なんじゃこりゃ!ヤマハ“幻のドライバー”を発見 名器を彷彿「RMX RV1」とは
◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 事前(17日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6731yd(パー72)
紫CCの駐車場に並ぶツアーバンの中に「YAMAHA」のロゴが入った車両があった。ゴルフ事業撤退は周知の通りだが、車内にいたスタッフに話を聞くと「プロとの契約はあと1年残っているので、彼女たちが試合に出る時はサービスカーを出してクラブサポートを継続しています」という。今週は契約選手の有村智恵と高木優奈が出場するため、そのサポートにあたっている。
有村のクラブのグリップ交換を眺めていると、その横に何やら見慣れない黒塗りヘッドを見つけた。ソールには「RMX」と「RV1」の文字が刻まれている。なんじゃこりゃ?新機種だろうか…。
「今秋出す予定だったモデルです。これは試作品(プロトタイプ)で、ツアープロに先行して打ってもらう予定になっていました」。同社は6月末に国内販売店への出荷を終えるため、発売見送りが決まった“幻のモデル”というわけだ。ヤマハのロゴ部分にはカッパーゴールドの差し色が入り、なかなかカッコいい。
「『RV』とはリバイブ(REVIVE=復活)の意味です。もう一度、良かったときのモデルをターゲットにして新製品を作ろうと、昨春から開発を進めてきました」。ヘッドを見ると、げんこつ型の小ぶりなディープフェースで、「RMX 116」を彷彿とさせる。「そうですね。この『RV1』のターゲットは『116』で、ヘッド体積は同じ445CCです。フェースもクラウンもソールも、オールチタンです。これまでカーボンクラウン、カーボンフェースにも取り組んできましたが、そこに圧倒的な優位性はなく、むしろ『打音や打感が犠牲になっていたのではないか』という話になったんです」。名器と呼ばれたRMX116の発売から10年が経ち、いま一度原点に戻ろうとしていたのだった。
「我々は2020年モデルからヘッドを大型化させ、慣性モーメントの大きいヘッドにも挑戦してきました。数世代を経た結論として『ヤマハの良さがなくなっていたよね』『うちの良さを改めて見直そう』ということになったんです。以前は小ぶりで顔が良くてつかまりすぎない『1』と、やさしくスライスしにくい『2』を愚直に作り続けてきました。『慣性モーメントを大きくしなければ』といった流れに乗るのではなく、本来の得意分野に立ち戻ったので、今回は開発陣ものびのびと仕事をしているように見えました」と開発秘話も明かしてくれた。いわゆるプロが好む「RV1」と、アベレージゴルファー向けの460CC「RV2」の2機種で展開する予定だったという。
「116」ユーザーの有村は新しいRV1を構え、「顔がメッチャいい。『116』よりもシャープに見えます」と第一印象は良好。R&Aの登録が間に合っていないため、今週の投入は見送られたが、今後出場する試合で登場する可能性はありそうだ。
RMX RV1は、ソールの黒塗り部分をカッパーゴールド色にして販売する予定だったと聞く。想像するだけでもカッコいい。限定販売してほしいなぁと思うのは私だけではないだろう。(千葉県野田市/服部謙二郎)