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上井邦浩が20年近く使用したパターからついに…「ジェイルバード」プチ流行中

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ ◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)

パットが入っている人の使うパターを、試してみたくなるのがゴルファーの性(さが)。とあるモデルに対して、その現象が起きている。

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ブームの中心にいるのはオデッセイの「ジェイルバード」だ。白と黒の縞々デザインでお馴染みだが、ヘッドは厳密にいえば、ことし発売したAi-ONEフェースの「ジェイルバードミニ」と「ジェイルバード・クルーザー」、そして昨年限定発売されたマイクロヒンジインサートが入った「ジェイルバード380」の3種類。それぞれ使用者が増えている。

何よりの衝撃は、20年近くオデッセイ「2ボールブレード」を使ってきた上井邦浩が「ジェイルバード380」に替えていたこと。「アメリカで流行っているのを見て、去年作ってもらっていたんです。その時は替えませんでしたが、小鯛(竜也)がソレを使って勝ったのを見て(4月初旬ABEMAツアーNovil Cup)、やっぱりいいんかなぁと思い始めて…」

長年連れ添ったパターを替えることにためらいはあったが、パット巧者の香妻陣一朗がジェイルバードに替えたことも後押し。「小鯛じゃもの足りんけど、香妻陣が使うなら」と冗談を口にしつつ、「中日クラウンズ」から投入して性能に驚いた。「短いのは入らなかったですが、3パットが全くなかったんですよ。ロングパットも全部2パットだったのには驚きましたね」と安定感が光った。

「ストロークのリズムが変わりにくいんですよね。今までのパターだと、自分では同じように打っていてもインパクトがバラバラになることがあって。これだとしっかり重さもあるので、ヘッドがブレにくい。ミスがだいぶ減った気がします」。練習日には2ボールブレード(しかも黒バージョン)もバッグに入っていたが、しばらくは白黒の縞々ヘッドで戦うつもりだ。

同じタイミング(中日クラウンズ)で替えたのが河本力。お気に入りの「Ai-ONE ROSSIE S」から「ジェイルバードミニ」にスイッチした。「ロッシーだとちょっとリズムが速くなっていたんです」とは、河本から相談を受けてヘッドを用意したキャロウェイのパター担当。ダブルベンドのジェイルバードは完全なフェースバランスとなり、それがハマった。「打ち込みに行かずに自然なストロークができるようになって、いい意味でインパクトまで待てるようになったそうです」と、河本のパッティングは復調。ヘッドの重いタンククルーザーも練習用に入れ、リズムを矯正しているという。

2人以外にも「ジェイルバード・クルーザー」を小鯛、出水田大二郎富村真治、「ジェイルバードミニ」をトッド・ペク(米国)、台湾の余松柏(ユウ・サンポ)が使用。古いモデルの「オーワークス ジェイルバード」を重永亜斗夢が使用するなど、まさにプチブーム中だ。石川遼もクランクネックの「ジェイルバードミニ」をテストしていたが、こちらは投入には至っていない。

白黒のアライメント効果というよりは、ストロークの安定感の高さが光るジェイルバード人気。この流れはどこまで続くのか。新たな情報が入り次第、お届けしたい。(茨城県笠間市/服部謙二郎)

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