2025年 ザ・プレーヤーズ選手権

PGAツアー屈指の飛ばし屋 アルドリッチ・ポットギーターのクラブセッティング

2025年 ザ・プレーヤーズ選手権 事前 アルドリッチ・ポットギーター
タイトリストのツアーバンを訪れたアルドリッチ・ポットギーター(提供PGAツアー)

今週の「ザ・プレーヤーズ選手権」に初出場する20歳のアルドリッチ・ポットギーターは、コントロール重視でクラブを組みながら、PGAツアーでドライビングディスタンス平均322.9ydの3位、平均ボール初速は時速190.60マイルでトップに立っている。

ポットギーターと密接に仕事をしているタイトリストのフィッター、ニック・ゲイヤー氏によると、南アフリカ出身のルーキーのクラブは、PGAツアーで「恐らく最も硬くて重い」。例えば、タイトリストMB 620ブレードアイアンに装着している132gでX7のスチールシャフト、タイトリストGT3ドライバーに装着してい85gの藤倉コンポジットベンタスブラック8Xシャフトはその好例だ。

広告の後にも続きます
広告の後にも続きます
2025年 ザ・プレーヤーズ選手権 事前 アルドリッチ・ポットギーター
ドライバーはタイトリスト GT3(提供GolfWRX)

もちろん、彼はヘッドスピードを上げるためではなく、コントロールを維持するために重いシャフトを使っている。

2025年 ザ・プレーヤーズ選手権 事前 アルドリッチ・ポットギーター
シャフトは8X、85gのベンタスブラック(提供GolfWRX)

また、スピードを追求する大半のゴルファーは、ドライバーを高く打ち出しつつスピン量を抑えるため、アタック角を上げる取り組みをするものだが、ポットギーターはその逆を行っており、ボールの上部を捉えるため、低くティアップするか、時には「直ドラ」で打つドリルを練習に取り入れている。

さらに彼は、2025年モデルのタイトリスト プロV1xボールを使用しているが、これはプロV1と比較するとスピン量が多い。ゲイヤー氏は、ポットギーターのセットアップの独自性と、その理由を説明してくれた。

「言うまでもなく、とてつもないスピードの持ち主であり、これまで見た中では、最も簡単に(ボール初速で)190(マイル)以上を出しています。だからこそ、25年モデルのプロV1xに至るまで、セットアップはコントロールのために組まれています。左右に関して言うと、スピンは彼の味方ですが、我々は常に上下のコントロールに努めています。Xセブン(アイアンシャフト)のような物が見られるのはそのため。ドライバーのベンタスブラック8Xは、彼にスピードをコントロールできる硬さと頑丈さの感覚を与えます。ただし、左右のコントロールも必要なので、25年モデルのプロV1xの出番となるのです」

広告の後にも続きます
広告の後にも続きます

「そこがこのゴルフボールのクールなところでしょう。彼は超高速プレーヤーにもかかわらず、25年モデルのプロV1xを使う。一風変わっていますよね?彼はグリーン周りとグリーンを狙うショットの両方でコントロールとスピンを求めているので、我々はそれをボールでコントロールしようとしています」

ドライバーからセットアップする上で、過去にはフェアウェイウッドをバッグに入れず、代わりにタイトリストU-505の1番アイアンとT200の2番アイアンを選択していた。

2025年 ザ・プレーヤーズ選手権 事前 アルドリッチ・ポットギーター
タイトリスト T200の2番アイアン(提供GolfWRX)

今でもT200の2番アイアンを入れており「これはどこにも行かない」と語っているものの、最近になってロフト角13.5度のタイトリストGT2フェアウェイウッドを加えた。

2025年 ザ・プレーヤーズ選手権 事前 アルドリッチ・ポットギーター
3番ウッドはロフト角13.5度のタイトリスト GT2(提供GolfWRX)

ポットギーターは新しいフェアウェイウッドについて、「今はこれがかなり気に入っている。普段3番ウッドは使わないけど、このところ上手く打てているので、バッグに入れているんだ」と話す。

念のため記しておくと、ヘッドの表示は13.5度だが、より多くのスピン量を生み出すべくロフト角が追加されている。

これについてゲイヤー氏は「この3番ウッドは、本当にドライバーのような武器でありながら、コントロールのためにスピン量が加わっているという点において興味深いですね。(キャリーの飛距離が)恐らく300yd近い。繰り返しになりますが、速度を下げたいときは、シャフトの重量で調整することになると思います。これは90g(のシャフト)。我々はロフトとヘッドの大きさをいじっており、これは大きめのヘッド。モデルは13.5度ですが、“OK、快適なクラブを手に入れたぞ”と言えるような打ち出しの高さを得るため、ロフトは増やしています。それでも、スピン量はありますね。コントロールも効きます」と話す。

しかし、その度肝を抜く飛距離に惑わされてはいけない。ポットギーターはただの飛ばし屋ではない。3週前の「メキシコオープン」はプレーオフでブライアン・キャンベルに敗れたものの、優勝にあと一歩のところまで迫り、現在のストロークゲインド:パッティングは2位にランクインしている。

ポットギーターは「3、4カ月前に乗り換えた」というカスタムのスコッティキャメロン ツアーオンリー009Mパターについて、「とても良い。これはバッグから抜かないよ」と述べている。

2025年 ザ・プレーヤーズ選手権 事前 アルドリッチ・ポットギーター
パターはスコッティキャメロン ツアーオンリー009M(提供GolfWRX)

となると、ポットギーターはスタッツで見ると、PGAツアーきっての飛ばし屋でありつつ、最高のパターの名手の一人ということになるのではあるまいか?このルーキーがPGAツアー初優勝を狙う今週の「ザ・プレーヤーズ選手権」では、危険な組み合わせである。(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

この大会の画像をすべて見る
広告の後にも続きます
広告の後にも続きます
広告の後にも続きます

アクセスランキング

  • 総合
  • ツアー
  • レッスン
  • ギア情報

SPECIALコンテンツPR

こちらもおすすめ

GDOサービス

GDOのサービス