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2012年 マックグラッドリークラシック
期間:10/18〜10/21 場所:シーサイドコース(ジョージア州)

佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第五十六回】

■ 「マックグラッドリークラシック」

フォールシリーズ第3戦となる今大会は、再びシード権争いが加熱する。シード権を未だ獲得できていない選手にとっては、ラストチャンスに懸けることほどドキドキすることはないし、最終戦に臨む前に安心材料を持っておきたいと思うのが選手の心情だ。そのため、シード権争いにもっとも鬼気迫る戦いが繰り広げられ、シリーズ全4試合の中で強い気持ちで挑んでくる。ただ昨年の大会は少し特殊な状況だった。もちろんシード権争いも注目されたのだが、同時に賞金王争いが混沌としていた。ウェブ・シンプソンがこの大会を2位でフィニッシュしたことで賞金ランク首位に浮上。それまで首位に立っていたルーク・ドナルド(イングランド)が逆転されたことにより、米国、欧州のダブル賞金王タイトル獲得の懸かったドナルドは、最終戦出場を余儀なくされたのが、昨年の大会だった。

デービス・ラブIIIのホスト大会

この大会はデービス・ラブIIIがホストを務める大会だ。彼の出身地であるジョージア州には素晴らしいコースがたくさんあるのだが、彼が地元に対して地域貢献をしたいという思いから、いつかトーナメントを開催することを夢見ていた。その夢が叶い、2010年にスタートして今年で3回目を迎えるまだ歴史の浅い大会だが、ラブの想いが詰まった大会なのである。ラブを慕う選手、尊敬する選手、また今年は「ライダーカップ」の米国チームキャプテンを務めているので、(ライダーカップメンバーに)選ばれた選手らは、ラブの応援に参加する。また弟がトーナメントディレクターを務めるなど、気心知れた仲間たちによって大会は盛り上げられる。

■ シーサイドコース(ジョージア州)

シーアイランドのシーサイドコースは、ゴルフ設計のパイオニアとも言うべきハリー・コルト(1869~1951)とチャールズ・ヒュー・アリソン(1882~1952)という2人の設計士によって作られたコースだ。この2人は師弟関係で結ばれ、コルトがパインバレー、サニングデール、ウェントワースなどの欧州を中心とする活躍に対し、一方のアリソンは米国やアジアを中心に設計を行っていた。ここシーサイドコースは名前の通り、海沿いの、潮を含んだ重たい風が吹く。コースはフラットな上、背の高い樹木などの遮るものがないこともコースの難度を上げている。ただ大会が開催される時期はとても気候が良く、最高の時期でもある。

佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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