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ミケルソンは「笛吹くような」グリップ!?

「週刊ゴルフダイジェスト」(3月5日号)より

フェニックスオープンで今季初勝利を飾ったフィル・ミケルソン(42歳)。4度目のマスターズ制覇に向けて視界はすこぶる良好だ。年齢を重ねるにつれ、さらに磨きのかかる世界一のショートゲームを、日本の小技名人・佐藤精一氏が解説してくれた。

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小技が上手いプロはいくらでもいますが、ミケルソンのロブショットは、誰にも真似の出来ない“神業”の領域ですね。

いわゆる、“だるま落とし”の要領で打つロブは、ヘッドを速く振る必要があります。ヘッドを走らせてボールを飛ばすのは、パワーがあればできますが、速く振って飛ばさないのは、“技”がないとできません。私も“だるま落とし”は得意にしていたけど、試合で使うには相当な勇気がいる。それを彼はメジャーの優勝争いの土壇場でも、躊躇なくやってのける。だから凄いんです。

フワリと上げるとき、私は両手の親指と人差し指の4本だけでやさしく握ります。昔、それを見た尾崎将司に、「笛を吹いているみたいだ」といわれたことがあります。ミケルソンのグリップにも、そんな雰囲気が漂っていますよね。

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