キャメロン・デービス<プロフィール>
2024年 フェデックスセントジュード選手権
期間:08/15〜08/18 場所:TPCサウスウィンド(テネシー州)
プレーオフ初戦に進出 キャメロン・デービスのこだわりクラブたち
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)
6月「ロケットモーゲージクラシック」でPGAツアー2勝目を挙げたキャメロン・デービス(オーストラリア)は、フェデックスカップランキング44位でプレーオフシリーズ初戦「フェデックスセントジュード選手権」に進んだ。同ランク50位までが出場できる第2戦「BMW選手権」へ今週も相応の成績が求められる中、先週の「ウィンダム選手権」を前に現在のクラブを使っている理由を聞いた。
<< 下に続く >>
デービスは「ロケットモーゲージ―」直前にパターを新しいスコッティキャメロン「ツアータイプ スペシャルセレクト マスターフル」のプロトタイプに変更したが、彼の用具変更は稀なことだ。
ドライバーは2022年発売のタイトリスト「TSR3」(ロフト角10度、シャフト=藤倉コンポジット ベンタスTRブルー7X、D1セッティング)を使っている。
「リリースされた当初から使っているよ。形状も打感も素晴らしく、信頼しているので、今年のプレーオフが終わるまでは間違いなくこれを使い続けるよ。使えば使うほど、信頼度は上がっているんだ。完璧に仕上げるまで、少し時間がかかったけれど、ピタッとハマって、今ではティショットで安心して使えるようになったね」
3番ウッドも同社の「TSR3」(15度、シャフト=藤倉コンポジット ベンタスTRブルー8X、B2セッティング)。
「3Wはかなり気難しいクラブで、自分にピッタリ合うように調整するのが難しい。このTSR3はずいぶん前から使っていて、フェースは少し磨耗しているけど、かなり安定したクラブになっている。毎週続けてプレーする上で、然るべき重量の位置を見つけ、必要なセッティングが何であるかを割り出すのに少し時間はかかった。このセッティングだと、風のある状況で安心して使える。風がなければ、高くも低くも打てるし、万能性の高いクラブとして素晴らしい仕事をしてくれる」
タイトリストのクラブでまとめるデービスは、アイアンも3番からPWまで19年発売の「620 CB」(シャフト=KBSツアーV 120X)。
「これもリリース当初から使い続けている。僕が子どもの頃から使っていたブレードみたいな見た目で、寛容性はあって使い勝手が良い。全ショットを完璧に打てるわけではないけど、ミスしてもクラブの助けを最大限に生かせる。まだこれを使い続けるよ、強い球が打てているからね」
ウェッジは3月発売の同社の新作「ボーケイSM10」(シャフト=トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシューS400)で、ロフト角52度、56度、60度の3本を入れている。
「ずっとウェッジはボーケイのシリーズ。ロフト角52度はFグラインドでバウンス12度、56度はFグラインドでバウンス14度。60度のはLグラインドでバウンス4度のを使っている」。グラインドについては「ウェッジでスリークォーター、あるいはフルショットを打つためにバウンスは多めで、チップショットを打つ回数はあまりない。やるにしてもバンプ&ランくらい。だから、ボールはスタンスの後ろになるし、グラインドは関係なくなる」と説明した。
中でも60度のウェッジへのこだわりは強く「60度は時間をかけてこの低バウンスのLグラインドに落ち着いた。高い球を打つとき、僕はかなり高バウンスのチップショットを打つ。だから、これ以上のバウンスは必要じゃない。以前はバウンス12度のを使っていたけど、いまは4度でとてもしっくり来ている。タイトなライでも、ソフトなライでも良い感じで打てるけど、それは自分が上手く打てるという自信があるから。常にスピンも良い感じに効くし、バンカーからも素晴らしい」
そしてパターがスコッティキャメロン「ツアータイプ スペシャルセレクト マスターフル プロトタイプ」。
「これは2019年のペブルビーチの時に入手して、その後、ずっと自宅にあったんだ。標準的なニューポート2スタイルで、マスターフルの丸T印が入っている。形状はかなり気に入って、打感も最高。最近とてもいい働きをしてくれているし、今週、そしてその先もこの調子で行けたら」と話した。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)