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2022年 バルスパー選手権
期間:03/17〜03/20 場所:イニスブルックリゾート(フロリダ州)

サム・バーンズがウェッジショット向上のために行ったユニークなギア変更

サム・バーンズが「バルスパー選手権」で、大会2連覇を果たした。昨年10月の「サンダーソンファーム選手権」に続く2021-22年シーズン2勝目となり、好調を維持している。

このオフ、バーンズとコーチのブラッド・パリンは、ウェッジによる中距離のショットに進歩の余地があることに気づいた。

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他の多くのゴルファーがそうであるように、バーンズは“伝統的”な見た目とデザインのウェッジを持っていた。下の写真の左側を見て分かる通り、彼の伝統的な形状をした50度のJAWS MD5 ウェッジはローバウンス設計で、トップラインが薄くブレード的。彼の使用するキャロウェイ APEX TCB キャビティバックアイアン(右側のクラブ)よりも丸みを帯びていた。興味深いことに、バーンズはピッチングウェッジもアイアンセットの物ではなく、伝統的なウェッジ形状をした46度のウェッジを使用していた。

2021年の「バルスパー選手権」は4本の伝統的なJAWS MD5 ウェッジ(46度、50度、56度、60度)をバッグに入れ、制覇した。

これに対し、2022年「バルスパー選手権」でバーンズがバッグに入れたJAWS MD5 ウェッジは56度と60度の2本のみである。

オフシーズンの用具テストを経て、46度と50度のウェッジを、JAWS MD5からアイアンセットのAPEX TCB アイアン(PWとAW)へ交換したのである。

「サムは私に電話で125~135ydがうまくいっていないと言ってきました」と、キャロウェイでツアープレーヤー対応を統括するディーン・テキルは述べた。「それで、我々はいくつかのオプションを模索し、彼にアイアンセットのギャップウェッジは今使っている物よりも寛容性が高いと言ったのです。デザイン的な観点から言うと、(アイアンセットのギャップウェッジは)キャビティバックであり、バウンスが少し大きく、ソールも広くなっています」

ロフトとシャフトが同じであれば、バーンズはJAWS TCB アイアン(PWとAW)の方が芯を外したショットに対する寛容性が高く、フルショットでミスヒットをした際の悪影響を軽減できることに気づいた。さらにより広いソールと大きなバウンスにより、エイペックスTCBのギャップウェッジの方がターフへもぐりにくく、より芝の抜けが良いこともわかった。

「こちらの方がとにかくアイアンからウェッジへの流れが良く、アプローチウェッジに関しては芝の抜けが少しばかり良いんだ」と、バーンズはGolfWRXに語った。「僕はより高い一貫性を求めていたのだけど、それを実現してくれた。こっちの方が他のウェッジよりも寛容性が高いのは間違いないと思うよ」

この変更は奏功したようだ。

2020-21年シーズン、バーンズは100~125ydの精度が25位(約5.4m)、125~150ydのそれは115位(約7.2m)にランクされた。2021-22年シーズンは前週の時点で、100~125ydで9位(約4.7m)、125~150ydで47位(約6.6m)である。

「彼はどちらのオプションでも弾道はコントロールできましたが、我々は(アイアンセットのウェッジの方が)飛距離のコントロールが良くなったことに気がつきました」とテキルは説明した。「それはおそらく、少し寛容性が高いからだと思います。端的に言って、ブレードとキャビティバックを比較しているようなものですから」

一般的には周辺重量配分の増加により、キャビティバックアイアンのセットのウェッジと、伝統的なウェッジを比較すると、アイアンセットのウェッジの方がフルショットでより高い寛容性を発揮する傾向にある。伝統的な形状のウェッジの方が、グリーン周りのチップショットやピッチショットで断然高い多用途性を発揮するとはいえ、ギャップウェッジとピッチングウェッジは主にフルショットで使われている。

では、なぜほとんどのアマチュアやプロゴルファーはロフトのあるアイアン(アイアンセットのウェッジ)ではなく、伝統的なウェッジの方を好むのだろうか。

「それは基本的には習慣です」とテキルは言った。「そこに思考プロセスがあるのかどうは、私にも定かではありません」

現在ウェッジのショットがうまくいっていないアマチュアは、伝統的な形状のウェッジではなく、アイアンセットのギャップウェッジを試してみるべきかもしれない。

少なくとも、今のところバーンズにとっては、その方が機能しているのだから。

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR
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