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2019年 セーフウェイオープン
期間:09/26〜09/29 場所:シルバラードリゾート&スパ(ノース)(カリフォルニア州)

進藤大典 PGAツアー・ヤーデージブック読解

フェアウェイでも左サイドNG 週末の1オンチャレンジに注目

シルバラードリゾート&スパ(ノース)17番パー4(375yd)

2019-20年シーズンがいよいよスタートしました。日本で初めてのPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」や「東京オリンピック」など楽しみな大会が目白押しの一年になりそうです。今週は第3戦の「セーフウェイオープン」。松山英樹選手、小平智選手がそろって始動します。

ピックアップしたいホールは終盤の17番。距離は375ydしかない、ツアーとしては短いパー4になりますが、緩やかな左ドッグレッグで、左サイドは高い林が壁を作っています。また、左のバンカーを超えるには310yd近く必要で、ここに入れてしまうと木々が邪魔でグリーンを狙えません。簡単にショートカットできるホールではないのです。

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フェアウェイは一見広そうでいて、左側に置いたときにはこれまた林がかかってくるため、短いクラブで刻むときも注意が必要です。見た目の“半分”しか使えないフェアウェイが、ティショットにプレッシャーをかけます。

セカンドショットはショートアイアンでターゲットを狙えるわけですが、ピンが手前の日はバンカー、左右に振られた日はショートサイドに外すとNG。ピンのある面に落とせないと、ボールがカップからどんどん離れていく傾斜になっています。

このホールのもう一つの見どころが、決勝ラウンドでティエリアが80ydほど前に出された日でしょう。エッジまで270yd前後にして、イヤでも選手に1オンを狙わせてきます。先ほどのグリーンの形状から、1オンに失敗するとバーディも簡単には取れません。優勝争いの渦中で当たり前のようにスコアを伸ばせるのか、あるいは重圧に負けてしまうのか…。スコアや順位が動く、勝負が分かれるホールだと思って観てください!

「セーフウェイオープン」は昨年までは開幕戦に位置付けられていた試合です。会場のカリフォルニア州シルバラードリゾートはサンフランシスコから車で北に1時間走った場所、ワインの産地として有名なナパバレーにあります。この時期は空気も澄んでいて、朝晩の寒暖差がまた気持ち良く感じられます。これこそが美味しい葡萄が育つ条件だそうです。

コースには小さなアップダウンがあるホールが散りばめられおり、雨が少ないため全体的に地面は硬く、フェアウェイでのランディング(ボールの転がり)の計算も大事になります。また、パー3が全体的に難しい。飛距離がそこまで必要とはされませんから、ティショットの正確性とショートアイアン、パッティングが上位進出の条件になるでしょう。(解説・進藤大典)

進藤大典(しんどう・だいすけ)
1980年、京都府生まれ。高知・明徳義塾を卒業後、東北福祉大ゴルフ部時代に同級生の宮里優作のキャディを務めたことから、ツアーの世界に飛び込む。谷原秀人、片山晋呉ら男子プロと長くコンビを組んだ。2012年秋から18年まで松山英樹と専属契約を結び、PGAツアー5勝をアシストした。

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