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ジャスティン・サーが高校1年生から同じパターを使い続けるワケ
毎週、PGAツアーの選手たちに提供されるパターの数に限りはない。ツアー会場の練習グリーンでは、世界最高峰の選手たちに自社の製品を渡そうと、主要メーカーの担当者たちが手ぐすねを引いている。
そこは注文の多い、こだわりの強い選手にとってのユートピア。各社はパターに関する細かいリクエストにも応えてくれるのである。
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中には、気軽に利用できるあらゆるオプションの誘惑に陥り、あまりに頻繁にパターを変更する選手もいる。しかしジャスティン・サーは、そういう類の選手ではない。彼は高校1年の時から、ナイキの同じモデルのパターを使い続けている。
下部コーンフェリーツアーの年間最優秀タイトルを保持している彼は、ジュニア時代に50ドルで購入したナイキ メソッド コア モッド4wパターを今も愛用している。「(当時)打ったパットが全部入ったから、“父さん、これが欲しい”って言ったんだ」と、サーは2019年にゴルフチャンネルで話した。
この古いナイキのパターは、3月の「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」でも使用された。「ホンダクラシック」で5位タイ、そして「ザ・プレーヤーズ」での6位タイと、立て続けに好成績を残したことで、サーはオースティンCC行きのチケットを手にしたのである。
サーはナイキから同モデルで若干の改良が施されたパターを入手したことで、初めから使っていたオリジナルのパターを引退させた。その後、ナイキが用具業界から撤退したため、彼は数年前にインターネットオークションで3本目のメソッドパターを入手した。
サーのパターには、打ち出しを安定させる柔らかいポリマー溝と、フェースの弾きを促進させるメタルの溝が装着されている。この組み合わせは、滑りを抑制し、距離感を向上させるための設計。使い始めてから10年以上経った今でも、この独特のテクノロジーに使い心地の良さを感じているサーは、他のパターを試してみようという気も起こらないのである。
彼は他のパターを試しに使おうとしたことはないのだろうか?
「ないね」とサーは断言した。「あれが僕のパターなんだ。他のパターはテストしたことさえないよ。僕はこれで距離感を合わせられるし、これは見た目も良いんだ」。この信頼するパターで、彼は昨年の「コーンフェリーツアー選手権」を制覇した。
コブラの契約選手である彼は、他のクラブにも同じような哲学を用いている。彼はあまりクラブを変えず、いじることもない。サーはオースティンでの火曜日に、PGAツアーメンバーとしてプレーするこの最初のシーズンを通して、用具は一切変更していないと話した。
「前から使っている同じクラブだね」とサー。「実際のところ、今年は何一つ変えていないんだ」。用具の変更やテストは、悪いことではない、PGAツアーでプレーする彼の選手仲間の多くは、毎週のように用具の調整を行なっている。ただ、サーは単純にそういう選手ではないのである。
彼の使用ギア一覧は次の通り。
ドライバー:コブラ キングLTDx LS(10.5度)
シャフト:三菱ケミカル カイリブラック60TX
フェアウェイウッド:コブラ RADSPEED ビッグツアー(3番13度)
シャフト:プロジェクトX HZRDUS 6.5フレックス85グラム
ユーティリティ:コブラ エアロジェット(19度)
シャフト:プロジェクトX HZRDUS 105ハイブリッドTXフレックス
アイアン:コブラ キング FORGED TEC(3番)、コブラ キング TOUR(4番~PW)
シャフト:プロジェクトX 6.5
ウェッジ:コブラ キング(52度、58度)
シャフト:プロジェクトX 6.0
パター:ナイキ メソッド コアモッド4w
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)