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2023年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/25〜01/28 場所:トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)

ジェイソン・デイの手に漆黒のスコッティキャメロン

ジェイソン・デイが前週の「ザ・アメリカンエキスプレス」のグリーン上でかつての輝きを取り戻した。同大会のストローク・ゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)を2位とした彼は、直近6大会で5度目のトップ25入りとなる18位タイでフィニッシュしたのである。これは長い実験の道のりを経てデイのバッグに収まったスコッティキャメロンF-5.5ツアーブラックパターにとって、上首尾のデビュー戦となった。

デイはパッティングの調子がピークだった「全米プロゴルフ選手権」と「ザ・プレーヤーズ選手権」を制覇して世界ナンバーワンに上り詰めた2010年代中頃と比較すると、ここ数年はグリーン上でのパフォーマンスが凋落傾向にあった。15年にストローク・ゲインド・パッティングで6位に入ると、その翌年は同ランキングを1位とした。21年に早送りすると、このカテゴリーを95位で終えており、昨季は87位だった。

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デイは確かな見た目、フィーリング、そしてパフォーマンスを模索しながら、様々なブランドのパターを試してきた。昨年の大半はテーラーメイド スパイダーツアーマレットかオデッセイ トゥーロンデイトナのいずれかを使用していたが、10月の「シュライナーズチルドレンズオープン」では、初めてスコッティキャメロンのパターを使用した。

デイはスコッティキャメロンのツアーレップであるドリュー・ペイジとの緊密な作業の中で、自身のパフォーマンスに合致したマレット型のパターを見つけたと語った。

「シュライナーズ」で、デイはGolfWRX.comに対し、普段使用するスパイダーツアーとトゥーロンデイトナは、ともにターゲットに対してスクエアな作りとなっているものの、実際は左に向いているように見えていたため、アライメントの問題が生じていたと述べた。一方、新しいスコッティキャメロンのマレット型パターはより丸みを帯びた形状をしており、自分の視覚をターゲットに向けることができたのである。デイはこのスコッティキャメロンを「ザ・アメリカンエキスプレス」の直前まで使い続け、この度、ほぼ同じ見た目ながら、ツアーブラック仕上げに変わったスコッティキャメロンF-5.5プロトタイプパターに乗り換えた。

「大体において、四角い見た目のパターは左に向きやすいものなんだ」とデイはGolfWRXに語った。「そして、このスコッティキャメロンのような丸みのあるパターは、右に向きやすいんだ。それが変わったことなのかどうかは分からないけれど、僕にはそういう風に見えるんだ」

また、デイはこの新しいスコッティキャメロンはよりトウハングが強めになっていることから、インパクトにかけて自由に流れるようなストロークとリリースを助長してくれることに気が付いた。

「これはテークバックでオープンな感じがして、インパクトにかけて閉じてくるような感覚を助長してくれるんだ」とデイは説明した。「今のところ、重量はとても良い感じだね。フェースに関しては、テーラーメイドのパターの方がソフトだった。デイトナはテーラーメイドとスコッティの丁度中間くらいで、スコッティは少し硬めだけど、ソリッドなフィーリングのパターと言えるね。テーラーメイドとデイトナは、両方とも(ロフトが)1.5から1.75度くらいで、手が少し後ろに行き過ぎていたんだ。(スコッティキャメロンは)2度を少し上回るくらいの感じなので、実際、クラブを少し前目に、自然な形で構えることができる。少し前に来るようになったのが良かったと思う。全体としても、このクラブは良い感じでスイングできるし、感触も良く、パターからの出球も、迅速に転がっているように見えるね」

「スローモーションで見ると、ほんの少しだけ横滑りした後、フェースから放たれたボールがすぐに転がり始めるのが良いのだけど、これは好みの問題だからね。僕個人にとって、スパイダーとデイトナは少し左へ向き過ぎているように見えたんだ。それがロフトの度数がなさ過ぎたことによるものなのかどうかは分からないけれど、いずれにせよ、左に向いていた。僕は左へ打ち出して、左に外すのが嫌なんだ。右に外す方がよっぽど良いね。そちらの方が直すのが簡単だから。これは、真っ直ぐ出ていくんだ」

ペイジによると、デイは傍で見た別のスコッティキャメロンパターのツアーブラックモデルが気に入ったので、新たに以前「シュライナーズオープン」で実戦投入したマレット型パターのツアーブラック版をリクエストしてきたとのこと。

そして、数年にわたるテストと実験の末、遂に「ザ・アメリカンエキスプレス」のグリーン上で、全てがよみがえってきたのである。

GolfWRXが今週のトリーパインズでデイを捕まえると、彼のバッグには引き続き新しいスコッティキャメロン F-5.5ツアーブラックパターが収まっていた。果たして、今後もこの真夜中の色合いは、デイに光を見せ続けることになるのだろうか? それは、彼が3度目の制覇にして5年ぶりのツアー優勝を狙う今週の「ファーマーズインシュランスオープン」で明らかとなるだろう。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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