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AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ
期間:02/09~02/12  場所: ペブルビーチGL他(カリフォルニア州)

佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第二十四回】

佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー 佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第二十四回】※写真は2010年「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」

■ 「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」の歴史

1937年からスタートし、最初の4年間は18ホール競技で行われていた。第1回大会優勝者はサム・スニード。プロは、“プロの部”と“プロアマの部”を同時に行う。プロとアマチュアが組み、二人一組がチームとして参加。72ホールのストロークプレーで、ベターボール方式。アマチュアにはハンディキャップがある。またプロは自分だけのスコアも出し、“プロの部”として72ホールのストロークプレーで戦う。コースはペブルビ-チGL、スパイグラスヒル、モントレーペニンシュラCCの3コースを使用する。

■ タイガー、ゴルフ人生の岐路に立つ?

今大会は、タイガー・ウッズのPGAツアー今季初戦となる。私は実は今年のタイガーに期待をもっている。というのも、昨年末の「シェブロンワールドチャレンジ」での勝ち方は、全盛期のタイガーの勝ち方にちょっと似ていると感じたからだ。最終17番、18番で連続バーディを獲らなければ、ザック・ジョンソンを逆転できないという追い詰められたシチュエーションで、タイガーは17番でバーディを奪って追いつき、さらに18番のバーディで逆転に成功した。調子が良くないときのタイガーは、あのようなクラッチシチュエーションで、パットを外したり、ショットが乱れたりと締まらないところがあるのだが、あの試合の時は、調子が良いときのタイガーかなという雰囲気が出てきたと感じた。特に最後のパットは約5mの距離を残していたし、下りのラインでそう簡単に入るパットではなかったが、08年の「全米オープン」で最後のパットを決めて優勝したときのような、彼の勘の鋭さ、クラッチシチュエーションで決める強さみたいなものを感じた瞬間だった。ジョンソンも調子が良かったので、あのまま逃げ切って優勝することも不思議ではなかったが、その流れに切り込んでいって自分が勝ちにいくというのはすごいことだと思う。ただ周囲からは、良い勝ち方をしたけれど、出場しているメンバーを見たらどうなのか?と疑問視する声もある。全出場人数はたったの18人だし、世界ランクトップ3は不在、賞金ランキング対象外の試合とあって、選手たちの入る気合いも違う。確かに一理ある。しかしだからといって選手は手を抜いてプレーするわけではないし、真剣勝負として挑む。そんな状況でメジャー覇者であるザック・ジョンソンをあのようなかたちで破るというのは、やはりタイガーの強さとして認めてあげるべきことだと私は思っている。ただそんなふうに言う人もいるので、もしタイガー・ウッズが今季序盤で結果を出すことが出来たら、復活するのではという期待がふくらみつつある。

佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー 佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第二十四回】※写真は2010年「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」

再び優勝してはじめて彼のセカンドステージが始まると言える。ただし、しばらく公式試合での優勝から遠ざかっているので、自信を喪失してしまうのか、自信が再び蘇るのかの岐路に立っているように思う。その優勝のきっかけになりそうなのが、「シェブロン-」だったと言えるだろう。だからシーズン序盤に勝つことができれば先は明るいが、勝てなければ先はないぞ・・・と、2012年はタイガーのゴルフ人生を懸けた分かれ目になりそうだ。

前々週の欧州ツアー「アブダビHSBCゴルフ選手権」で、ロリー・マキロイをはじめ世界ランク上位の選手に混じって優勝争いしたことは、彼自身もある程度の手応えを感じていると思う。優勝していないから、“復活”と呼ぶには早いという考え方もあるかもしれないが、復活を予感させる戦いぶりだったのではないだろうか。優勝のプロセスというものは、何度も優勝争いをしている中で生まれてくるものだと思っている。その証拠に、プライムタイムのウッズはまさにそうだったように、優勝回数の多い選手はトップ5フィニッシュも優勝回数以上に多いものだ。つまり優勝争いをする中で調子を高め、維持し、その中で最高の結果は出るものである。タイガーが現在、膝の状態も良く新しいスウィングも身についたと話している。“復活“を期待できる状態になっていると考えるのは妥当なことかもしれない。

佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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