2022年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:06/02〜06/05 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
パトリック・カントレーの揺るぎない用具セットアップ
今週の「ザ・メモリアルトーナメント」は、ディフェンディングチャンピオンとしてミュアフィールドビレッジGCに帰ってきたパトリック・カントレーに視線が注がれる大会となった。
昨年の大会以降、カントレーには多くの出来事があった。「メモリアル」2勝目を挙げた彼は、2021年シーズン最後の2大会である「BMW選手権」と「ツアー選手権」を制覇し、フェデックスカップ王者になるとともに、PGAツアー年間最優秀選手の栄冠に輝いた。さらに、親友であり「プレジデンツカップ」でもチームメートになる可能性のあるザンダー・シャウフェレと組んで出場した最近の「チューリッヒクラシック」を制覇している。
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あれからカントレーは1つ年を取り(現在30歳)、通算勝利数は7回となり、銀行口座の預金残高は間違いなく莫大なものとなった(その大部分は、フェデックスカップ優勝賞金の1500万ドルによるものである)。
しかしながら、彼のゴルフクラブのセットアップとなると、今年の「メモリアル」でも、ほとんど変わっていないように見える。カントレーは変化を急がない古風な男であり、最新や最高のギアを追いかけるよりも、機能している物にこだわることを好むのである。
「僕はこれまで、ほとんど同じ物を使い続けてきたような気がするし、その一貫性の高さは僕の一部なのだと思う」と以前述べている。
この哲学は、彼のギアにも当てはまる。例えば、カントレーは未だにタイトリスト913Fの3番ウッドを使っているが、これは2014年に一般発売されたクラブである。彼のアイアンであるタイトリスト718 AP2は、2017年後期にリリースされたクラブであり、彼のタイトリストTS3ドライバーはその翌年にリリースされている。
ただ、ギアに対する慎重なアプローチは依然として真実ではあるものの、カントレーはこの1年でいくつか鍵となる変更を行っている。
そのうちの一つは、前に使用していたタイトリスト816H221度ハイブリッドから、タイトリストTS221度7番ウッドへの変更であり、シャフトはドライバーと3番ウッドと同じ三菱ケミカル ディアマナZFが装着されている。さらに、56度ウェッジをボーケイSM7から新しいボーケイSM9へアップグレードしている。なお、ボーケイSM9ウェッジは2022年の3月に一般発売されたクラブであり、カントレーのバッグの中で最も現代的なゴルフクラブとなっている。
ギアを変更する遅さで有名なカントレーだが、上記からも分かるように、この1年間で少しは手を加えているのである。全番手の比較は次の通り。
カントレーの最新使用ギア
ドライバー: タイトリストTS3(9.5度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナZF60TX
3番ウッド: タイトリスト915F(15度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナZF 70TX
7番ウッド: タイトリストTS2(21度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナZF 80TX
アイアン: タイトリスト718 AP2 (4~9番)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド120ツアーイッシュー X100
ウェッジ: タイトリスト ボーケイSM7(46度を47度に調整、52度)、タイトリスト ボーケイSM9(56度を57度に調整)、タイトリスト ボーケイSM8(60度を61度に調整)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューS300
パター: スコッティキャメロン ファントムT5プロト
ボール: タイトリスト プロV1x
2021年「メモリアルトーナメント」優勝ギア
ドライバー: タイトリストTS3(9.5度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナZF 60TX
3番ウッド: タイトリスト915F(15度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナZF 70TX
ハイブリッド: タイトリスト816H2(21度)
シャフト: 藤倉コンポジット ベンタスブラック 10TX
アイアン: タイトリスト718 AP2 (4~9番)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド120ツアーイッシュー X100
ウェッジ: タイトリスト ボーケイSM7(46-10F、52-08F、56-08M)、タイトリスト ボーケイSM8(61度プロト)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューS300
パター: スコッティキャメロン ファントムT5プロト
ボール: タイトリスト プロV1x
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)