2011/09/10GDOEYE

諸藤将次“鬼門”の第3ラウンドに後退

三重県のTOSHIN Lake Wood Golf Clubで開催中の国内男子ツアーの第14戦「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」3日目。9アンダーの5位タイから出た諸藤将次は4バーディ、4ボギーの「72」で12位タイへと後退。トップとの差は8ストロークに拡がってしまった。 スコアの伸ばし合いが展開されたムービングデー。上位陣から後退した諸藤が悔やんだのは前半6番だった。多くの選手が2オンを狙うパー5。ツアー一の飛ばし屋ももちろん同じ。しかし右ラフから7番アイアンでグリーンをめがけて打った第2打は、クラブフェースが深い芝に引っかかったのか、打球は右の林めがけ...
2011/09/09GDOEYE

首位に2打差3位の冨山聡は“片山塾”で勉強中

三重県のTOSHIN Lake Wood Golf Clubで開催中の国内男子ツアーの第14戦「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」2日目。3アンダーの16位タイから出た冨山聡がコースレコードタイの「63」を叩き出し、通算14アンダー単独首位の津曲泰弦に2打差の3位タイに躍り出た。 出だしのピンチを切り抜けた冨山は勢いに乗った。1番、2番と2メートルのパーパットを残しながらも、いずれも落ち着いて沈めてなんとか無難なスタート。すると4番、6番のパー5を確実にバーディとすると、8番からは3連続。9、10番ではいずれも第2打をピンそば1メートルにつけるなど、ショット...
2011/09/09GDOEYE

11試合ぶりに予選突破した、原江里菜を支える姉貴分

2010年以降、ショットの不調により、長い、長いスランプに陥っている原江里菜。今シーズンも18試合に出場して予選通過は僅かに2回。最後に通過した「ヨネックスレディス」から10試合連続予選落ち中と、どん底の中で今週の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を迎えた。 その原が、深いラフと狭く絞られたフェアウェイに仕立てられたメジャーの舞台で、通算1オーバーの13位タイと上位で決勝ラウンドに進出。「ドライバーは相変わらず曲がっているけど、ラフが深いので、とにかく出すしかないと割り切れる。2打目、3打目と未練なく刻んで打てるので、それが良い結果に繋がっているのかな」と笑みを浮かべた。 合わせ...
2011/09/17GDOEYE

ドローから再びフェードへ。片山、スタイル回帰を英断

09年のマスターズで4位に入って以降、モチベーションコントロールに苦しんだ片山晋呉。09年、10年と2年続けて勝利に見放され、今年の開幕戦で2位に入ったものの、「ANAオープン」直前に出場した2試合は予選落ちと、いまだに苦戦は続いている。 しかし、今週は第3ラウンドを終えて首位と2打差の4位タイ。「昨日、一昨日からすごく良いです。ティショットがフェアウェイに行っているから楽ですね」と、復調の兆しだ。 今週から「球筋、目標の取り方を昔に戻した」という片山。05年~06年の頃から海外メジャーを見据えてドローボールを打ち始め、「出球はいいし、ゴルフをしていて気持ちがいい」と手応えは感じていたが、その...
2011/09/16GDOEYE

小ぶりのヘッドで飛距離アップ!単独首位の伊藤誠道

「ANAオープン」2日目を終えて単独首位に立つのは、高校1年生の伊藤誠道。アマチュアが36ホールをノーボギーでラウンドしたのも、トップで決勝ラウンドを迎えるのも、2007年以降では初めてという偉業だ。 昨年の日本ジュニア(12歳~14歳の部)で優勝するなど、ここまで順調な競技人生を歩んでいるが、今年は少し風向きが違った。2011年に入って2度出場したレギュラーツアーではことごとく予選落ち。ジュニアの試合でも優勝に手が届かなくなってしまった。 「去年、(三井住友VISA)太平洋で10位タイに入って、最初はそれ以上を求めてつまずいて、焦りもありました。でもプロゴルファーになるってことを考えたら、...
2011/09/16GDOEYE

3位タイの青山加織「本気で勝ちたい!」

国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」の初日、4バーディ、ノーボギーのラウンドで3位タイにつけた青山加織。「今日はショットが良くて、風も気にならなかった。明日は雨ということもあるので、もう少しスコアを伸ばしたいと思ったら終盤に連続バーディを奪えて良かったです」とラウンドを振り返る。しかし、その後に8月に亡くなられた父親・政隆さんのことに触れると、涙をこらえずにはいられなかった。 「ゴルフをしている時にはゴルフにだけ集中できますが、それ以外のときは辛いし悲しいです」と話し出した。10年前から病気を患ってきた父親は、青山の試合を見にくることもできなかった。「でも、テレビでは見...
2011/09/08GDOEYE

イ・ボミが比較、日韓メジャーセッティングの違い

昨年よりも長く伸ばされたラフと、狭く絞られたフェアウェイのセッティングに仕立て上げられた「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」。その初日、日本ツアー本格参戦1年目のイ・ボミが2アンダー5位タイの好発進。「難しいので心配していましたが、昨日のイメージトレーニングの効果がありました」と涼やかに笑顔を浮かべた。 「これだけ深いラフは初めて」と振り返りながらも、そこは昨年の韓国ツアー賞金女王。「ドライバーで打ったのは5回だけ」と飛距離よりもフェアウェイに置くことを優先し、巧みなコースマネジメントで難コースを攻略。ドライバーで打った10番(パー5)のティショットこそラフに入りダブルボギーとした...
2011/09/08GDOEYE

“勇太世代”の次なる刺客は?

諸藤将次が悲願の初優勝を飾った前週の国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」。池田勇太と同学年の選手としてアマチュア時代に脚光を浴びてきた26歳の初勝利は今季の男子ツアーのひとつの明るい話題となった。 抜群の飛距離を武器に、将来性豊かな若手の活躍に刺激を受けた選手も多く、8日(木)に開幕した今週の「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」では、高校時代にライバル関係にあった同じ飛ばし屋の津曲泰弦が首位に3打差の4位発進と奮闘。そして、2アンダーの29位とまずまずのスタートを切った岩井亮磨も、彼に刺激された一人と言っていい。 岩井は福岡・沖学園高時代は諸藤と同期、そ...
2011/09/18GDOEYE

感極まる!服部真夕、親にも初めて見せた涙

「マンシングウェアレディース東海クラシック」でツアー3勝目を果たした服部真夕。優勝インタビューでは、これまでの2勝のときには見せることがなかった涙を見せた。大会初日に首位と2打差の3アンダー7位タイにつけた服部だが、この日は序盤にスコアを伸ばしながら後半に連続ボギーを叩いたことを悔やんだ。 師匠の岡本綾子からも「地元なんだし、ご両親も応援に来ているんなら頑張らないと」と檄をもらい、2日目には首位と1打差の通算7アンダー単独2位に浮上した。そして、最終日も朝6時に起きようと思ったときにメールが入った。 「一所懸命やってきたご褒美が来る日が今日なのかな。今までやってきたことに自信をもって」という岡...
2011/09/18GDOEYE

伊藤誠道16歳、最終日最終組で得た経験

「ANAオープン」最終日、高校1年のアマチュア・伊藤誠道による快挙は達成されなかったが、雨、風、寒さ、そしてトップで迎えた最終日最終組という状況を考えると、1バーディ3ボギーの「74」、通算10アンダーの6位という成績は、大健闘と言えるのではないだろうか。 最終日、伊藤の命綱ともいえるフェアウェイキープ率は半分以下の42.8%(14分の6)に落ち込んだ。「ランが出なくて距離も出ないので苦しくて。耐えて耐えてという中で2ボギーが先にきて・・・」。それでも10番では159ヤードを8Iで1mにつけてバーディ奪取。「目標スコアもあったので、それに近づくようにプレーしていた」と最後まで諦めなかった。 「...
2011/09/17GDOEYE

大山志保、パターのバランスを知り単独首位へ

国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」の2日目、前半9ホールを3バーディ、3ボギーで折り返した大山志保が、後半に5つのバーディを量産し混戦を抜け出した。通算8アンダーは2位に1打差の単独首位、2008年以来のツアー12勝目に王手をかけた。 その大山はバーディ量産の要因を「先週から使い始めたパターですね」と話す。以前からマレット型のパターを使用してきた大山だが、5月から使い始めたという同タイプのパターに換えると「右に曲がるラインは大丈夫なのですが、ストレートや左に曲がるラインだと多めに(左へ)曲がっていたんです」という。 そして2週間前にコーチの鶴見氏が練習ラウンドに来てくれ...
2011/09/11GDOEYE

三塚、亡き父に念願の誕生日プレゼント

「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」最終日、最終18番グリーン。7mのバーディパットがカップを僅かにオーバーして止まった瞬間から、三塚優子の目は涙で潤んでいた。2年半ぶりの勝利や、初メジャータイトルへの喜びではない。心を満たしていたのは、昨年3月に他界した父・康輝さん(享年72歳)への想いだった。 「メジャーで勝つところを見せてあげられなかったのが心残りだった。(他界して)いなくなった後でも、“お父さんのために勝つんだ”という気持ちはすごくあった」。今週9日(金)は康輝さんの誕生日。「今週勝てたらいいね、ってキャディさんとも話していたけど、それが現実になるとは思わなかったです」と、...
2011/09/11GDOEYE

ブランクを力に変えたドンファンが復帰後初勝利

三重県のTOSHIN Lake Wood Golf Clubで開催された国内男子ツアーの第14戦「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」最終日。韓国のドンファンが通算20アンダーで、2位の津曲泰弦を1打差で振り切り、4年ぶりとなるツアー通算2勝目を挙げた。 震える両手で沈めた1メートルのウイニングパット。息苦しいほどの重圧と緊張感から解放され、18番グリーンでドンファンは空に吠えた。「やった、耐えた、色んな思いがします」。単独トップでスタートしながらも、ボギーとした14番で津曲に並ばれた。しかし我慢を続けて17番で相手がボギーとしたのに対し、冷静に1.5メートル...
2011/09/23GDOEYE

美香、トーナメントリーダーの想い

米ツアーを主戦場とする宮里美香が日本ツアーに出場するのは、5月の「フンドーキンレディース」以来で今年4戦目。次週の「日本女子オープン」はディフェンディングチャンピオンとして臨むとあって、そのプレッシャーは小さくないはずだ。 今週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は被災地での試合とあって注目度も高く、米ツアーでプレーしているときと比べると数倍、数十倍のギャラリーに囲まれてのプレーとなる。メディアの数も同様で、宮里にとっては(美香だけでなく、藍にとっても)そんな周囲の雑音との戦いとも言えるだろう。 普段アメリカで取材することの多い宮里は、いつも沖縄人らしいゆる~い雰囲気で気さくに話に応じ...
2011/09/22GDOEYE

佐伯三貴と松山英樹、プロアマ戦で見事(当然?)優勝

「ミヤギテレビ杯女子オープン」開幕前日の木曜日、恒例のプロアマ戦で優勝したのは佐伯三貴チームで、そのスコアは14アンダー。そりゃ当然?なにせ、この組でプレーしていたアマチュアは、マスターズ・ローアマの松山英樹なのだから。 東北福祉大出身の佐伯と、在学中の松山、それに同大学ゴルフ部の阿部監督も加わってのラウンド。「急に監督に言われて・・・」と慣れない女子ツアーに戸惑い気味の松山だったが、ラウンド中は佐伯からパッティングに関するアドバイスをもらうなど、「これからもなかなか経験できないと思うので、良かったです」と貴重な期間を存分に活用していた。 さらに、この日はスイングの参考にしているという宮里藍...
2011/09/15GDOEYE

両親に見守られ、諸見里しのぶ完全復活へ!

国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」のプロアマ戦に出場した諸見里しのぶが、笑顔でクラブハウスに引き上げてきた。そして、第一声が「調子良いですよ」という言葉だった。 今季の諸見里は5月の「ヨネックスレディス」で予選落ちを喫すると、先週までの12試合中半分の6試合で予選落ちと、これまでにないスランプが続いていた。しかし、先週の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」で4日間戦い、結果は34位タイと上位ではなかったが、納得のラウンドができたという。 ここ6試合60台のスコアを出していないにも関わらず、「気持ちに余裕ができたというか、今ならいつでも60台のスコアが出るよう...
2011/04/17GDOEYE

今年から新体制!不動裕理とキャディの関係

「うーん、あの人の凄さですか。バンカーですかね」と、今年から不動裕理の帯同キャディを務める照井浩二氏は口を開く。「たとえば今日の8番ホール。左手前のバンカーに入れたんですが・・・」。グリーンは右に向けて傾斜しており、バンカーからは下りとなる。球からエッジまでは5ヤード、そこからピンまでは僅かに6ヤード。どうすべきか思案していたという照井氏に、「エッジが使えるじゃん」と不動。ほんの1ヤード程の幅のグリーンエッジに狙い通りに球を落とすと、ころころと転がってピンそば50センチにぴたりと止まった。 昨年の最終戦でテスト採用され、今年から全戦を帯同キャディとしてタッグを組む予定の不動と照井氏。これまで...
2011/04/16GDOEYE

木戸愛、ブレークスルーへの挑戦

「西陣レディスクラシック」2日目、最終18番ホールで3打目をピン右サイドのラフまで持ってきたものの、アプローチがピンをオーバーして返しのパーパットも入らずボギーフィニッシュ。通算7オーバーで予選落ちとなってしまった木戸愛は複雑な表情を浮かべながら引き上げてきた。 上田桃子と同じ事務所に所属し、シーズンオフにはオーストラリア合宿にも同行。上田と共にスティーブ・マクレイ氏の指導を受けるようになり、ゴルフの手応えは増してきている。 木戸の関係者は言う。「彼女はコーチの言うことを素直に聞いて全部をやろうとするから、進歩のレベルがすごく早い」。当然比較対象は上田ということになるが、すでにかなり上のレベル...
2011/04/15GDOEYE

「あと5~6試合しかない」諸見里しのぶのモチベーション

09年に年間6勝という華々しい活躍を見せた諸見里しのぶだが、10年はシーズン当初から準備が遅れ、焦りと戸惑いのまま未勝利に終わってしまった。迎えた11年、心機一転といきたいところだったが、東日本大震災の影響で4試合が中止となり、既に今週が第6戦となっている。 そんな諸見里が今季決めていることの一つに、5月に米国で開催される「全米女子オープン」の地区予選に出場するということがある。自身にとっては「全英女子オープン」という大目標もあるが、師匠の江連氏らが夢見る「全米女子オープン」制覇も同じように達成を目指している偉業の一つだ。 この地区予選に出場するためには、国内女子ツアーを一試合は休まないといけ...
2011/04/14GDOEYE

国内女子ツアーは獲得賞金の3%を義援金に!

今週の「西陣レディスクラシック」で5試合ぶりの再開幕を迎える国内女子ツアー。この日の夕方、ミーティング委員長の大山志保を中心に選手ミーティングが開催され、選手及び協会としての被災地支援についての話し合いが行われた。 その場で決まったことは、今季1年間を通して選手の獲得賞金(賞金総額から協会が控除する5%を引いた額)の3%を義援金に充てるということ。「5%という案も出たけど、長い間続けられるようにということで3%に落ち着きました」と、この金額は全会一致で決まったという。JGA及び米国LPGA管轄となる2試合を覗いて、今週からの27試合で6,421万円余りがその総額となる予定だ。 同じく今週開幕...