに据えた日本勢は15連敗阻止に燃えている。この大会は国内唯一の団体競技。今回は小林浩美・福嶋晃子が一時帰国し日本チームに加わっている。 初日の結果は6対戦中、1勝3敗2引き分け。トータル4対2で劣勢となっている。ポイントを挙げたのは福嶋晃子の組だけだった。左腕を虫にさされて重かったというが「今日は負けられないと思って頑張った。私は勝つつもりでいるから。もっと日本をチームを盛り上げていきたい」 同組でプレーした高村亜紀は「今日の調子はあまり良くなかったけど、頑張っている晃子ちゃんを見て心強くなり後半のチャンスもモノに出来...
1999/10/24国内女子

復活日吉久美子、通算5勝目

紀文クラシックを制したのは日吉久美子。5アンダーで久しぶりの優勝。これで通算5勝となった。パープレーの服部道子が4アンダー2位。最終日に69をマークした島袋美幸が追い上げ3位とした。 「久しぶりで勝ち方も何も、はるか彼方に忘れていました」とは日吉久美子。昨日の目標では前半に伸ばして後半で耐えるといっていた。結果は2バーディ、3ボギー。「目標通りにはなったんですが、残り半分はホントにバタバタでした」 最後まで分からない試合だった。3番・6番をバーディとしたが、12番をバンカーに入れボギー。17番・18番でも2連続のボギーとしてしまった。「18番ホールでは服部さんがバーディを取っても自分が最悪パー...
1999/10/23国内女子

日吉久美子が2打差単独首位

樋口久子・紀文クラシック2日目。それぞれの選手が伸びない中、2つの貯金を稼ぎ前日2位スタートの日吉久美子が首位に来た。2位には城戸富貴・服部道子・金愛淑が4アンダーで並んでいる。 5バーディ、3ボギーの日吉久美子が単独トップに躍り出た。「日頃からよく練習をさせてもらっている安心感が支えになりました」 経験したことがないほどのものだったという風の中、全部読み切れたわけではないが要所要所がうまくいったという。 アウトからスタートした日吉は8番・9番で連続バーディを沈めたものの、後半では13・14番をボギーとした。そして迎えたショートホール15番はこのコースの中で一番嫌いな池だったが、うまく2メート...
1999/10/22国内女子

首位は城戸。服部も好スタート

第17回樋口久子・紀文クラシックが始まった。初日首位を奪ったのは5アンダーの城戸富貴。追いかけるのは1打差、服部道子・日吉久美子の2人。3アンダー4位には井上陽子・山岡明美が並ぶ。 アウトからスタートした城戸富貴はしょっぱなをボギー。そのせいか次ぎの2番では消極的になり「ビビったパッティング」をした。ところがそのパットが丁度よく、今日のグリーンは速いんだと気づいた。そこからは前半に2つのバーディでマイナス点を挽回し、後半は11番から2連続バーディを見せるなどしてトータル6バーディ、1ボギー。 「今日は超ラッキーだったんです!」 ついていたのは18番。セカンドショットを右の山に打ち込んでしまった...