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進藤大典 PGAツアー・ヤーデージブック読解

PGA初タッグで予選落ちから9年 松山英樹が積み上げてきたモノ

仕事でホノルルに来ていたため、昨年10月「ZOZOチャンピオンシップ」に続いて現地で松山英樹選手の優勝を見届けることができました。喜び、興奮とともに少しの驚きもありました。

というのも、「ソニーオープンinハワイ」は過去8回出場してトップ10入りがなく、最高は2020年の12位。本人がインタビューで話していたように苦手意識もあるコースでの勝利だったのですから。選手として、またひとつ上の段階に上がった気がします。

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実際にコースで見た松山選手からは、これでもかと“オーラ”が出まくっていました。“この会場にいる誰にも負けないよ”と背中で語っているかのよう。代名詞ともいえるアイアンの精度はもちろん、高いスキルと豊かなイマジネーションが融合したアプローチ、3日目のミドルホール10番で1オンを披露したパワー…一挙手一投足にマスターズ王者が放つ風格を漂わせ、あらゆる場面の1打でギャラリーを沸かせる様子は、まさにスーパースターでした。

最終局面で光ったのは冷静なジャッジ。1打ビハインドで迎えた72ホール目、絶対にグリーンをオーバーさせないという意図を持って広い方に乗せていったセカンドショット。その後の長いイーグルパットも外れはしましたが、素晴らしいタッチ。楽々タップインバーディを奪い、入れれば優勝のバーディパットを残していたラッセル・ヘンリーにプレッシャーをかけました。

プレーオフでは先に相手のティショットがバンカーに入ると、1Wを5Wに持ち替えてプラン変更。まだまだ記憶に新しい「ZOZO」でのイーグルフィニッシュを演出した5Wから、今度は見事な3Wのつなぎで再びスーパーイーグルで締めくくりました。

あのクラブ選択を見たとき、この土壇場でどれだけ冷静なのかと鳥肌が立ちました。豊富な練習量に裏打ちされた確かな技術、スキのないリスクヘッジによる柔軟なマネジメント。これだけ完璧なゴルフをされたら、あのタイガー・ウッズだってかなわないのではないかと思わされるシーンでした。

僕がPGAツアーで初めて松山選手のキャディをした試合が、2013年の「ソニーオープン」でした。それまで2年続けて予選落ちしていた舞台。万全の準備をして臨んだつもりでしたが決勝ラウンド進出はかなわず、飛行機のチケットも変更できなかったため、そのまま連日コースで練習したことを覚えています。

まだアマチュアだった松山選手。それでも日本人のギャラリーの方が週末のプレーが見られないことを残念がってくれたり、すでにファンをひきつける力を持ったプレーヤーでした。期待をかける皆さんから「キャディさんもしっかりして!」と叱咤激励を受けたことも良い思い出です(笑)

ちなみに、この2013年大会で初優勝を飾ったのがツアールーキーだったヘンリー。ハリス・イングリッシュらと同期のジョージア大時代に下部ツアーでアマチュア優勝を遂げた新進気鋭の若手選手でした。9年間で松山選手が積み上げてきたものの大きさを実感します。

当時の松山選手と近い立場にいるのが中島啓太選手。最終日に自分のプレーを終えると、後半に入った松山選手の組について歩き、応援に回っていました。5打ビハインドで迎えたサンデーバックナイン。“ここから見とけよ”とでも言わんばかりの大逆転劇は、偉大な先輩から将来のスター候補へ強烈なメッセージとなったのではないでしょうか。(解説・進藤大典)

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進藤大典(しんどう・だいすけ)
1980年、京都府生まれ。高知・明徳義塾を卒業後、東北福祉大ゴルフ部時代に同級生の宮里優作のキャディを務めたことから、ツアーの世界に飛び込む。谷原秀人、片山晋呉ら男子プロと長くコンビを組んだ。2012年秋から18年まで松山英樹と専属契約を結び、PGAツアー5勝をアシストした。

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