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【WORLD】A.キムが復活目指し原点回帰

Golf World(2012年3月20日号)

アンソニー・キムは「もうたくさんだ」と悟ったようだ。

開幕から出場4試合連続で決勝ラウンドを逃したキムは、5ヶ月間にわたり一人でスイング改造に取り組んでいたが、スイングを“再建”するためにコーチのアダム・シュライバーの元に戻った。「(一人でのスイング改造は)自分の頭をクリアにしたいという以上のことはなかった。本当さ」。ザ・ホンダクラシックでそう語ったキムは、この試合で42位タイとなり今季初の賞金を獲得。「先週から一緒に取り組んでいる。15、16歳ころのスイングからスタートしているんだ。そこから改造しているんだよ。そして調子も上がってきた」。

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ツアー通算3勝でライダーカップのメンバーにもなったキムだが、2010年に手術が必要なほどのケガを左手親指にしてからは安定性を欠くようになった。そして昨季は左肩の調子が悪く、トップ10入りしたのはたった2回のみだったのだ。今季は開幕から3試合連続で予選落ちし、「ノーザントラストオープン」では失格。60台をマークしたのは8ラウンドでわずか1回のみだ。しかしザ・ホンダクラシックでは、初日から「70」、「69」でラウンド。強風に苦戦したが、それでも光が見えたようだ。

「(スイング改造が)うまくいっているときは、フィーリングが良いね」とキム。ここまでバックスイングで、左肩が沈み込むことが問題だったが「今、取り組んでいるのはそういったことだし、何度かミスすることも理解している」。

オクラホマ大卒のキムは、現在キャディバッグにつけるスポンサーがなく、キャディはキムの名前と大学のロゴが入ったスタンドバッグを担いでいる。「今、スポンサーを探しているんだ。でもその間は母校をサポートしているつもり」と自分が3年間所属したスーナーズ(オクラホマ大体育会のチーム名)のロゴを入れたバッグでプレーするという。

シュライバーはさらなるスイング改良に向け、ダラスにあるキムの自宅を訪ねるスケジュールを組んでいる。そしてキムは、10代の頃の自分のスイングビデオをチェックし、分析をするという。「15歳のころの方が、いくつかのポイントについては良いスイングをしていたと思う」と笑いながら振り返ったキム。「真面目な話、本当にそうだったと思う。だから今はそれを取り戻せるように努力しているんだ。きっと改善されるはず。そして、それも時間の問題だよ」。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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