「メモリアルトーナメント」初日上位陣インタビュー
2002年 メモリアルトーナメント
期間:05/23〜05/26 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
丸山4位タイ浮上!タイガー敗北宣言!
2002/05/26 09:00
大会3日目、ジャック・ニクラスは「私が71で回れたんだから、今日はコースが簡単だ。スコアは伸びる」とコメントした。その言葉通り、昨日からの雨でフェアウエイもグリーンも柔らかくなっていた3日目は、スコアを伸ばして急浮上する選手が続出した。しかし、上位陣の争いは首位がめまぐるしく入れ替わる混戦模様となった。
最終的に3日目のトップに収まったのはボブ・ツエー。4バーディ、ノーボギーで4アンダー68をマーク。トータル12アンダーで単独トップの座に返り咲いた。「たくさんバーディを取って同時にいくつかボギーを叩くぐらいなら、なるべくボギーを叩かないようにしたほうがいい。そうすれば無理にバーディを取らなくても同じスコアが出せるんだから」というツエーの言葉は、今日のツエー自身の安定したプレーぶりを物語っていた。スチュワート・シンクは18番でパーパットを外し、トータル11アンダーで2位。2日目首位だったジャスティン・レナードは後半に入って12アンダーまでスコアを伸ばしたが、その後の2ボギーで後退。トータル10アンダーで3位となった。
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3日目に急浮上した選手の中でも際立っていたのは丸山茂樹だ。フロントナインは2バーディ、1ボギー。バックナインでは10番をボギーとしたものの、11番、14番でバーディ。15番パー5では3メートル強のパットを沈めてイーグル。さらに17番でもバーディを重ね、今日5アンダー67の好ラウンド。トータル9アンダーで4位タイへジャンプアップした。「先々週の優勝や、(この大会の予選で)タイガーと回りながらもいいゴルフができたことが自信につながっている。飛距離は出ないけど自分のマネジメント通りにプレーできている。今日みたいなゴルフができれば勝てるかもしれないけど、(明日も)あんまり気負わず平常心で攻めていきたい」と語った丸山。米ツアー3勝目の夢は膨らむ。
一方、大会4連覇を目指すはずだったタイガー・ウッズは3日目も伸び悩んだ。「いいパットをしているはずなのに入らない。どうしてだか自分でもわからない」と言うタイガーはパープレーに留まり、トータルスコアもイーブンパーのまま。しかし順位は2日目の47位タイから56位タイへ後退した。「明日は固くプレーします。ラウンドが終わったら、さっさと家へ帰り、全米オープンに備えます」と、実質的な敗北宣言。「でも、ディフェンディングチャンピオンの名に恥じないプレーを心がけます」と付け加えるところはさすがである。
2日目に26位タイまで順位を上げた谷口徹は、3日目は3バーディ、4ボギー、1ダブルボギーで75と調子が出ず、トータル1オーバー63位タイへ後退した。「風が無いようであるから迷いが出た。全体的にはそれほど悪くないけど、つまらないミスも出た。明日は早い時間にスタートするので、がんばれば、まだチャンスはあります」と言う谷口。この大会終了後にワールドランキング50位以内に食い込み、全米オープン出場資格を獲得したいところだが、すべては最終日のラウンド次第だ。
速報&写真:BEYONDSHIP