2年連続の年間女王を目指す山下美夢有（写真は2022年JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ）

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇琉球GC（沖縄県）◇6560yd（パー72）

2023年の国内女子ツアーは3月2日開幕の「ダイキンオーキッドレディス」でスタートする。11月の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」まで38試合が予定される中、更新が期待される女子ゴルフの記録を集めた。

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◆生涯獲得賞金

生涯獲得賞金5億円まで残り2800万円の渡邉彩香（写真は2022年JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ）

これまで32人が達成した生涯獲得賞金5億円に迫っているのが渡邉彩香で、残り2800万円。小祝さくらと稲見萌寧も3200万円と今季中の達成が期待される。

＜国内女子ツアー生涯獲得賞金ランキング＞ 試合は出場数
1位 不動裕理 13億7029万2382円 475試合
2位 全美貞 12億6576万2697円 524試合
3位 李知姫 12億4729万6528円 576試合
4位 申ジエ 11億7634万467円 261試合
5位 アン・ソンジュ 11億11万4790円 253試合
38位 渡邉彩香 4億7291万3525円 311試合
42位 小祝さくら 4億6863万6799円 169試合
43位 稲見萌寧 4億6837万1474円 113試合

◆年間獲得賞金

2年ぶりの賞金トップを目指す稲見萌寧（写真は2022年JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ）

22年は山下美夢有が年間5勝で2億3502万967円を獲得した。コロナ禍でシーズンが統合された昨季（稲見萌寧 2億5519万2049円）を除いて、ツアー引退を表明したイ・ボミが15年に獲得した2億3049万7057円を超えて過去最高となった。

＜15年以降の賞金トップ＞
22年 山下美夢有 5勝 2億3502万967円
20-21年稲見萌寧 9勝 2億5519万2049円
19年 鈴木愛 7勝 1億6018万9665円
18年 アン・ソンジュ 5勝 1億8078万4885円
17年 鈴木愛 2勝 1億4012万2631円
16年 イ・ボミ 5勝 1億7586万9764円
15年 イ・ボミ 7勝 2億3049万7057円

◆平均ストローク

ショットが安定した山下美夢有（写真は2022年JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ）

22年シーズンは山下美夢有が平均ストローク「69.9714」をマークした。シーズンを通して平均ストローク60台を記録したのは19年の申ジエ（69.9399 韓国）以来、2人目で日本勢としては初めてだった。

＜22年シーズン 平均ストローク＞
1位 山下美夢有 69.9714
2位 稲見萌寧 70.3327
3位 吉田優利 70.3702
4位 西村優菜 70.4655
5位 勝みなみ 70.5170

◆ツアー最少ストローク

12アンダーのスコアカードを持つ山下美夢有（写真は2022年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子）

22年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」初日に山下美夢有がツアー記録に名前を刻んだ。ボギーなしの12バーディ「60」をマークし、18ホール（パー72）のツアー最少ストローク記録（※）を1打更新した。

※これまでの記録（パー72）は「61」。12年「サントリーレディス」（兵庫・六甲国際）第4Rのキム・ヒョージュ（韓国）、21年「中京テレビ・ブリヂストンレディス」（愛知・中京GC石野コース）第1Rの稲見萌寧がマークした。

◆最長ブランクV

2年連続の優勝を目指す金田久美子（写真は2022年三菱電機レディス）

22年10月「三菱電機レディス」で金田久美子がツアー2勝目を挙げた。初優勝の11年「フジサンケイレディスクラシック」以来、ツアー最長記録（1988年のツアー制施行後）となる11年189日（4207日）ぶりのブランクVとなった。

また、11月「大王製紙エリエールレディス」では藤田さいきがツアー6勝目。11年35日ぶりの頂点で金田に続く史上2番目のブランク優勝だった。