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2022年 ウェルズファーゴ選手権
期間:05/05〜05/08 場所:TPCポトマック(メリーランド州)

「ウェルズファーゴ」を制覇したマックス・ホマのギア変更事情

3. 良きキャビティ

プロとしてのキャリアを通じて、ホマは主にトップラインとソールを薄く、寛容性が高いとは言えないマッスルバックのブレードアイアンを使用してきた。昨年の「フォーティネット選手権」では、バッグの中のアイアンに関してはタイトリスト620MB(4~9番)を使っていた。

しかし、1月にヴァンウェゼンベックは彼にタイトリストの新しいT100Sの4番を勧めた。これはキャビティバック構造で若干ストロングロフトになっており、彼のブレードモデルに比べ、寛容性と弾道が高いモデルとなっている。

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「僕はこれまで常に真っ直ぐなブレードを使ってきたのだけど、確か僕がタイトリストを訪問したあたりで、ジャスティン・トーマスがT100Sの4番に乗り換えたところだったんだ」とホマ。「それで打ってみて、僕は『うわ、マジか。これ、めちゃくちゃ易しいな』みたいな感じになったんだ。明らかに弾道はより高く、スピン量も断然多いのだけど、飛びすぎるということはなかったんだ。番手間の距離はおかしくならなかったんだよ。だから、僕はすぐ乗り換えたんだ。考えるまでもないことだったね」

その2週間後、「ジェネシス招待」の前にホマのキャディ、ジョー・グレイナーはホマにより寛容性の高い5番も試してみるべきだと進言。ヴァンウェゼンベックは、ホマにT100Sモデルよりも若干ロフトのあるT100の5番に変更することを勧めていた。ヴァンウェゼンベックは新しい5番でボール初速が出過ぎて、ホマの番手間の距離がおかしくならないよう心掛けたのである。

結果的に、ホマはスイングをいじることなく、新しい4番と5番アイアンでより高い打ち出し角が得られるようになったという。

「この2本のクラブさえあれば、いとも簡単に打てると感じられるんだ。弾道は高くするよりも、低くする方が簡単なんだ。高く打とうとすると、結局は(スイングの)メカニクスを悪い方へ変えてしまうんだ。だから、通常のショットを打って、月へと向かうような弾道が得られるのは、どでかい恩恵なんだ」

「(タイトリストは)全てのアイアンのトップラインについて膨大な作業を費やし、上から見たとき、一番大型のモデルでさえ、ブレードみたいに見えるようにしたんだ。もちろん、底は少し大きいけれど、どちらにせよ、上から見ればブレードみたいだからね。それどころか、4番と5番は、ターフの抜けが良くなっているくらいなんだ。JJに、『時として、こっちの方が僕のブレードよりも地面の抜けが良いんだ』と言ったよ」

4. クールなウェッジ

今季開幕戦「フォーティネット選手権」ではSM8ウェッジを使って制覇したが、今年の「セントリー トーナメントオブチャンピオンズ」ではSM9ウェッジに変更した。

ホマによると新しいウェッジは、「強い風に向かって弾道を操り易く」、さらには「その僅かな操作性の向上が、弾道のブレをなくしている」とのこと。前回は4本のSM9ウェッジ(46-10F、50-12F、56-14F、60-04L.)を使って勝利を収めた。

タイトリストによると、ホマが使っている3本のウェッジのFグラインドは、万能型のグラインドで、特にフルショットとスクエアフェースで打つショットに適しているとのこと。ホマの60度ウェッジのLグラインドは、最もバウンス角の低いオプションであり、グリーン周りで最大の多用途性を発揮する。Lグラインドは地面が硬いコンディション向けで、さらには“精度の高い選手”向けに設計されたと言っている。

ほとんど全てのSM9ウェッジは、ソールにロフト角が刻印されているが、ホマのウェッジは特別にクラブの名称(SW、LWと言った具合に)が刻印されている。これについて、ホマは全てディルのおかげだと明かした。

「自分のウェッジに関して、僕がしたことは何もないんだ」とホマ。「ボブ(ボーケイ)はさておき、アーロン・ディルはボーケイのマスターなんだ。彼は最もクールな男だね。僕はこれまで、彼に何か刻印して欲しいと頼んだことは一度もないけれど、彼はいつも何かしらクリエイティブなことをするんだ。いつのことだったか覚えていないけれど、去年のある時、彼はとあるアイディアを持ちかけてきたんだ。彼は、『角度ではなく、LWやSWみたいに記すべきじゃないか』って言ったので、僕は、『すげえぞ、正直、それはかなりイケてる』って言ったんだ」

「なので、それ以降、彼はいつもそうやって刻印しているのだけど、他の選手たちやなんかに話すと、誰もが『うお、それ良いね。そいつはクールだ』って言うんだ」。

「これは古風な感じがするんだ。小さい子供の頃、セットを買ってもらうと、そこにはLWとか記されていて、実際のロフト角は分からなかったけれど、ロブウェッジであることは分かるじゃない。それこそ、まさに僕のセットで一番気に入っている部分なんだ。でも、全てはアーロンのおかげさ。これはイケてるよ」

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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