2014/03/12GDOEYE

復帰出場なるか? 母・福嶋晃子がベビーカーとともに会場入り

春のようなポカポカ陽気に恵まれた高知県・土佐CCの水曜日、国内女子ツアー第2戦「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」の会場で懐かしい顔に出会った。1996年、97年と過去2度の賞金女王に輝き、ツアー通算24勝を誇る福嶋晃子だ。 2011年7月に実業家の北山英典さんと結婚した福嶋は、昨年9月1日に長男・和樹(かずき)君を出産した。生後6ヶ月の赤ちゃんをベビーカーに乗せて歩く姿は、まだどこか違和感があるものの、その表情は幸せに満ちている。だが、高知までわざわざ観光に来たわけではない。その名前が、大会出場のウェイティングリストにしっかりと記されていた。 結婚後の12年は家事のかたわら13試合に出場...
2014/11/15GDOEYE

ジャンボ尾崎が認めるショット 武藤俊憲が復活Vへ

尾崎将司がスコア提出所で思わず漏らしたらしい。「あいつと一緒の組では回りたくない」。例えば“あいつ”がスロープレーヤーだから、なんていうことではない。認めているからこその言葉だった。国内で定評ある武藤俊憲のドライバーショットは、日本ゴルフ界最高のレジェンドの目にも、確かに焼き付いている。 太平洋クラブ御殿場コースで開催中の「三井住友VISA太平洋マスターズ」は3日目を終え、デビッド・オー(米国)が単独首位に浮上。日本勢のトップに通算8アンダーの武藤がつけた。このムービングデーは最終18番(パー5)で2m弱のイーグルパットを外しても「69」をマーク。前半4番(パー3)でティショットを池に入れダブ...
2013/11/29GDOEYE

日本への愛着ゆえ・・・申智愛、シード権“残り1枠”に向けて奮闘中

世界ランキング14位の申智愛(韓国)が来季日本ツアーのシード権を目指し、女王争いの喧騒うずまく「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に参戦している。 今季は7試合に出場して賞金ランキングは56位。この最終戦は、大会の出場資格である同25位以上、または今季優勝者の条件を満たせなかったが、世界ランキング25位以上の資格で出場となった。 「シード権は獲りたい」と、もちろんターゲットに絞るのは賞金ランク50位以上(実質は永久シード者の不動裕理を除いた51位以上)の座。ボーダーライン上にいるウェイ・ユンジェ(台湾)とは約350万円差で、単独8位以上に入れば申の来季シード権獲得が決まる。2日目を...
2013/11/30GDOEYE

大山志保を絶好調に導いた“あること”とは?

「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」3日目を終え、単独首位から出た大山志保が「73」と1つ落としながらも、首位に1打差の通算3アンダー3位タイと優勝争いに踏みとどまった。2005年以来となる地元Vまであと一歩。「下は向かずに前だけを向いて、魂をこめてプレーしたい」と鼻息は荒い。 今シーズンは、ツアー半ばの6月下旬に股関節を痛めて2ヶ月半もツアー離脱を強いられ、順風満帆とはいえない1年だった。復帰戦となった9月「ゴルフ5レディス」を3位タイで終え、以後も上位争いを繰り返したが、かつての試合勘や技術が戻らず、内面は穏やかではなかったという。「ショットがこれまで見たことがないくらい酷かっ...
2013/12/05GDOEYE

松山英樹の一人勝ちが史上初の記録を生む?

年間のトーナメント優勝者と賞金ランキング上位の30人が出場権を手にする「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。東京よみうりカントリークラブで開幕した今年の最終戦は、年間4勝をマークした松山英樹が左母指手根中手関節炎のため欠場。29人の選手がタイトルを争ってティオフした。 4アンダー「66」をマークした宮里優作、近藤共弘、藤本佳則が首位でスタートを切った初日。選手たちは一様に、例年よりも格段に硬くなったグリーンに手を焼いた。芝は濃い緑色に染められながらも、ショットを易々と弾いていく。首位に1打差、3アンダーと好スタートを切った谷原秀人も「(例年とは)別のコースでの戦いだ」と苦笑い。「そんなには攻めずに...
2013/06/10GDOEYE

最終組の福田裕子「(結果は)目に見えていた」

大勢のギャラリーが注目するトーナメントの最終日最終組。大会の主役として華々しくスタートしていく選手達だが、その一方でティグラウンドで受けるプレッシャーも、また想像に難くない。 「ヨネックスレディス」最終日、この貴重な3枠に収まったのは福田裕子、イエ・リーイン、タミー・ダーディンの3選手。その注目の1打目だったが、福田は右斜面に打ち込むOB。イエはフェアウェイをキープしたが、続くダーディンはチーピン気味に左に引っ掛け、カート道を越えたラフで止まる。なんとも先行き不安な幕開けだった。 続く2番で、今度はダーディンが2打目をOB。ただでさえ、スロープレーの常連であるダーディンだったが、同組に続出する...
2013/09/27GDOEYE

また現れた!中国の新鋭アマはまだ16歳

発展目覚ましい中国のゴルフ界から、またも新たな逸材だ。大阪府の茨木カンツリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」2日目。アマチュアのリュウ・アンイ(劉晏?)が6バーディ2ボギーの「67」をマークし、通算3アンダーの10位タイにその名を掲げた。 186センチ、83キロの豊かな体格、わずかながら口元にたくわえられたヒゲ、サングラスで覆い隠したその顔からは、まったくもって窺い知れないその年齢。しかし、聞いてみれば誰もが驚きを隠せない。なにせ彼はまだ、7月に16歳になったばかりなのだから。 9歳の時、英語とゴルフを学ぶため米国に留学...
2013/10/12GDOEYE

シードへあと一息 得意なコースで5位浮上の櫻井有希

ツアー5年目の櫻井有希が「スタンレーレディスゴルフトーナメント」の2日目に5アンダーをマーク。通算5アンダーの8位タイまでジャンプアップし、初のシード権獲得を射程圏にとらえて最終日を迎える。 大会初日は4つのバーディを奪った櫻井。しかし、1メートルのパーパットを外すと、6メートルのバーディチャンスから4パットでダブルボギーをたたくなど、惜しいミスが飛び出しイーブンパーの30位タイにとどまっていた。 しかし、2日目はドライバーショットが曲がらず、パッティングも冴えわたった。スタートの1番で1メートルを決めると、4番でも1メートル。最終18番は3打目でピン70センチに寄せて締めくくり、6バーディ1...
2013/06/02GDOEYE

最年長勝利を逃した中嶋常幸「まだ、やれる」

中嶋常幸の偉業達成はお預けとなった。茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で開催された国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」最終日。ツアー最年長優勝を狙った58歳はともに首位タイから最終組でスタートした松山英樹に敗れた。 「75」とスコアを落とし、通算5アンダーの6位タイ。敗戦のキーポイントに挙げたのは、この日3つ目のバーディで単独トップに立った直後のミスだった。折り返しの9番パー4。左からの上空の風も利用したカットボールで攻めたティショット。しかし「1ヤードも戻ってこなかった。(回転の)“かけ損ない”」と、ボールはそのまま左の林へと突っ込み、セカンドはフェアウェイに出すだけ。サードでも乗らず、1メート...
2013/05/16GDOEYE

深堀圭一郎「2度目の花を咲かせたい」

深堀圭一郎にとって、昨年栃木県の烏山城カントリークラブで行われた「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」はキャリアの中でも大きな意味のある一戦だった。 左足底の故障から、シード権を逃した2011年シーズンの多くを治療とリハビリに充て、翌12年は選手生活で一度だけ行使できる「生涯獲得賞金25位以内」の権利でツアーに復帰。そして同大会で、優勝した谷口徹に1打が届かなかったが、2位でフィニッシュする快進撃を披露した。敗れた悔しさものぞかせつつも、「やっとここに戻ってこられた」と涙を流したシーンが多くのファンの胸を打った。 そして今年、44歳になった深堀はまた、この日本プロ日清カップで好スタ...
2013/07/21GDOEYE

吉田が慕う、先輩・表純子への賛辞

茨城県イーグルポイントゴルフクラブで開催された「サマンサタバサ・ガールズコレクション レディーストーナメントの最終日、5打差を追いかけてスタートした吉田弓美子と、2日間、首位独走の表純子の一騎打ちは、吉田がプレーオフを制した大逆転劇で幕を閉じた。 初日からつかず離れずの位置で、憧れの先輩と慕う表の背を追いかけていた吉田。表は初日には自己ベストスコアをマークする「63」、続く2日目に通算16アンダーと伸ばし、日本人選手として2日間の最少スコアを1打縮める記録更新と、爆発的なバーディ量産で首位を独走した。そして迎えた最終日、再び大好きな先輩と、最終組でラウンドできる幸せを感じながらも、表の圧巻のゴ...
2013/05/18GDOEYE

逆転を狙う若林「コースが自分に合っている!」

国内女子ツアー「ほけんの窓口レディース」の大会2日目、5バーディ、1ボギーでラウンドした若林舞衣子が、通算5アンダーまでスコアを伸ばして首位と1打差の2位タイに浮上してきた。 「アイアンショットがいい感じです」と話す若林は、4番パー5、10番、11番パー5、17番とピンそば1メートルつけるスーパーショットを4回も披露。もう1つのバーディは6番で、グリーン奥のカラーから7メートルをパターで入れたものだった。 この日唯一のトラブルは8番、右ドッグレックホールでのティショットは左サイドへ突き抜けて林の中へ。2打目は右前方に30ヤード出すのが精一杯で、3オン2パットでのボギーだった。「イメージと逆球が...
2012/06/07GDOEYE

堀奈津佳、気持ちの強さを活かしきれるか

国内女子ツアー「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」の初日、7時30分のトップ組でスタートした堀奈津佳が、3番でバーディを奪い、その後5番から4連続バーディとして5アンダーまでスコアを伸ばしていた。 堀は江連忠氏のアカデミーで練習をしてきたプロ1年目の選手で、今大会の開催コース六甲国際GCを練習コースに使用している。そして師匠の江連氏がキャディを務め、前半は長いバーディパットをいくつも決めて快調に飛ばしていた。 ところが、9番で1.5mのパーパットを外してボギーをたたくと、10番、11番と3連続ボギーをたたき一気に失速。しかし、12番から気合いを入れなおして、最終18番までパープレー...
2012/06/03GDOEYE

藤本佳則が手にした人生初の日本タイトル

茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われた国内男子ツアーの「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」。国内男子メジャーで22歳の藤本佳則が、逃げ切りでプロ5戦目にしてツアー初優勝を飾った。 振り返れば、今大会は最初から筋書きが決まっていたのかもしれない。開幕前の5月30日(水)、会場のクラブハウスでは、6月末に控える日韓対抗戦「ミリオンヤードカップ」の代表選手10人が発表された。その中に初選出されたのが、今季開幕戦から好調なプレーを見せていた藤本。経験豊富なトッププロたちとの会見出席に少々気まずい思いも抱えていたという。 ところが、昨年に続きその日本代...
2012/06/03GDOEYE

諸見里、大一番を前に「やっと戻りつつある」

日中を通して強い風に見舞われ、全体的に伸び悩む展開となった「リゾートトラストレディス」最終日。その中で躍動を見せたのは、通算1アンダー36位タイはインスタートの3組目、いわゆる“裏街道”からスタートした諸見里しのぶだった。 「風は強くて舞っていましたが、思った通りの感じで吹いてくれていたので迷うことなくいけた」と、序盤からバーディを重ねる。11番(パー5)で4mを沈めてバーディを先行させると、14、15、17番と続けざまに伸ばしてリーダーズボードを駆け上がる。後半も1つ伸ばし、5バーディ、ノーボギーと磐石の内容。この日のベストスコアとなる「67」をマークし、通算6アンダー6位タイへのジャンプア...
2012/03/02GDOEYE

首位の川原、初心のテンガロンハット

川原由維のトレードマークといえば、遠くからでもそれと分かるド派手なテンガロンハット。だが、つばの面積が広い分、強風に煽られてしまうのが弱点。風が強い日はテンガロンを封印し、通常のキャップを被りラウンドに臨むのがこれまでのスタイルだ。 今週、「ダイキンオーキッドレディス」が開催されている沖縄県の琉球GCは、日中を通して強い風が吹きやすい立地。川原は例年、キャップ姿で開幕戦を迎えていたが、今年は「3、4年ぶり」というテンガロンで登場。その理由の1つに、昨年3月11日に発生した東日本大震災から派生した想いがあった。 震災により、茨城県水戸市にある実家が半壊。現在は住める状態にはあるが、「まだ屋根には...
2013/12/08GDOEYE

感涙の宮里藍「プロとして、兄として尊敬します」

渾身のガッツポーズは、背中越しに見ていた。最終18番、宮里優作のグリーン右サイドからのアプローチがカップに沈むと、その飛球線の後方で宮里藍は大きな瞳を見開いて、叫んだ。両手で顔を覆い、人目もはばからずむせび泣いた。 2013年の最終戦「日本シリーズJTカップ」で掴んだ、プロ転向11年目で掴んだ宮里家の二男の初勝利。「あれだけの重圧がかかる中で、ボギーでも、ダボでもいいと思っていたけれど…カッコよかった」。数々のドラマを生んできた東京よみうりCCでのチップインパーフィニッシュに、妹も痺れるほかなかった。 父・優コーチの教えを受け、沖縄で伸びやかに育った宮里3兄妹。中でもアマチュア時代に突出した実...
2013/08/22GDOEYE

川村昌弘“ゆとり”が生んだ好スコア

昨年、18歳でプロ転向を果たした川村昌弘は、デビュー2戦目にして3位タイに入るなどシーズンを通して活躍。賞金ランキング32位に入り、今季のシード権を獲得した。その川村が4試合連続予選落ちと苦戦を強いられていたが、「関西オープンゴルフ選手権競技」の初日は、3アンダーをマークして首位と1打差の5位タイの好スタートをきった。 不振の原因は、5月の「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」時に痛めた左手の親指付け根のケガだった。「なかなか痛みが治まらなくて、クラブを思い切り振ることができなかったので…」。痛みをごまかしながらラウンドを続け、ここ数週間のオフ期間も地方のオープン競技に休みなく出場...
2013/07/06GDOEYE

薗田峻輔が2勝目に王手 日本ゴルフの黄金世代は

北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催中の国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」3日目。薗田峻輔がコースレコード、自己ベストとなる「61」を叩き出し通算15アンダーとして単独首位に立った。11バーディ、ノーボギーの会心のプレーで2010年「ミズノオープン」以来となる2勝目に王手をかけた。 今大会が今季4試合目となる薗田は、今年1月、トレーニング中に左ひざを負傷。シーズン開幕時期の出場を棒に振り、ツアーの公傷制度を利用した。 「痛みがひどいというか、関節が詰まって、足が伸びなかった」。内側側副靭帯および半月板を損傷(バケツ柄断裂)。両方を...
2013/07/05GDOEYE

昨季チャレンジ賞金王 河野祐輝の台頭

北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催中の国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」。25歳の河野祐輝(こうの・ゆうき)が予選ラウンドを首位に1打差の8アンダー、2位タイで通過した。初日から2日続けて「68」をマーク。百戦錬磨のトップ選手に交じり優勝争いに加わった。 河野は昨年、チャレンジツアーで2勝をマークし賞金王になって今季のシード権を獲得。5月の国内メジャー「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」では最終日を2位で迎えるなど、徐々に頭角を現してきた。 ツアーの中で目を見張る飛距離はないが、昨年度のフェアウェイキープが全体1位...