女子ツアーボール新勢力図 「プロV1」「プロV1x」使用者が増える理由は“口コミ”!?
◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント◇紫CC すみれC(千葉)◇6731yd(パー72)
女子ツアーが開幕から3試合を終えた。選手のクラブセッティングを撮影していて、例年との変化があった。それはボールだ。テレビ中継にはなかなか映らないため気づきにくい部分だが、タイトリスト「プロV1シリーズ」を使う選手が明らかに増えている。
永峰咲希、金田久美子、テレサ・ルー(台湾)、森井あやめ、大城さつきらが他社から乗り替えただけでなく、西郷真央、櫻井心那ら海外組も今季からタイトリストのボールを使用している。永峰、西郷、櫻井らは今まで“T社”のボールを使ったことがなく、乗り換えのタイミングに驚く。調子を落としているわけではなく、むしろ“成績を残している中で敢えて替えた”という印象が強いからだ。
気になって調べてみると、開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」での使用率は実に47.2%と5割弱の選手がプロV1シリーズを使っていた。2025年開幕戦の36.1%から10%以上の増加。ちなみに2024年開幕戦は28.7%だったため、毎年右肩上がりで使用者が増えていることになる。
なぜ女子ツアーでここまで増加傾向なのか。その理由を、初めて同メーカーのボールを打つという金田久美子が語った。「最初は口コミですよね。タイトのボールめっちゃいいよって噂になって、気になっていた」と昨シーズンの途中からボールを乗り換えた。「ゴルフ5(9月)の練習場でいろんな球が打てて、各メーカーのボールを打ち比べたんです。そのとき、タイトのボールがいちばん風に強かった。あそこの練習場は風が強いので、その差が分かりやすかったんです」と背景を話した。
「それまで雨の日にウッドが滑って右にパーンという球が出ていたのですが、タイトに替えてそれも出なくなりました」と絶賛。「アプローチの打感が食いついて、低めに出てキュッと止まってくれるから、赤にしました」という理由でプロV1xをチョイスした。金田は開幕戦で23年「明治安田生命レディス」以来のトップ10入りを果たすなど、調子は上向いている。
今季からボール契約を結んだ永峰は、「アプローチやパットの感覚が良くてフェースに乗っている感じがします」とプロV1を評価する。他にも佐久間朱莉や鈴木愛、申ジエなど強い選手が使う印象が強く、ボール契約のない“浮動票”がタイトリストに流れている可能性は高い。藤田さいきも今季から、かつて使っていたプロV1xに戻した。“いいもの”に飛びつくのは、プロもアマも変わらないのだろう。(千葉県野田市/服部謙二郎)