1999/08/27国内女子

村口、1シーズンダブル2連続Vへ

6年ぶりにヨネックスが主催する女子トーナメント、99年ヨネックスレディスオープン初日。悪天候のため一時中断もあったが、無事第1ラウンドを終えた。今季すでに3勝を挙げた村口史子が2アンダーで鈴木香織・高須愛子と共に首位。続く4位に井上陽子・那須美根子がつけている。 4バーディ・1ダブルボギーで首位タイとした村口史子。前半はボギーなしで2バーディを稼いだ。後半3ホールめの12番をOB。ダブルボギーとし貯金がゼロになった。しかしその後挽回。13番・14番を1ピンにつけ連続バーディを決め、トータル4つのバーディを取り2アンダーとした。 9番ではカップがはるか彼方にあったが、強気に打った「打っちゃえ!み...
1999/08/22国内女子

村口史子が今季3勝目

最終日、前日イーブン6位スタートの村口史子が3つ伸ばして優勝を勝ち取った。2位は2アンダー2位の新井敬子。先週のNEC軽井沢に続き優勝争いに残りながら勝ちを逃している。高村亜紀・塩谷育代・不動裕理ら6人が2打差3位に並んだ。 5バーディ、2ボギートータル3アンダーで優勝した村口史子はこれでヤクルトレディース・ブリヂストンレディスに続き今季3度目の優勝、通算7勝目を挙げた。「1、2勝目のときはおちついていられたんですが、今回はホントに嬉しいです」 今季は前半に2週連続優勝をしてランキングもトップになった。もっと勝ちたいという気持ちから意識だけが先走り、プレーがナーバスになっていたという。 「2勝...
1999/08/21国内女子

3アンダー首位は新井敬子と入江由香

2日目に首位に来たのは、3アンダーの新井敬子と入江由香。3位には塩谷育代。服部道子と追い上げを掛けた不動裕理が4位につけた。 「ショットは80点位です」とは全体的に調子の上がってきた新井敬子。ドライバーよりアイアンがいいという。前日イーブン16位からのスタートだったが、2日目を4バーディ、1ボギー。今日だけで3アンダーを稼ぎ入江と並んで首位に立った。昨日は16番ホールで悔しいトリプルボギーをたたいたが今日はパーセーブ。 「バーディは取れませんでしたがリベンジできました」 明日は「そりゃあ優勝したい。というかできれば優勝したいですけど、教わったことを一生懸命やって結果がついてくればいいと思います...
1998/10/10国内女子

高村博美首位キープ。高村亜紀も並び「高村」対決!

一時は後退した高村博美だったが、後半を33と挽回して首位をキープ。また前日3位の高村亜紀が69として首位タイに上がってきた。明日は軽い高村vs重い高村が対決する。また毎度お馴染みの吉川なよ子は今週も30勝目指して激闘。 高村博美は5バーディ、4ボギーと忙しいラウンドだった。上がりの4ホールで3つのバーディ。「4番でバーディパットを3パットしてしまった。それからグリーンの速さがわからなくなってしまった。14番(ボギー)でボールが曲がった以外はぜんぶパットのミスによるボギーです」 吉川なよ子の健闘を見て、発奮した。「7アンダーでしょ。私も頑張ろう、と思いました。吉川さんにお礼を言わないといけない」...
1998/10/09国内女子

高村博美がリード。具玉姫が1打差で追う!

初日首位の木村敏美は78と大きく後退した。かわって6位から急上昇したのは高村博美。また具玉姫も74としぶく抑えて2位をキープしている。本命だったはずのノイマン、デービースはあえなく予選落ち。 高村博美は3バーディ、3ボギー。コースの難しさに負けてスコアを伸ばせなかったが、他が沈没してくれたため相対的に浮上。「短いパットがダメ。このコースはラフもけっこう辛いです。優勝狙いなんてぜんぜん自信ありません」 具玉姫もスコアが悪いなりにがんばっている。「ショットはまぁまぁ良かったんですが、ちょっとパットが入りません。いいコンディションの中でプレーできるかどうか、もうそれだけ。やっていれば、そのうちいいプ...
1998/10/08国内女子

首位は木村敏美、ノイマンは大きく出遅れ!

昨年はリサロッテ・ノイマンが本場もののプレーをみせて優勝。しかし今年の初日は絶不調。なんと41-39の80叩きをしてしまった。またL.デービースも同様で、こちらは81。どうしたのだろう。 首位を走りだしたのは木村敏美だ。「ずーっとバーディがなくて、欲しいなと思っていたら12番でチップインか。それから気分よくプレーできました。」 気分いいわけで、3連続バーディと1イーグルが続いた。 2位は「先週はみなさんより1日早く休ませていただきましたから」という城戸富貴。ゆっくり休養をとり、温泉にも入った。実は腰に違和感があったという。しかし休養開けの今週は好調。 具玉姫と服部道子がそろって好位置をキープし...
1998/10/04国内女子

村井真由美、怒濤の攻めでV

信じられないような終盤だった。ボギーをポロポロと叩いて3打後退。もう駄目かと思われた村井真由美が15番からなんと4連続バーディ。一気にリードを奪い返し、逃げきった。 「まさか、最後に4連続くるなんて・・・」本人も絶句。14番を終わってドリンクを飲んだ。飲み方が悪かったのか背中が痛くなった。「これでかえってリキミがなくなったのかも知れません」 15番はチップイン。16番はワンピンのパットが入って気分爽快。「また入ったぜ! みたいな感じ」になり、17番でも入って「これで元のスコアに戻った。よかった、よかった」と安心。18番も2メートルに付けて、気心の知れたキャディ(後輩の野本プロ)と「入れときまし...
1998/10/03国内女子

村井真由美は首位キープ。具玉姫が並ぶ

初日首位の村井真由美はなんとか踏みとどまっての73。前日3位の具玉姫がせり上がって首位に並んだ。高須愛子は77を叩いて大きく後退した。 村井真由美のこれまでの優勝パターンは常に逃げきり、あるいはほぼ同位置からのスタートだった。今日も15番までは1アンダーペース。しかし苦手とする16番ロングでダブルボギー。「16番のティはたちずらい。左も右も危ないというふうに考えてしまう。それで今日もまたやってしまいました。この大会で7回目の経験です」 それ以外には大きなミスはなかった。「朝、1番で打ってみないと分からない勝負のようなところがあるんです。1番を打ってみないと調子もわからないんです」という。 「う...
1998/10/02国内女子

村井真由美、高須愛子が初日をリード

先週優勝のディフェンディングチャンピオン福嶋晃子は渡米して不在。昨年の場合は勝ち味を覚えてしまった福嶋が立て続けに勝っての賞金女王確定だったが、今年はちょっとパターンが違ってくる。 さて久しぶりに快晴の初日、リードを奪ったのはベテラン高須愛子と村井真由美。昨年2勝の高須愛子も今年はまだ1勝どまり。村井真由美も去年は賞金はそこそこ稼いだが未勝利。もう勝ってもいい頃合いだ。 初日の高須愛子はバンカーに入れて目玉のボギーが1つ。バーディは4。「今日はグリーンに乗ってない。寄せてパーばっかり。なんとか凌いでチャンスをものにしたけど、ま、たまたまです」 このコースは「うまくいけばスーッといく。つまづくと...
1998/09/27国内女子

福嶋晃子、今季2勝目を飾る!

肌寒い最終日、競り合いとなった具玉姫、福嶋晃子の二人だったが、具玉姫は後半スコアを落として後退。この日1アンダーに踏みとどまった福嶋晃子が結果的に大差をつけて勝利を飾った。 福嶋晃子は前半で貯金をひとつ増やしたものの10番、12番とボギー。しかし14番からの3連続バーディで息を吹き返した。「14番は考え過ぎないように打とうと思ったら入ってしまった。16番も7メートルくらい。狙っていくような距離じゃありません。上りだからしっかり打とう!と打ったら入ってしまった」 ラッキーだったという。「勝つときって、こんなものなのかな」と考えながら残りのホールをプレーしたという。 実はこのところ自信を失いかけて...
1998/09/26国内女子

福嶋晃子、具玉姫に並ぶ!

この日もスコアを伸ばして独走に移ろうとする具玉姫。しかし福嶋晃子もまた68をマークして首位に追いついた。明日は実質、この二人の一騎討ちになりそうだ。 福嶋晃子は3パットボギー1回だけの68。今日も思い切ってドライバーで攻めた。 「1ホールだけスプーンを使いました。でもショットは昨日の方がよかった。体のキレがなくて、無理しないでいこうと思ったのが、結果的に良かったのかも」 朝の練習時点ではイーブンでラウンドできたらいいと考えていた。しかしプレーしているうちに「だんだん欲が出てきてしまった」という。しかし幸いそんなに悪い結果にもならず、むしろ好結果に繋がった。 具玉姫もボギー1つ。「今日はラッキー...
1998/09/25国内女子

初日は具玉姫が来た!

好天候に恵まれた初日、首位はまだまだ賞金女王争いの有力候補の1人具玉姫だった。奪ったバーディは7ホール。しかし15番ホールのダボが痛かった。それでも4アンダー68。 福嶋晃子もようやく始動した。5バーディ、2ボギーの69。今日はティショットにすべてドライバーを使ったとかで「楽しいゴルフでした」という。福嶋は去年にもそんな試合があった。やはりドライバーをガンガン飛ばしてうっぷんばらし。戦略うんぬんは別にして、ときどきこうしたガス抜きがしたくなるものらしい。 具玉姫、福嶋晃子と役者がそろったわけだが、こういう展開になるとなぜかもう一人、服部道子が出て来ない。初日5オーバーの出だしでは2年連続優勝が...
1998/09/20国内女子

肥後かおり、悠々逃げきって今季初勝利

貯金を5つも増やして文句無しの逃げきり優勝。ここ数週何回か勝ちそうな気配を見せては沈んでいた肥後かおりが、ようやく勝利をつかみとった。 「18番のパットをする前から感無量の気持ちでした。こみ上げてくるものがありました」という肥後。前半5番ホールでボギーとしたときは「また今回もダメかな」と半分あきらめた。しかし8番で失地回復のバーディ。インに入ってからはノーボキー。次から次へとバーディが入った。 「体調もショットもあまり良くなかったんです。でも守り抜けた。トップでスタートしてトップを守り抜いたってのは、私にとってすごく大きいです」 追い上げるほうが楽という。よーし、抜いてやれ!と勢いでプレーがで...
1998/09/19国内女子

肥後かおり、1打差で踏みとどまる

初日の勢いはなくしたが、それでも73と踏みとどまった肥後かおりが首位。高須愛子、服部道子、福嶋晃子と強豪が上がってきた。最終日は激戦模様だ。 肥後かおりがスタートした時間は猛烈な雨が降った。この雨に災いされて連続ボギー。「こんな雨じゃしょうがないかという感じ。まぁ予選落ちすることもないだろうしと」 ショットの調子は初日と変化なかったが、パットが入らなかった。これも「まぁ、仕方ないか」と肥後。夜、ふくらはぎがツって目がさめた。「足がツるなんて、中学以来です。悪い夢でもみたんですかね」 服部道子は3連続バーディをふくむ5バーディ、2ボキー。「プレー途中の雨や風の時間を何とかパーでしのげたのがよかっ...
1998/09/18国内女子

初日トップは5アンダー 肥後かおり。

年間4勝、賞金女王に意欲をもやす服部道子。これを阻止して、余裕をもって米ツアーの2次テストにのぞみたい福嶋晃子。今週の焦点はこの2人の激突のはずだった。 しかし初日、トップを走ったのはこれも調子が上向き加減の肥後かおり。服部道子はパープレーとしたが福嶋晃子は出遅れの2オーバー、37位。 肥後かおりはボギーなしの5バーディ。「長いパット、2~3メートルのいやらしいパットがよく入ってくれました」という肥後。しかし本当は「トップに立ちたくなかったんです」 「先週も初日トップに立ったけど、結局ダメになってしまった。先週だけでなく、よくそんなことをするんです。気持ちが入り過ぎるとダメになってしまう」 期...
1998/09/13日本女子プロゴルフ選手権コニカ杯

服部道子、念願の女子プロ選手権優勝

随所に熱戦、接戦はあったのだが、終わってみれば服部道子が余裕の優勝。2位に3打差をつけて念願の女子プロ選手権を手に入れた。94年の日本女子オープンに続く「日本女子」のタイトルだ。ちなみに服部は日本女子アマ、全米女子アマ、カナダ女子アマのタイトルも獲得している。こうなると残りは全米女子プロとか全米女子オープンだが、「海外に関しては頭の中は真っ白。いまのところ行く気はまったくありません」 最終日の服部道子はボギー先行の不満足なラウンドだった。「あんなに調子のいいゴルフだったのに・・。自分の精神的な甘さに参りました。勝てたのはコースが自分に向いていたこと、それにツキだと思います」 一時は川波由利に並...
1998/09/12日本女子プロゴルフ選手権コニカ杯

服部道子、単独アンダー。福嶋が2位浮上

今日もスコアが伸びない中で、ただ2人60台をマークした服部道子、そして福嶋晃子が上がってきた。来るべき選手が来たという感じがする。しかし福嶋は予選ラウンドの不調が響いてトータルはまだ2オーバー。着実に力をつけている若手のホープ不動裕理も2位に付けている。また疲れの取れてきた小林浩美もようやくアンダーパーが出た。 服部道子は「難しいホール」という1番でいきなりバンカーに入れてボギー。しかし悪いイメージを引きずることなく以後は4バーディとした。「後半になってからパットがラインに乗るようになってきました。ショットも良くなって、だんだんプレーが面白くなってきた感じです」 あまり自画自賛するタイプではな...
1998/09/11日本女子プロゴルフ選手権コニカ杯

2日目は李五順リード。2打差に服部道子

スコアが伸びない。森口祐子は77と大きく崩れ、首位に立ったのは2アンダープレーの李五順。1オーバとした服部道子が2位に踏みとどまっている。福嶋晃子はまだスパートがかけられず1オーバープレーだったが順位は8位タイ。 韓国の李五順は4バーディ、2ホギー。「日本のトーナメントでトップに立ったのは初めてです。今日いいからといって、明日もいいとは限りませんけど、一生懸命やります」 26歳からゴルフを始めたという遅咲き。29歳でプロテスト合格。「日本は経費がすごくかかるんで、帰ろうかと何度も考えました。今年になってからようやくプレーが楽しくなってきました」 「OBが余計でした」というのは服部道子。OB入り...
1998/09/10日本女子プロゴルフ選手権コニカ杯

肥後かおり、森口祐子が初日リード

全選手がターゲットとしている公式戦、日本女子プロ選手権。初日をリードしたのは肥後かおりと森口祐子の2人。なぜかこうしたビッグタイトルになると「それらしい選手」が上がってくる。 肥後はここ2週、調子を上げており、そろそろ優勝が欲しいところだ。しかし本人の見方は違う。「調子はよくないんです。先週も2アンダーが出たんですが、自分としては予選落ちかというような内容でした」 ともあれトップでのスタート。「3日目が終わっていい所にいないと話にならないですよね。でも、いいスコアが出せたのは嬉しいです。他のトーナメントとは違いますから」 森口も94年以来勝利がない。実は去年の女子プロ選手権でも森口は初日トップ...
1998/09/06国内女子

福嶋大躍進。プレーオフは石原端子勝利!

一時は沈没したかと思われた福嶋晃子が68と復活した。しかしシンソーラもイーブンパーにとどまり、石原端子(まさこ)が上昇。3人プレーオフは石原端子が2ホール目でバーディ。またも初優勝プロが生まれた。 「痛快です」と第一声の石原端子はプロ4年目、32歳。鹿児島の鹿屋体育大卒。教職資格も持っている。ラウンド中はスコアボードを見ないでプレーしていた。「曽秀鳳が6アンダーくらい行っていると思ってました」という。「勝因はトップが崩れたこと。私が崩れなかったことでしょね」と分析も明快。「このコースは1ホールごとが勝負です。とにかく1ホールずつ戦ってきたことが勝因だと思います」 大学を出て新聞記者になりたかっ...