2023年 全英オープン
期間:07/20〜07/23 場所:ロイヤルリバプール(イングランド)
ウッズもマキロイも採用 ロイヤルリバプールで成功するための“レシピ”
ロイヤルリバプールには、成功するためのシンプルなレシピがあるようだ。それは、ドライバーを除けば最もロフトが立っているフェアウェイウッドを抜いて、ロングアイアンを投入するというもの。
当地における直近2回の「全英オープン」覇者であるタイガー・ウッズ(2006年)とロリー・マキロイ(2014年)もそうだった。ともにティショットでのコントロールを重視して5番ウッドをバッグから抜き、代わりに2番アイアンを入れて頂点に立った。
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不気味に存在を主張するコース内OB、激しく吹きつける風、さらに入れたらペナルティに等しい81個ものポットバンカーが点在するとあって、ティショットでボールをコントロールすることが必須となる。2006年に優勝したウッズが大会を通じてナイキ サスクワッチ ドライバーを1回しか使わず、驚異のフェアウェイキープ率85.71%を記録したのは有名な話である。
どうやら今週も、飛距離ではなく精度が優先されることになりそうだ。
マキロイは前週「ジェネシス スコットランドオープン」の段階でテーラーメイド P-760の2番アイアンをセットアップに追加した。この戦略を採用するのは彼だけではない。
ロイヤルバークデール開催の2017年大会を制したジョーダン・スピースは、通常使用するタイトリスト TSi2ハイブリッドに代え、新しいT150の3番アイアンを投入する見通し。タイトリストは6月「ザ・メモリアルトーナメント」で新しいTシリーズアイアンをお披露目したが、T150アイアンは未だ一般向けにはリリースされていないモデルだ。
同社のレップ、J.J.ヴァンウェゼンベックは「(スピースは)T150が弾道、打感、コントロールの全てをもたらしてくれるように感じました。ティショットによっては、横風に対し、ボールの弾道をしっかり制御する必要があります」と狙いを代弁する。
スピースは17年大会時もハイブリッドではなく、718 T-MBの3番アイアンをバッグに入れていた。
同様に、いつもはタイトリスト TSR2の7番ウッドを使用しているマックス・ホマも、どうやら新しいT200の2番アイアンにスイッチするようである。
ヴァンウェゼンベックによると、ホマはT100Sの3番アイアンも試打。その上で「もう少し飛距離を欲していました。T200の方が初速が出て、それでいて弾道も低く保てるのです。フェアウェイの少し先の方へ転がすことができます」とのこと。
この他にも、ロングアイアンへの乗り換えを考えている有力選手には、サム・バーンズ(キャロウェイ XフォージドUTドライビングアイアン)やコリン・モリカワ(テーラーメイド P-790の3番アイアン)らがいる。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)