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2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース

コリン・モリカワによる“全英デビューV”のカギとなったギア変更とは

2021年の「全英オープン」で、コリン・モリカワは目新しいコンディションに迅速に適応できる能力を見せつけた。ロイヤルセントジョージズでの勝利により、第2次世界大戦後ではわずか5人目となる、初出場した「全英オープン」での優勝を果たした。

とはいえ、彼のリンクスにおける成功は、本当の意味で“即座に”達成されたものではなかった。1年前、全英の前週に開催された「スコットランドオープン」で価値ある学びがあった。英国のシーサイドコースの硬いターフに対し、どう対処すべきか。同大会は、彼がメジャー2勝目を挙げる上で重要な役割を果たすことになるギア変更に繋がったのである。

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「すべてはあの(昨年のスコットランドオープンの)おかげだった」と今年、モリカワは語った。「自分のゴルフは良い感じだった。ここに来た時、少し風は強かったけれど、まともじゃない感じはまったくなかった。でも、9Iでグリーンエッジを狙ってもうまくいかなかった。とにかく、僕はフェースの芯でボールを打つことができなかったんだ。スコットランドオープンに出場していなかったら、アイアンを変更しようなんて思わなかった。だから、昨年、いきなり全英オープンに出ていたら、多分、去年この大会で目の当たりにしたことを繰り返していたはずだ」

昨年、モリカワはルネサンスクラブでの71位タイという成績を受け、アイアンを硬いターフのリンクスコースにより適したモデルに変更した。普段は複合アイアンセットを使用しており、テーラーメイドのP770の4I、キャビティバックのP7MCのミドルアイアン(5番と6番)、そしてブレードモデルのP730のショートアイアン(7番~9番)をバッグに入れている。しかしながら、P730のショートアイアンは、P7MCアイアンとソール形状が若干異なり、リンクスにおける彼のスイングにはブレードは最適ではなかった。

「僕はブレード型にしている9番から7番アイアンを変更したんだ」。モリカワは2021年、ロイヤルセントジョージズでの全英オープン第2ラウンドで「64」をマークした後に言った。「(P7MCへ)変更した厳密な理由は、フェースの芯で捉えられていなかったから。この3本のクラブは、僕が一番好きで、極めて重要なクラブなんだ。特に8番アイアンはバッグの中で一番好き。先週は良い当たりが出ず、違うものを試さなければならないというのが明白だった」

このギア変更を手助けしたテーラーメイドのエイドリアン・リートベルド氏は、モリカワを「変更への確かな理由がない限り何も替えないタイプの男」と評す。ただそれが、昨年の「全英オープン」ではあったのである。

「(スコットランドオープンでは)P730の打音は、コリンらしからぬ感じでした」とリートベルド氏。「これは珍しいことで、私がそれまで聞いていた音とはわずかに違っていました。それがP7MCにしてみると、あの打音が戻って来るのが聞き取れたのです」

リートベルドによると、P7MCのより多いスピン量が、モリカワの飛距離コントロールを補助したという。P730モデルは、P7MCアイアンに比べてソールのバウンスが若干高くなっている。昨年の「全英オープン」では、P7MCアイアンへ変更することで、モリカワはターフの抜けを綺麗に整え、持ち前のショートアイアンの精度を取り戻すことができたのである。

モリカワはタイトル防衛に臨む今年の大会でも、同じ方法をとるつもりだ。「去年と同じことをしているよ」と、モリカワは「ジェネシス スコットランドオープン」の水曜に、GolfWRXに明かした。「僕はあの3本のショートアイアンを(テーラーメイドP7MCに)変えている」。今年はこれまで、一貫してP730のショートアイアンを使用してきたモリカワだったが、「スコットランドオープン」ではP7MCに戻した。

昨年の「全英オープン」での優勝ギアと比較すると、モリカワはドライバーとフェアウェイウッドを新しいテーラーメイド ステルスプラスにアップグレードしたほか、パターはスピードコントロール(タッチの強弱)向上のため、ブレード型のテーラーメイドTPジュノから、マレット型のテーラーメイド スパイダーGTロールバックへ変更している。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR
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発売日:2020/09/11 参考価格: 158,400円
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発売日:2017/11 参考価格: 162,000円

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