2012/04/21GDOEYE

“師匠を捕らえたい”井上希が抱く野望

2012年シーズンの出場優先順位を決めるファイナルQTは58位。今週開催の「フジサンケイレディスクラシック」のウェイティング1番目で出場権を手にした井上希が、2日目を終えて通算4アンダーの8位タイに浮上し、上位争いに加わる活躍を見せている。 欠場などにより空いた枠に、順次出場権が下りてくるウェイティング。その枠から優勝すれば、国内女子ツアーでは史上初となる。首位に5打差とはいえ、やはり記録への期待は否応なしに高まるもの。何が起きても不思議はない難コースが舞台なだけに、明日の最終日も注目の存在となるだろう。 プロテスト合格の翌年に出場した2010年大会は、「かすりもせずに予選落ちでした」と、通算...
2023/03/28GDOEYE

ステップ史上最強女王・櫻井心那の“現在地”

◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 最終日(26日)◇UMKCC(宮崎)◇6565yd(パー72) 「ビュンッ!」。大きい風切り音が鳴る。その素振りを見たギャラリーが驚嘆の声を上げた。 「レギュラーは予選通過がシビアで、大きいミスが命取りになる」。レギュラーツアーと下部ステップアップツアーの差をこう語るのは、昨季、ステップ史上初の年間5勝をマークして下部賞金女王に輝き、今季からレギュラーに本格参戦している櫻井心那(ここな)。 長崎県出身の19歳。2021年のプロテストで一発合格を果たし、同期には、すでにレギュラーで勝利を挙げている川崎春花や尾関彩美悠、佐藤心結らが名を連ねる。自...
2012/10/17GDOEYE

久保谷健一、今年も愛娘の予言通りに優勝!

昨年の「キヤノンオープン」で9年ぶりの復活優勝を果たした久保谷健一。その優勝会見では、愛娘の真帆ちゃんが作成した絵本の話題で盛り上がった。久保谷の優勝を願って描かれた絵本で、娘の期待に応えたいと奮起しての優勝だった。 今年も夏休みの課題で作成した作品ができあがった。タイトルは「じんじゃでみつけた キラキラへび」。内容はもちろん父親のプロゴルファーが優勝するまでのストーリーになっていて、絵本をめくっていくとタイトルの神社が現れ、その神社に“お父さんの怪我が治りますように”とお参りに行くシーンだった。「この怪我とは?」と久保谷に聞くと、「あ、それ。本当に怪我していたんですよ」と打ち明ける。 7月の...
2012/10/18GDOEYE

日韓対抗女子ゴルフ、日本の大敗は確定的?

日本ではまだ発表されていないが、韓国ではすでに今年12月に開催される日韓対抗女子ゴルフの詳細が報道されている。朝鮮日報の記事によると、今年は12月1日から2日間、韓国の釜山ベイサイドゴルフクラブがその舞台となる。 既にメンバーも韓国女子プロゴルフ協会から発表された。例年通り、賞金ランキング順にLPGAから5名、JLPGAから3名、KLPGAから4名という構成だが、そのメンバーがまたすごい。朴仁妃、チェ・ナヨン、申智愛、リュー・ソヨン、ヤン・ヒヨン(以上LPGA)、全美貞、アン・ソンジュ、李知姫(以上JLPGA)、ホ・ユンギョン、キム・ハヌル、キム・ジャヨン、ヤン・スジン(以上KLPGA)という...
2012/10/14GDOEYE

平塚哲二は3位「ゴルフは残酷」

ビッグタイトルを手にした久保谷健一が言った。「全英の時の、エルスみたいなもの」。国内男子メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」は、70ホール目を終えて2位に2打差をつけて単独首位に立っていたジュビック・パグンサン(フィリピン)が、終盤17番でダブルボギー、18番でボギーを叩いて後退。2組前でホールアウトしていた久保谷に栄冠が転がり込んだ。 チャンピオンの頭に浮かんだのは7月の「全英オープン」。アダム・スコット(オーストラリア)が悪夢の4連続ボギーフィニッシュで初のメジャータイトルを逃し、アーニー・エルス(南アフリカ)がクラレット・ジャグにキスをした。もちろん自身も必死に戦った後とはいえ...
2012/09/28GDOEYE

前半不調・・・フォンを襲った“ズボンの災難”

好調なショットでボギーを僅か1つに抑え、単独首位で「日本女子オープン」初日を終えたフォン・シャンシャン。迎えた2日目はしかし、2番、7番、8番とボギーを立て続けに重ね、前半に首位の座から陥落する。ショットが安定せず、フォンらしからぬ一転しての変調。実はこの時、フォンはプレーに集中しきれない、ある“緊急事態”に見舞われていた。 フォンの組についていたギャラリーは、不思議に思ったかもしれない。スタートホールの1番、2番は赤を基調としたズボン。しかし、3番からは雨も降っていないのに、黒のレインウェアを着用。さらに後半10番からは白いズボンに履き替え、計3着のズボンでプレーをしていたのだ。 「最初から...
2012/10/06GDOEYE

池田勇太、石川遼の最終組に割って入る手嶋多一の心境は?

国内男子ツアー第18戦「キヤノンオープン」は3日目を終えて池田勇太が通算14アンダーで単独首位をキープ。6日(土)の第3ラウンドで「66」をマークした石川遼が2打差の2位タイに浮上してきた。 ともに待望の通算10勝目を狙う“遼勇”。2009年の「コカ・コーラ東海クラシック」以来2度目の2人の最終日最終組対決に注目が集まる中、その組に入るもう一人の選手、手嶋多一は苦笑いだった。5アンダーの10位タイからこの日のベストスコア「65」をたたき出してホールアウト。しかし「明日、組み合わせ・・・ゾッとしてきた。どうしよう」。リーダーズボードを見上げながら、思わず言葉を濁した。 通算6勝目を飾った2007...
2012/09/29GDOEYE

藍と美香が口を揃えるヤニ・ツェン効果

今年開催の「日本女子オープン」に一層の華やかさを与え、メジャーならではの厳格な雰囲気を高めている、世界ランキング1位に君臨を続けるヤニ・ツェン(台湾)の存在。約1年半ぶりの来日、世界トップのプレーを生で見る貴重な機会とあり、会場に足を運ぶギャラリーにとっても一目見ておきたいプレーヤーの1人だろう。 同伴する選手たちにとっても、ヤニがプレーに与える影響は小さくない。予選ラウンド2日間をともにした宮里美香は「彼女の影響でアメリカにいくことを決めたし、刺激を受けている存在。すごく良いリズムで回れる」と話し、3日目の2サムプレーでも「一緒に回りたい」とヤニとのラウンドを熱望していたほど。 その3日目に...
2012/09/30GDOEYE

メジャー制覇遠のく・・・木戸愛を4番で襲った悪夢

自身初のメジャー最終日、最終組。1番ティを埋め尽くすギャラリーの大声援を背に受けながら、木戸愛は首位に並ぶフォン・シャンシャンとともにスタートを切った。 その1番でフォンがボギーとし、早々に単独首位の座に立つ。2番では3mのバーディパットがカップを舐め、3番(パー3)では3.5mのチャンスを惜しくも逃す。ここまでの序盤3ホールは、木戸が海外メジャー優勝者を相手に優位に立っていた。しかし、勝負の分かれ目は思わぬ形で巡ってくる。それも、完全に立場が逆転する形で。 左にドッグレッグする4番パー5。木戸はティショット、2打目と左サイドのラフを渡り歩き、3打目は木に当たって左のつま先下がりの斜面に。グリ...
2012/07/22GDOEYE

辞退者が続出・・・今年の「全英」争いに何が?

今週開催の「サマンサタバサレディース」を終えた時点での賞金ランク上位5名に付与される、海外女子メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」の出場資格。本来ならば英国行きのチケットを掴んだ選手たちの喜びの言葉を聞けるところ・・・だが、今年は異様な事態となっている。出場辞退を表明する選手が続出しているのだ。 その理由はこうだ。例年ならば7月末に開催されるところが、今年は同じ英国で7月27日に開幕するロンドンオリンピックと時期が重なるため、9月の第2週に移動。これが選手たちの悩みの種となっている。この時期は国内ツアーの真っただ中で、同週には「マンシングウェアレディース東海クラシック」(9月14日~)、そ...
2012/07/21GDOEYE

全英名物?バンカーからの水切りショット

“全英らしくない”と評されている今年の全英オープン。その理由は、大会前週からの雨が地面を湿らしてフェアウェイが軟らかくなり、グリーンは時にはピッチマークがついてバックスピンで球が戻るという、リンクスコースではほとんど見ることのできない現象が起きているからだ。 本戦に入ってからも、イギリスらしからぬ天候に恵まれ、穏やかな風と心地よい気温の中で、36ホールの最小ストロークタイ記録がブラント・スネデカーによってたたき出された。優勝者の最小ストローク記録は1993年にグレッグ・ノーマンがロイヤルセントジョージズで記録した267。パー70の今年で言うと、14アンダー以上でフィニッシュすれば新記録達成とな...
2012/07/21GDOEYE

“サマンサガールズ”は明暗分かれる

今週開催の国内女子ツアー「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」には、20歳の3人がホステスプロとして参戦。サマンサタバサ所属の香妻琴乃、同ブランドとウェア契約を結ぶ堀奈津佳と山村彩恵が、通称“サマンサガールズ”として自身初のホステス大会に臨んだ。 予選ラウンドを終えて、3人の結果は明暗を分けた。香妻と堀は通算イーブンパー、予選カットライン上の46位タイで決勝ラウンドに進んだ一方、山村は1打及ばずの57位タイで悔しさ募る予選落ちを喫した。 「最低でも予選通過を」。初日に84位タイと出遅れた香妻は、「カットラインはたぶんゼロ(イーブンパー)。60台で回りたいと思っていた...
2012/07/20GDOEYE

申智愛 強さと笑顔、そして温かさと共にツアー復帰

今年5月の米国女子ツアー「サイベース・マッチプレー選手権」を最後に、長く戦列から離れていた申智愛。左手首の疲労骨折により骨が剥離し、アメリカで除去手術をおこなったのが5月24日。その後はリハビリを続け、クラブを握ることができない日々が続いていた。 ようやくの復帰戦となったのが、今週開催の国内女子ツアー「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」。その初日、5バーディ、2ボギーの「69」をマークし、3アンダーの9位タイでフィニッシュ。これまでと変わらぬ正確なショットとパット、そしていつも通りのにこやかな笑顔が、ようやくフィールドに戻ってきた。 患部はちょうどグリップが当たる...
2012/07/23GDOEYE

アダム・スコットの失ったもの

「全英オープン」の勝負も大詰めとなった15番、グリーンサイドバンカーから2mに寄せたパーパットを外してスコアを落としたアダム・スコットだったが、それでもまだ2位のアーニー・エルスとは3打差が開いていた。 16番ホールは18番から離れていき、17番で折り返して戻ってくる。その遠く離れた16番グリーンで3パットのボギーとしたスコット。その周囲は妙に静かで、遠く18番方向から聞こえてくる歓声だけが妙に寂しさを誘う。2打差となり、見ているこちらまでそのリードがはかないものに思えてきた。 17番のティショットはフェアウェイに打ったスコットだったが、セカンド地点につくと18番グリーンから大歓声が聞こえてき...
2012/07/26GDOEYE

塚田の強み? タイ人選手との繋がり

塚田好宣が、3週間前の「セガサミーカップ」から髪の毛を鮮やかな金髪に染めた。「よくタイ人と言われるから、差別化を図ろうかと思って」。26日(木)に開幕した「サン・クロレラ クラシック」で首位タイの好スタートを切った42歳のベテランは、笑みを浮かべながら冗談っぽく口にした。 練習ラウンドは主に、プラヤド・マークセンやキラデク・アフィバーンラトら、タイ出身の選手たちと多くをともにする。04年からは日本ツアーと平行してアジアンツアーでもプレーを続け、季節を問わず常に日に焼けている容姿。さらに、堪能なタイ語で会話を交わしている姿を見れば、なるほど、タイ人と思われても無理はない。 その塚田が開幕前日、「...
2012/09/20GDOEYE

池田勇太、自己流リフレッシュが奏功

国内男子ツアー「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」の大会初日、前週まで3試合連続で2位となっている池田勇太が、9バーディを奪い、2位に2打差の単独首位に立った。 大会前日の指定練習日、会場に池田の姿は無かった。11時の時点でキャディの福田氏に確認すると「今日は完全休養です、コースにも行かないですよ」という回答が返ってきた。今大会は、火曜日にプロアマ戦が行われたため、水曜日が練習日となった。多くの選手は18ホール、もしくは9ホールの練習ラウンドと打撃練習、さらに練習グリーンでパッティングの調整を行っていたが、池田はその調整すらしないで初日を迎えた。 「もう...
2012/09/19GDOEYE

台湾の母、曽秀鳳が育てるジュニアたち

国内男子ツアーとアジアンツアーの共催で開催される「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」は、世界18カ国の選手が出場。台湾からも3名の選手が出場するが、その練習ラウンドを見守っていたのは、国内女子ツアーで通算5勝を果たしている曽秀鳳(台湾)だった。 気さくで陽気な曽は「久しぶりです」と、笑顔で話しかけてきた。「台湾からもいい選手が育ってきて嬉しいよ」と言う曽に、「お母さんみたいですね」と言うと「私、こんな大きい子いないよ」と一瞬機嫌を損ねるが、「でも、みんなそう思っているかもね」と複雑な表情を浮かべる。 現在は台湾のナショナルチームのコーチも手伝い程度だが行...
2012/09/22GDOEYE

流行に乗って!川村昌弘が太グリップで優勝争いを楽しむ

今季からツアーメンバーとして戦っている川村昌弘が、6月の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」(5位)以来の好位置で最終日を迎えることになった。「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」の3日目、通算7アンダー8位タイでスタートした川村は、6バーディ、1ボギーでラウンドし通算12アンダー、首位と2打差の3位タイに浮上してきた。 今大会はグリーン上で苦戦する選手が多い中、この日の川村は「やりやすかったです。10mぐらいのパットもありましたが、ほとんどカップ周りに止まってくれて『お先に』って感じでした」とパッティングが好...
2012/09/21GDOEYE

JGAとJGTOの違いに戸惑う選手たち

今週開催されている「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」は、主催がアジア太平洋ゴルフ連盟(APGC)、パナソニック株式会社、公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)で、特別協力という立場で社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)とアジアンツアーが加わっている。 ということで、試合のルールなどはすべてJGAの基準で行われる。通常JGTOの規定でプレーをしている選手たちは、若干の違いに戸惑いを感じている選手が少なくない。そのもっとも多い疑問点は、プレーのタイムスケジュールだ。大会初日に午後組のトップでスタートしたI.J.ジャン(韓国)の組は、前半9ホールは午前の最...
2012/09/21GDOEYE

異色ゴルファー、金田愛子が初の首位

ゴルフを始めたのは18歳から。学生時代は父の勧めで、将来的にゴルフに移行する前提で軟式テニスに打ち込んだ。当初の予定は中学3年間限定だったが、「楽しくなっちゃって、高校3年間もテニスを続けた」という。3学年時には岡山県代表として国体にも出場。「(国体から)帰った翌日にクラブを買いに行った」という異色のゴルファー金田愛子(31)が、今週開催の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」初日に「67」をマークし、不動裕理と並び5アンダー首位タイに立つ好スタートを切った。 05年のプロテストに合格するが、以降はレギュラーツアーでは結果を残せず、これまでの最高位は今年の「ヨコハマタイヤP...