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2023年 フォーティネット選手権
期間:09/14〜09/17 場所:シルバラードリゾート・ノースコース(カリフォルニア州)

ライダーカップへ秘策? トーマスが“長尺”1Wをテスト

ジャスティン・トーマスは「ライダーカップ」選出の報に加え、コーチ陣の改編、さらにはスイングの微調整をソーシャルメディアに投稿したことなどにより、最近のゴルフ関連ニュースにおける主役となってきた。

自身の2022-23フェデックスカップシーズンが「ウィンダム選手権」にて終幕を迎えたことにより、トーマスは余分にできたオフを今週の「フォーティネット選手権」へ向けた準備と変更への調整に充てた。

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GolfWRX.comがこの水曜にカリフォルニア州ナパにて把握したところによると、わずかにだがギアにも変更を加えたようである。

PGAツアーのシーズン中にギアの変更に踏み切るタイプの選手ではないのだが(少なくともパター以外に関しては…)、今週は2本の新しいクラブをバッグに入れて調整していた。

まずはドライバーから始めよう。

トーマスは通常、2019年から使用している44.875インチの三菱ケミカル ディアマナZF 60TXシャフトの装着されたロフト角10度のタイトリスト TSR3ドライバーをバッグに入れている。

これが実戦用であり、水曜の記者会見によると、今後も週ごとに変わるようなことはない見通しだった。

一方で、より長めのオプションをバッグに追加している。この“長尺”のヘッドは同じタイトリストTSR3の10度(ホーゼルのシュアフィット設定も同じD1)ながら、装着されているシャフトが、45.625インチのグラファイトデザイン VF 5Xとなっている。

実戦用と比較すると、この新しいシャフトは大きな飛距離アップをもたらした様子。水曜の会見でも「長めのドライバーのオプションが欲しかったんだ。毎週それを持って転戦しつつ、1年に5回、あるいは1回しか使わないような物が欲しかった。3/4インチ(約1.9㎝)長いだけでも、クラブスピードは即座に時速2、3マイル上がるし、だいぶ先まで飛ぶ。僕らはいろいろと試していて、(タイトリストのツアーレップが)いくつか送ってくれたけど、(実は)ちゃんとしたフィッティングは行なっていない。自分のドライバーが最高だというのは分かっていたからね。これは僕が思った通りの働きをしている」と明かしていた。

「実際、ここ2週間はこの長めのドライバーで調子がとても良いんだ。どちらのドライバーを使うかはまだわからない。もう少しボールを打ってから決めようと思う。これまでの実戦用を使う可能性が高いけど、僕は(実戦用以外にも)何かあてにできる物があればと思ってきたし、ここ2週間、これを使ってとても良い感じに打てていたので、予想していたよりも頻繁に使うことになるかもしれない。ただ、まずは様子見だね」とも述べた。

「強振して、高弾道の強いショットを打つと、15ヤード飛距離が伸びる。これは重宝するよね」と違いを絶賛しつつ、この長めのドライバーが今週の競技でバッグに入るかどうかについてはまだ不確かな様子。「ライダーカップ」も控えているだけに、今後の展開がとても興味深いところだ。

ストロークプレーと比べると、マッチプレーの方がティショットのミスに対するリスクが比較的低いだけに、ナパで使用されなかったとしても、対抗戦が行われるイタリアではこの長めのドライバーというオプションが役に立つ可能性はある。

新しいタイトリスト T100の4番アイアンもテスト中だ。タイトリストのツアーレップ、J.J.ヴァンウェゼンベックによると、このクラブはオフセットを減らしてゼロにするため、ホーゼル付近にカスタムの仕事が施されている。

「ジャスティンは我々のマッスルバックアイアンの開発において、長年にわたりフィードバックの一環として重要な部分を担ってきました。タイトリストでプレーしている彼のキャリアを通じて、我々は彼のフィードバックや意見を取り入れ、ソール設計やトウの形状などに活かしてきました」。2022年にトーマス専用に組み上げたカスタムセットの621.JTブレードアイアンについて話す中で、レップはトーマスのオフセットに対する好みの詳細を教えてくれた。

「(620 MBの)プロトタイプを持っていった際、彼が我々に与えてくれたフィードバックによって620 MBが具現化しました。作業の中で分かったのは、彼がオフセットのない物を好むことです。オフセットの“少ない”物ではなく、“全くない”物です。文字通りゼロオフセットです。リーディングエッジとホーゼルがお互い一直線上に並んでいる状態。もちろん、これは全選手が好む訳ではありませんので、彼のために組んだ620 MBに関しては、オフセットをなくすために曲げました」

開幕前の時点では「フォーティネット選手権」の初日にどのような14本のクラブセットアップで臨むか決めかねていた。それでも進化のために物事を変更する準備と意志は持っており、今週新たに2つの武器を候補として戦力に加えたのである。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR
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