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2014年 ウェルズファーゴ選手権
期間:05/01〜05/04 クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)

<佐渡充高の選手名鑑 117>マット・エブリー

2014/04/30 10:00

■ 名前もフィットした?“King”の試合で“King”が勝利!

ちょっと太めで愛嬌のあるマット・エブリー(30)は、自身93試合目となる今年3月の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で待望の初優勝を果たした。この優勝で「マスターズ」初出場も叶え、その翌週の「RBCヘリテージ」でも12位タイと、着々と好成績を積み重ねている。特に「アーノルド・パーマー-」では、メジャー優勝者のキーガン・ブラッドリー、世界ランク2位のアダム・スコット、昨季欧米両ツアーの覇者ヘンリック・ステンソンらを退けての勝利で、自信も湧いてきた。パーマーはゴルフ界の“King”と称され、エブリーのミドルネームも“King”。名前も縁のある嬉しい出来事だった。

■ スタッツの専門分析に初優勝のヒントあり

初優勝のヒントになったのは、スタッツ分析専門家からの助言だった。近年ツアーではショットリンクの詳細なスタッツを読み解くアドバイザーを起用する選手が増えている。ザック・ジョンソンイアン・ポールタージェイソン・デイブラント・スネデカーらは1打の差を知りたい、効率の良い練習のため、専門家の助言を得て効果を上げている。エブリーは当初、スタッツに強い関心はなかったが、先輩選手の成功を見ていて興味が湧き、「アーノルド・パーマー-」の練習日に、スネデカーをサポートに来ていたアドバイザー、イギリス人のマーク・ホートンに初めて助言を求めた。すると「最終日にアグレッシブになりすぎる傾向あり」など、数点を具体的に提示された。ならばと最終日に安全最優先のプレーを心がけたところ、気がつけば優勝の快挙。ここまで即効というのは稀だとは思うが、エブリーにとっては目からウロコだったようだ。

■ 先輩ビジェガス、後輩ホーシェルに追いつけ!追い越せ!

エブリーは生れも、育ちもフロリダという生粋のフロリディアン。祖父は、日本でもおなじみコース設計の奇才ピート・ダイと大学の同期で親しくしており、ゴルフとは縁深い環境で育った。2005年「全米オープン」でローアマチュアを獲得、ベン・ホーガン賞を授賞するなど大活躍したが、2006年に心臓の不整脈で大手術を経験した。フロリダ大学では当時、コロンビアから留学していた2歳上のカミロ・ビジェガスがゴルフ部のエースで「カミロ越え」を目標に努力を重ねてプロになった。ツアーでは3歳下の後輩ビリー・ホーシェルが毎試合のように上位フィニッシュし、昨年の「チューリッヒクラシック」でツアー初優勝。後輩に初優勝を先に越されるなど、チームメイトの活躍がエブリーを奮い立たたせてきた。

■ VHSビデオテープ型パターで度肝を抜いた!

エブリーほどパターを貪欲に試す選手はいないと思う。地球上に存在するすべての種類を試している?と思うほどの探究心なのだ。中でも衝撃を受けたのは、一昨年の「ソニーオープン in Hawaii」で使用した“ブラック・ホーク”で、VHSビデオテープのような形状に加え、フェース幅18センチのマットブラック色をした巨大ヘッドだった。設計者は元エンジニアで、エブリーに「どこで打っても芯を外さない」と熱心に説明。パター談義も盛り上がり、「これは使わない手はない!」と手にして猛練習に励んだ。さっそくハワイで実戦投入し6位タイに入賞。しかし4か月後には別のパターに変えるなど、見るたびに違うパターを使っている。パターをちょくちょく変えるのが“エブリー流”と言っていい。

■ 減量?それとも増量?

昨年は自身の体型を太りすぎだと感じ、エクササイズで一気に減量に努めたエブリー。喜んだのも束の間、今度は増量に励んだというのだ。その理由は「ゴルフは減量で軽くなりすぎると良くないと気づいたから」。ケビン・スタッドラーの父親で「マスターズ」勝者のクレイグ・スタッドラーは、その体型と髭から「セイウチ」の愛称で知られる。レギュラーツアー時代に大減量に成功したが、どことなく元気がなくなり成績も下降。そこで元の体型に戻し、優勝戦線に復活した。カール・ペターソンティム・ヘロンも減量しすぎて不調に陥り、元の体型に戻していた。エブリーは先輩たちの経験から「急激な体重や体型の変化はスイングに大きな影響がある」と慌てて増量。身体もゴルフも健康で、ベストな体型を模索しながら転戦を続けている。

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佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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