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2023年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/18〜05/21 場所:オークヒルCC(ニューヨーク州)

「全米プロ」に向けシャウフェレを上昇気流に乗せた1Wの仕様変更

PGAツアー7勝のザンダー・シャウフェレは、メジャー初制覇に向け、好調の波に乗ったまま「全米プロゴルフ選手権」を迎える。

5位タイに入った3月「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」を皮切りに、シャウフェレはキャリアとしてベストとなる5戦連続トップ10をマークした。これには「マスターズ」での10位タイ、直近に出場した「ウェルズファーゴ選手権」2位が含まれる。

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一方で「マッチプレー」前の3大会を振り返ると、「ジェネシス招待」33位タイ、「アーノルド・パーマー招待」39位タイ、「ザ・プレーヤーズ選手権」は19位タイと目立った成績を残せていなかった。そこから何が変わったのだろうか。

その答えは、1Wの変化にある。「マッチプレー」直後にオフを作り、キャロウェイのチームとともに1Wシャフトの調整に4時間をつぎ込んだ。

シーズン開幕時、シャウフェレはドライバーをロフト角9.5度のキャロウェイ パラダイム トリプルダイアモンド ドライバーに変更。その際、それまで使用していた三菱ケミカル カイリ ホワイト70TXシャフトをそのまま使用したが、スイングとシャフトがマッチせず、ナイスショットをしたときでさえ狙い通りの球筋が打てなくなってしまった。

これを改善するため、シャウフェレは「アーノルド・パーマー招待」の大会中にPGAツアーレップのケレン・ワトソンに電話をした。ワトソンは、シャウフェレのフィッターでもある。ワトソンは「マッチプレー」の前週にカリフォルニア州のカールスバッドへと飛び、長い時間をかけてフィッテイングセッションを行った。

月曜にワトソンがGolfWRX.comに説明したところによると、シャウフェレはここ数年間でスイングスピードを上げており、ドライバーではアタックの角度をよりアッパー気味にするよう取り組んできた。そのなかで、シャフトの手元を強めに下へ引いているとのことだった。

異なるメーカーの様々なシャフトを試した結果、手元はしなりながら、中間と先は硬い三菱ケミカル ディアマナPDシャフトに解決策を見出した。それは、シャウフェレが安定性を向上させるために必要としたコンビネーションだったのである。

ワトソンは、「それまで使用していたシャフトでは、シャフトの手元と先を同期させることができておらず、ベイヒルからだんだん悪くなった。ディアマナPDは手元が柔らかめで、先はより安定しているので、シャウフェレの望みのままに、手元を強く下へ引くことを可能にした」と話した。

シャフト変更と並行し、ワトソンはホーゼル設定をマイナス1からニュートラルの位置へと調整し、1Wヘッドのロフトをオリジナルの10.5度に戻した。また、シャウフェレのスペックとマッチさせるため、11Wのソールのウェートを調整し、打ち出しとスピン量の特性を最適化した。

この変更によって球筋が安定し、弾道の散らばりはタイトに。そしてよりドローとフェードを打ち分けることができるようになった。メジャー開幕を前に、新シャフトがシャウフェレを復調に導いた。

オークヒルで開催される今年の「全米プロゴルフ選手権」は、距離が長くラフは深いため、ドライバーショットの重要性は高くなる。長い時間をつぎ込んでたどり着いた新シャフトが、メジャーの舞台で真価を発揮する。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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