1998/07/24国内男子

首位はコンラン、平野。ジャンボが5アンダー!

初日に比べてぐっと地味なラウンドだったS.コンラン。2バーディ、1ボギーとしてスコアは1ストロークしか伸びなかった。下から追い込んで首位に並んだのは平野浩作。こちらは1番でイーグル。4バーディ、2ボギーと賑やかだった。 「アイアンがなんとなく思ったイメージで打てない。アプローチを寄せてなんとかスコアをまとめたというラウンドだった」とコンラン。「あと2日ある。明日以降どうなるかわからないよ」 平野浩作は一昨年、疲労骨折で肋骨に4カ所もヒビが入った。「直ってはいるんだけど、痛みがまだでるからクーラーの効いたところには入らないようにしているんだ」という。飛距離は30ヤードくらい落ちてしまったが、その...
1998/07/12国内男子

やはり強し。ジャンボついに今季初優勝!

勝つだろうなとみんなが内心思っていた男、ジャンボ尾崎がやはり勝った。コースとの相性もあるだろう。ヨネックスオープンという名称になってからだけでもこの八本松で過去4勝。広島オープンそのものの勝利なら通算8度目。もちろんそれだけではない。なんといっても圧倒的に強いのだ、としか言いようがない。 意外とも言うべき今季初優勝。初優勝ながらこれで賞金獲得額も5700万円とした。ヨイショ!と音をたててのランキング3位浮上。これから一気呵成にジョーブ追撃が始まるのだろうか。 尾崎は最終日、7バーディ、1ボギー。15番ロングでのボギーは痛かったが17番ショートでバーディとして回復。けっして万全とはいえない形だっ...
1998/07/11国内男子

ついに始動? ジャンボ尾崎が1打差の2位へ浮上!

3日目は雨の八本松コース。昨日までは新スウィングの講釈にもいまひとつ説得力のなかったジャンボ尾崎だったがお久しぶり、3日目は7つのバーディをもぎ取って66。一気に12アンダーの2位へ浮上してきた。 「まだ100点パーセントの調子とはいえない」というジャンボ。ウッドの飛びはまずまずなのだが「アイアンが自分の気持ちとしてはいまひとつ」。原因もフックグリップにしたためと、自分でわかっているのだという。「こんな程度でいいや、というタイプじゃないから。平均90点を目指すタイプだから」 今日の平均点は75点。「75点あれば勝つことはできるけど、自分で納得できるショットをもっと打ちたいね」 通常のパターンな...
1998/07/10国内男子

ジャンボ冴えず、野上貴夫が11アンダー!

ジャンボがまだ上がってこない。片山晋呉もあまりスコアを伸ばせず、初日に続いていいラウンドをしたのはほとんど無名の野上貴夫。今週もアンダーパーがボロボロと出る展開になっている。 野上貴夫は5バーディ、1イーグル、1ボギー。「今日は自分を試すつもりでスタートしました。これでだめなら昨日のスコア(67)はまぐれということ。自分を試してやろうというつもりで1打1打真剣にやりました」 これまで成績らしい成績は皆無にちかい。これまでの最高は三菱ギャランの6位だった。 「あと2日です。今日は充実していました。目標はシード権利です。あとプラス1000万円強です。頑張って、後半戦を楽にしたいです」 日大出身の2...
1998/07/09国内男子

今週も若手? 片山晋呉が6アンダー!

丸山茂樹を始めてとして威勢のいい選手たちが英国へ旅立ってしまう今週。しかし多くのプロにとってはチャンスでもある。どんな状況だろうと勝ちは勝ち・・というわけでもないだうが、今週もトップに立ったのは若手の片山晋呉。またこのところ静かだったジャンボ尾崎も4アンダー。 片山晋呉はアイアンがさえ渡っての7バーディ、1ボギー。4~5メートルのバーディもあったが、カップ至近距離のイージーバーディが3ホール。腰の手術後、ひさしぶりの晴れやかな舞台だ。 「悪い流れを断ち切ってくれるような、これが入れば・・というのがよく入ってくれた。救われました」 先週まではリキんでパッティングしていたような気がしていたのだとい...
1998/07/05国内男子

丸山茂樹、ついに今季初優勝!

久しぶりに見応えのある試合だった。イキのいい選手、元気のいい選手が上位にズラリと並んだ。しかもバーディの大量生産。派手でいい。 しかし勝った丸山茂樹の表情はむしろ泣いているように見えた。嬉し涙というのではなく、こんなに苦しまなければ勝てない自分への腹立たしさ --- そんなふうにさえ見えた。結果的には伏兵・東聡に1打差、鈴木亨には2打差をつけての勝利だったが、その内容はほとんど0.5打、あるいは0.1打の僅差でしかなかった。 悠々の逃げきりかと思われた大詰めの16番、ドライバーを使った丸山のティショットは大きく左にそれた。しかし池に入ったとみなされての第3打が見事だった。高くボールを上げるなら...
1998/07/04国内男子

丸山茂樹、64をマークしてダントツ首位!

こんな丸山の快進撃を見るのも久しぶりな気がする。ほとんど文句なしの64。これで3日間、64、65、66と数字が並んだ。 カードではないが明日、63か67をだすときれいなストレートになる。鈴木亨も猛烈に追い込み、最終日はほぼマッチプレーの様相となった。田中秀道、深堀圭一郎も67と好スコアで追いかけてはいるが、ちょっと間に合わなかった。 丸山茂樹はアウトで3バーディの32。面白いことにこの9ホール、すべて1パットだった。つまりバーディパットの決まったホールが3つ。パーを拾ったホールが6つ。「アンビリーバブル!」と本人もびっくりのラウンドだった。パットがゼロというホールがあっての9パットなら経験して...
1998/07/03国内男子

今度は山本行弘。丸山茂樹は単独2位へ!

2日目も好スコアが続出した。前日丸山茂樹が「このコースでトップに立つには8アンダーくらいかな」と言っていたが、確かに6アンダーくらいのスコアはごろごろ出ている。その65を2日続けて出した山本行弘が2日目の首位。 山本行弘は4連続バーディをふくむ7バーディの65。「グリーンを外したのは16番(唯一のボギー)だけです。あとはみんな5~6メートルに乗ってくれた」という。実は山本も水曜の練習日、カットラインは2アンダーくらいだろうと予想していた。「それじゃ予選通過は難しいな、と思っていたんですが・・」 ふとショットもパットも低く立ち過ぎていることに気がつき、高く構えるように直した。これで大変身。プロと...
1998/07/02国内男子

首位は謝錦昇。丸山茂樹が好発進!

先週も外国人選手の優勝。いくらなんでも少々、飽きてきた。日本選手ももう少しいいところを見せてくれないとゴルフ界全体のポテンシャルがどんどん低下してしまいそうだ。 さて初日のトップを走ったのは謝錦昇。堂々の7アンダー。カタカナ名前ではないものの、もちろん立派な台湾の外国人選手だ。外国人選手の間には「あの〇〇が勝てるならオレだって・・」というイケイケムードの楽しい(?)連鎖反応が起きているらしい。日本選手も「え? あんな××が優勝できて、オレが勝てないわけがない!」と前向きに考えてほしいものだが。 2位タイの6アンダーにはなんと8人。期待のかかる全英出場前の丸山茂樹。さらに1打差には横尾要がいるし...
1998/06/28国内男子

ジョーブ独走。あっさり今季3勝目!

コースコンディションは確かに難しかった。しかしステディなはずのワッツが意外なボギーボギーで後退。深堀、渡辺の日本人同盟も追い込むどころかズルズル落ちる一方で、定番 ジョーブがしっかり69をマークして、結果的には悠々の優勝をとげた。今季3勝目。 ジョーブはアウトは5番から3バーディ。あっさりトップを走りはじめた。守りに入る様子が見え始めた16番でまさかのダブルボギー。ふつうなら致命傷のはずだが、しかしここに付け入る選手が誰もいなかった。 「首位グループが崩れていることを知ったのは5番ホールを過ぎてから。自分としてはアンダーパーで回るのが目標だったのだが・・」と本人も内心は意外。 このところ勝てな...
1998/06/27国内男子

代わってワッツが首位浮上。深堀、渡辺が追う!

入り変わりが激しい。昨日の首位 B.ジョーブは74として後退し、意気込んでいた鈴木亨も沈んだ。好位置につけていたB.ワッツがチャンスをつかんでグイッと首位。深堀、渡辺司も着実に浮上してきた。 ワッツは5バーディ、1ボギー。「調子が良かった。今週いちばんのゴルフができた。でも渡辺サンやジョーブがスコアを伸ばす可能性もあるしね、4日目終わってトップで終わればいいね」 ワッツが心がけるのは(1)集中、(2)低い球筋、(3)ガマン の3つだそうだ。 深堀は出だしがボギーだった。しかし「2番で難しいアプローチだったのをパーセーブできたのが大きかった」という。3番4番を連続バーディ。集中したプレーを続け、...
1998/06/26国内男子

井上は転落。B.ジョーブが3打差の首位へ!

やはりというか、残念というか、初日首位のシニアプロ井上久雄は後退した。といっても叩いたスコアは76。まだまだ希望を捨てる必要はない。代わって首位に躍り出たのはお馴染みB.ジョーブ。スコアは65。この人も、なんとも強い。 ジョーブはなんとボギーなしの7バーディ。気分のいいラウンドだった。「非常に安定したゴルフができた。このコースは全英オープンの開催コースに似たとても良いコースだと思う。この試合を勝って、いい週末を迎えたいね」 このトーナメントのホストプロ。鈴木亨も頑張り続けている。「なりふりかまわず勝つ!」という気持ちは嘘ではなかった。1ボギー入りの7バーディ。「プレッシャーがかかります、このト...
1998/06/25国内男子

8アンダー首位はなんとシニアの井上久雄!

日本プロからこのミズノオープンまでの7試合の加算賞金上位4人、およびミズノオープンの上位1名(有資格者をのぞく)には全英オープン出場権が与えられる。このため、特に若手選手がこの試合にかける意気込みはものすごい。横尾要は「優勝か単独2位で全英出場!」と燃えている。また先週水をさされた鈴木亨は「なりふりかまわず勝つ!」と宣言している。 その横尾は43位、鈴木は26位の発進。しかしこのコース、べらぼうなスコアが出ているから明日以降の展開はまったくわからない。 初日の首位に立ったのはシニアの大ベテラン井上久雄。自分自身で「すごいですね」と感動する9バーディ、1ボギー。 「日本にいてもシニアの試合は少な...
1998/06/21国内男子

雨で中止。トップのワッツがそのまま優勝!

雨にたたられた試合だった。2日目だけでなく最終日までもが大雨。ついに中止と決定され、36ホール時点での首位、B.ワッツが優勝と決まった。 仕方のないこととはいえ、ちょっと釈然としない選手たちも多かった。鈴木享は中止決定の時点で5バーディ、1ダボ。トーナメントをリードしていた。「残念です。12番ホールでチップインバーディを入れる前にボードを見て、9アンダーで2位にいることを知りました。ここまでやったら中止はないだろうと思っていたんですが、こんなにガスが出てくるとは・・」 2週連続優勝をしっかり意識していた。「悔しいです。もうこうなったら来週、なりふりかまわず勝ちにいきます」 ワッツも嬉しいような...
1998/06/20国内男子

出た出たワッツ。10アンダーで首位へ!

1日の休みで緊張感が消えてしまったのか鈴木亨は気分の冴えないイーブン。6位に転落してしまった。代わって首位に躍り出たのはお馴染みB.ワッツ。インコースでボギーなしの4バーディ。 「試合は日本プロ以来なんだ」とか。左腕を痛めたこともあって、帰国して1週間は休養。2週目は友人の葬儀。3週4週目を練習にあてて今週出場。「久しぶりの実戦だ。 リフレッシュして状態はとてもいい。それに4週という期間は自分にとってそんなに長いブランクとは思わない」 欧米の選手にはこうした休養をへいきでとる選手が珍しくない。ほとんどの日本選手 は、怖くてこんなに休めない。単なる貧乏性? 横尾要が69でプレーした。5バーディ、...
1998/06/19国内男子

悪天候のため54Hに短縮決定!

大会2日目はあいにくの悪天候に見舞われ、回復の見込みがたたないため午前8時40分、中止と決定した。3日目(土曜)7時30分より、金曜と同じ組み合わせでスタートする予定。...
1998/06/14国内男子

鈴木亨、ついに逃げきって2年ぶり勝利!

逆転男というと響きはいいが、追われる立場ではなかなか勝つことができなかった鈴木 亨。ついに4日間60台のスコアを揃え、ほとんど完全優勝のスタイルで逃げきった。 下から追ってきたのはD.イシイとC.フランコ。しか鈴木は17番ショートでバーディ。18番ロングは2オンバーディとして突き放した。これで96年のKSBオープン以来の優勝だ。 鈴木も立ち上がりは最悪だった。いきなり連続ボギー。「スタートからこんなになるとは思わなかった。目標は17~18アンダーを考えていたが、それどころではなくなってしまった」 しかし3番でバーディが来てくれた。続いて4番でもバーディ。これで振り出しに戻すことができた。「終盤...
1998/06/13国内男子

鈴木亨、逆転首位に立つ!

逆転男、イーグル男の異名をもつ鈴木亨。ノリ始めるとその破壊力はものすごい。4日間トーナメントのカギを握るといわれる3日目、69をマークして一気に首位にたった。 鈴木は出だしでボギー。「最終組の独特の雰囲気に固くなってしまった。ボギースタートで動揺してしまった」という。しかしここで「この2日間、ボギーは1ホールずつしか出ていない。今日も1コ出たんだからもう出ないだろう」と前向きに考えられるのが鈴木らしいところ。500ヤードの9番ロングでは気分のいいイーグルも決めた。 いま欲しいものは「勝つこと、賞金、全英オープンの出場」の3つだという。 フランコは後半調子を崩してのパープレー。「今日のプレーはぜ...
1998/06/12国内男子

フランコ、米山、スコアを伸ばして依然首位!

カルロス・フランコは強い。しぶとい。初日の65に続いて2日目もしっかり68。11アンダーにまで伸ばした。本人は「もっとバーディを取りたかった。バーディチャンスはたくさんあったのに」とコメント。 実は初日、8番のティグラウンドを降りるときに足を捻挫したのだという。その痛みが今日になって出てきた。「明日の朝にならないとわからない。痛み止めを飲むとか手をつくしてプレーするよ」 米山剛もすごい。フランコに負けていない。外野席からなんだけど誉めてしまおう。こういう具合にフランコが頑張る、米山も頑張るというふうな展開だとツアーが面白くなる。 米山は7バーディ、3ボギー。「昨日よりボギーも多かったがバーディ...
1998/06/11国内男子

7アンダーで3人が飛び出した!

そろそろカタカナ名前が出ないはずがない、と思っていたら出てきたのがカルロス・フランコ。この試合に優勝したこともあり、相性はいい。3週間、パラグアイに里帰りしていたのだそうだ。 日本に戻ってきたのは火曜日。それでいきなりボギーなしの7バーディ65とは実にタフだ。「勝てるだけ勝ってアメリカツアーに行けるように、日本でがんばりたい」と言う。日本でナンバー1になれば、その以上の舞台はアメリカしかないという理屈だ。 「かんたんなことではないが、でも不可能でもないと思うよ」 鈴木亨はボギーがひとつ入っての8バーディ。「パターで悩んでいたが、今日は芯で打つように心がけた。狙ったわけじゃないけど長いのが入って...