「ファンの皆さんために」 岩井千怜が窮地から優勝を引き寄せたマインドセット
2023年 宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント
期間:06/08〜06/11 場所:六甲国際GC(兵庫)
アイアンショットで魅せた 岩井千怜の完全Vを支えた信頼の14本
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 最終日(11日)◇六甲国際GC(兵庫県)◇6513yd(パー72)◇雨(観衆3390人)
岩井千怜が4日間トップを守って自身初の完全優勝を決めた。2位に5打差をつけて迎えた最終日に5バーディ、1ボギー「68」をマーク。通算23アンダーでツアー4勝目を挙げた。
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申ジエ(韓国)に一時は1打差まで迫られる展開で、優勝を確信したのは16番(パー3/160yd)だった。グリーン手前から左にかけて池が迫るホールで手にしたのは6番アイアン。プレッシャーがかかる中、「少し抑えて打った」という一打を3m弱につける。「ここでナイスショットが出たらカッコイイと思った。ギャラリーに見せたい思いがあった」と振り返る渾身のショットで通算23アンダーまで伸ばし、申ジエ(韓国)を5打差に引き離した。
「今週はフェアウェイキープ率があまり良くない。セカンドショットが良かった」との言葉どおり、4日間のフェアウェイキープ率67.85%(38/56)に対してパーオン率は84.72%(61/72)で大会2位。キレキレのアイアンショットで何度も会場を沸かせた。
そんな優勝に大きく貢献したアイアンは、契約するヨネックスの「EZONE CB511フォージド」がメイン。4番の代わりとして同社の飛び系モデル「EZONE FSアイアン」の6番を入れている。「構えたときの見た目重視」というクラブセッティングは、今季初優勝を挙げた「RKB×三井松島レディス」から変わっていない。
今季の平均パット数1位(1.73)につけるグリーン上でも、変わらず愛用するオデッセイ「ホワイト・ホット OG #1WCS」が活躍。「パッティングのイメージが良くて、今週もいつもどおりにラインを読めて(ヘッドを)出せていた」と3~5mの微妙なバーディパットを決め切った。
この優勝で、8月の海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」(イングランド・ウォルトンヒース)の出場権を獲得。2カ月後の大舞台に向けて「ゴルフは今のまま行こうと思います」と述べ、「自分のゴルフができるよう準備して、活躍したい」と意気込んだ。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ヨネックス EZONE GT 425(9度)
シャフト:ヨネックス REXIS KAIZA-L (重さ50g台、硬さS、45.75インチ)
フェアウェイウッド:ヨネックス EZONE GT(3番15度)
ユーティリティ:ヨネックス EZONE FS (3番19度)
アイアン:ヨネックス EZONE FS(6番)、ヨネックス EZONE CB511 フォージド(5番~PW)
ウェッジ:ヨネックス EZONE W501(50、54、58度)
パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG #1WCS
ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR XV