世界1位のアダム・スコット「特別な週になった」
2014年 クラウンプラザインビテーショナル
期間:05/22〜05/25 場所:コロニアルCC(テキサス州)
「クラウンプラザインビテーショナル」プレーヤーの使用アイテム
2014/05/26 14:49
By Jonathan Wall, PGATOUR.COM
フェアウェイウッドは、セッティングの中でドライバーのようには注目されないが、だからといってその重要性が低いかというわけではない。実際のところロリー・マキロイをはじめ、“しっくりする1本”を見つけるのが最も難しいクラブの1つだと思っている選手もいる。
昨年ラスベガスで行なわれたナイキゴルフのイベントで<PGAツアー・ドットコム>に対し、「(“しっくりする1本”を見つけるのが最も難しいクラブは)フェアウェイウッドだね。それぞれにかなり特徴があるから」と答えていたロリー・マキロイ。「PGAツアーでは6、7年同じフェアウェイウッドでプレーしている選手が少なくない。フェアウェイウッドっていうのは、“コレだ”という1本を見つけたら、他のクラブよりも長年ゴルフバッグで持ち歩くことが多い。個人的にはフェアウェイウッドはティショットで万能ぶりを発揮してくれるものが理想的だね。そうすれば飛距離を最大にできたり、パー5では(ボールを)ソフトに落としてくれるから」。
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だとすれば、ダスティン・ジョンソンがテーラーメイドのR9 3番ウッドに代わる1本に出会うまで5年かかったのも不思議ではないはずだ。ジョンソンがこの3番ウッドで一番気に入っていたのは、ティショットとフェアウェイからのショットでのドローボールが容易だったこと。
数年もの間、このフェアウェイウッドを忍耐強く探し続けた結果、ジョンソンはついにテーラーメイドのSLDRに出会った。PGAツアー8勝のジョンソンはロフトアップした16.5度のモデルをゴルフバッグに加え、今回の「クラウンプラザインビテーショナル」では14位タイでフィニッシュした。
■ クリス・カークはアイアンを変更:
自宅で試した結果、クリス・カークはApex Proのアイアン(2番から9番)をゴルフバッグに入れてコロニアルカントリークラブでの今大会に臨んだ。カークは2番アイアンにKBSツアーの120グラムのシャフトを装着し、3番から9番アイアンにはそれぞれ、KBSツアーの125グラムのシャフト(S+)を装着している。
アイアンを新調し、今大会でのパーオン率で63%(46位タイ)を記録したカークは14位タイと、今季5度目のトップ15入りを果たした。
■ ジョナサン・バードはオデッセイのカスタムパターを追加:
バードはオデッセイのメタルXミルド #1の写真と共に「今回はこの子も一緒!」とツイートした。
オデッセイのツアー担当者ジョニー・トンプソンによると、バードお気に入りのD1のスイングウェイトを実現するため、カスタムの35グラムのウェイトに合うよう、パターには通常よりも大きめのウェイトポートがついているという。
カスタムウェイトとポートに加え、パターはオレンジと紫に塗られ、さらにソール部分には米クレムゾン大学(バードの母校)のトラの足のロゴが施されている。
■ ガスリーはピンの限定モデルを使用:
ルーク・ガスリーは、PGAツアーで唯一カスタムのS55の2番アイアンを加えたピン使用プロになった。ピンでは小売市場で十分な需要がないということで、この限定モデルは3番アイアンのヘッドから作られており、今週初めにコロニアルへと運ばれたそうだ。
ガスリーは昨年の「全英オープン」以来、ピン ラプチャーのドライビングアイアンを使っているが、従来モデルの2番アイアンを代替候補として試すのに興味を示したという。カスタムのロングアイアンは18度まで(2番アイアンのロフト角)調整でき、リーディングエッジは丸みがかかっている。
■ ストラウドはテーラーメイドのミニドライバーを使用:コロニアルの狭くて並木があるレイアウトにより、クリス・ストラウドは今週の早い段階で、このレイアウトに合うクラブが必要となり、結果、テーラーメイドのSLDRミニドライバーをバッグに加えることとなった。ストラウドは、ティショットでこのクラブが飛距離をさらに伸ばすだけでなく、コントロールも非常に優れていると実感。今大会を14位タイで終え、フェアウェイキープ率は53%だった(こちらは42位タイ)。
■ テーラーメイドの新作がコロニアルに登場:
今大会で注目を集めたギアの1つが、テーラーメイドのアーク1プロトタイプパターだ。今週初めに練習用グリーンにお目見えしたMOI(慣性モーメント)の高いパターは、後ろ半分に円盤がついた斬新なデザインが特徴。この円盤のソールには調節可能なウェイトが装着できる。
■ こぼれ話:
ハンター・メイハンはピン スコッツデールTR ANSER2のパターを再び使い、パットのスコア貢献率で58位(-0.417)でフィニッシュ。ルーカス・グローバーはテーラーメイド SLDR 430ドライバーを使った。彼は両方向にボールを曲げることができる、小さめのヘッドが気に入ったそうだ。ジョン・ロリンズはKBS ツアーV130シャフトをキャロウェイのApex Proのアイアンに装着。ロベルト・カストロは3番と4番アイアンを加え、テーラーメイド ツアープリファードMBからツアープリファードMCに移行した。テーラーメイド ツアープリファードMC使用者のアーロン・バデリーとマーティン・レアードは共に、コロニアルの難関パー4でのティショット用として2番アイアンを追加した。