スコア速報/ザ・セントリー
2024年 ザ・セントリー
期間:01/04〜01/07 場所:プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)
コリン・モリカワがついに SIMから新作「Qi10 MAX」に1Wスイッチ
コリン・モリカワと、三菱ケミカル ディアマナD+リミテッドシャフトの装着されたテーラーメイドSIMドライバーは、2020年「全米プロゴルフ選手権」を制覇した前週の「フェデックスセントジュード選手権」から切っても切れない関係になった。これまで短期的に他のドライバーを使用することもあったが、いつも信頼する相棒へと回帰してきたのである。
しかしモリカワはカパルアのプランテーションコースで1Wを1本しかバッグに入れておらず、それはSIMドライバーでもなければ、ディアマナD+リミテッドが装着されていたわけでもなかった。
<< 下に続く >>
今週、より軽量の三菱ケミカルGT 50TXシャフトの装着されたテーラーメイドの新しい「Qi10 MAXドライバー」へ乗り換えようとしていたのである。
「おや?」と思われたかもしれない。モリカワはロリー・マキロイ(北アイルランド)や、タイガー・ウッズが実戦投入した「Qi10 LSドライバー」に変更するわけではない。彼はテーラーメイドが今後リリースするQi10シリーズでは“飛び系”に分類されるであろうモデルを選んだ。
今回の変更をより深く理解するため、GolfWRX.comはハワイにて火曜にモリカワに話を聞いた。
「そうだね、僕は(今週からQi10 MAXドライバーに)替える。MAXが良いと言ったとき、いろいろな人から変な目で見られたよ」
「でも、テーラーメイドの人たちは、ずっと素晴らしい仕事をしてきた。多くのヘッドに修正を加え、ウエートを配し、CG(重心位置)をうまく一致させようとしてきた。SIMは僕にとって素晴らしいクラブだった。あれは、よりシャローなヘッドで、ディープヘッドではなく、前から後ろにかけて長いヘッドでもなかった。様々な新モデルに比べると、かなりシャローだった。僕はずっとそれが気に入っていたんだ」
「これ(MAX)は他のモデル、つまりQi10 LSバージョンやレギュラーモデルとフェースは同じだが、ヘッドの長さゆえに視覚的にシャローに見える。僕はこれを他のシャフトでも試してみた。実のところ、僕は長いことシャフトは変更していなくて、フェデックスセントジュードで60gのディアマナDプラスに変更し、しばらくそれを使用していた。それから別のディアマナで少し軽めのバージョンに変更したけれど、それ以来、僕はずっと(フェースの)真ん中をとらえ続けてきた」
「結局のところ、センターでとらえたショットはいつだって良いショットになる。トラックマンを使ってみてみると数字は素晴らしい。ただ、僕が本当に気にするのは、ミスに対してなんだ。ミスしたときフェースのどこで打っているのか?感触は良いか?とね」
「今のところこれは最高だ。もう何週間か、バハマ(ヒーローワールドチャレンジ)の頃から使っているけれど、かなり良い。実戦での使用に向けワクワクしている。このコースは風があるから、フェアウェイが広いとはいえ、スコアを出すにはフェアウェイをとらえる必要がある」
「これは僕のSIMより若干スピン量が多い。僕のSIMは若干スピン量が少なめな方だったから。そこまで飛ばし屋でないならば、高打ち出し、低スピンなど、できる限り最適化できれば良いのは明白。これ(Qi10)は、異なる高さのショットが打てる。追い風でキャリーが必要なとき、これはその部分をカバーしてくれる。向かい風に対しては、弾道を低くして、フラットでスピン量の少ないショットを打つこともできる。ただ、どちらかと言えば、スピン量は多い方だね。僕がスピンの多いショットを打つと2500~2600rpmほどになると思うけれど、良いショットは驚異的だ。その場合、スピン量は2300rpmほどで、ずっと空中に留まっている。とはいえ全ては、見上げたときに飛ばしたい角度で打てていることに尽きるね。僕の思い通りのことをしてくれる。そう言う意味でかなりポジティブだ」
「打音と打感も大きな部分を占めている。僕はこのヘッドにかなりの量のホットメルト(接着剤)を入れているんだ。MAXは高い打ち出し角とスピン量を必要とする人向けだから、僕は皆に対して『自分は“アマチュアバージョン”を使っている』と説明しなくてはいけないんだ。でも、僕は本当にこれが気に入っている。ホットメルトにより打感は良くなり、前後に配された色々な物により打感は柔らかくなったし、ミスヒットに対しても素晴らしい。実戦投入することに興奮しているよ」
火曜のモリカワのバッグには、5番ウッドも1本のみ入っており、これが新しいテーラーメイドQi10 V STEELの18度で、三菱ケミカル ディアマナD+ 80Xシャフトが装着されたいたことも特記しておくべきだろう。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)