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三菱ケミカル テンセイ プロ ホワイト 1K:製品スポットライト

三菱ケミカル TENSEI(テンセイ) プロ ホワイト 1K(ワンケー)は、同社による低打ち出し、低スピンのプレミアムシャフトにおける最新のオプションである。エンジニアは人気を博したCKプロホワイトの後継モデルとして、豊富なハイテク素材を活用。なかでも、最もふんだんに活用したのは、製品名の由来となった1Kファイバーだった。

スーパープレミアム1Kファイバーは、カーボンケブラーより3倍薄く、よりタイトでより一貫性のある織りを作り出すことができる。三菱ケミカルによると、これにより、シャフトを通じてより高周波の振動の伝達が可能となり、このシャフト特有の“1Kフィール”が作り出されるという。言い換えると、打感がとてもピュアになり、その半面、フェースの中心を外した際の違いを簡単に感じ取ることができるので、貴重なフィードバックが得られるのである。

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「テンセイ 1Kシリーズは、日本のチームとの1年に及ぶコラボレーションの産物です。テンセイ 1Kは、これまで我々が作り出してきたなかで、最もプレミアムなテンセイであり、これは最も高価な素材と、我々の持つ最も進んだシャフト製造技術を使用したシャフトです。これまで作り出してきたなかで最高のシャフトを世界中のゴルファーの手元に届けるべく、持っている全てを注ぎ込みました」と、販売宣伝部門を統括するマーク・ガンサーは述べた。

特筆すべきはこのファイバーなのだが、同社によるプレミアム素材とパフォーマンスに対するコミットメントを具現化しているのは、1Kファイバーと新しいXLINKテック樹脂システムの組み合わせである。

念のためおさらいしておくと、樹脂はゴルフシャフトの層を張り合わせるのに用いられている。三菱ケミカルが独自に開発したXLINKテック樹脂システムは、革新的な2段階工程により、カーボンが豊富な構造を生み出し、これが普遍的な強さと反応の敏感さの併存を実現している。ガンサーによると、「このテック樹脂構造は、係数と伸長が共に高いのですが、これが安定性を向上させる上での2つの鍵を握る要素となっています」という。

三菱ケミカルで複合エンジニアリングを統括するトッド・ボレット(TB)が、1Kに関してさらなる詳細を語ってくれた。

-正確には、“1K”は何を意味するのでしょうか?

TB: 1Kファイバーは、ファイバーの束に含まれる個別のカーボンファイバーのフィラメントの数を意味します。これらファイバーの束には、個別になった1000(1K)のカーボンファイバーのフィラメントが含まれ、この直径は人間の髪の毛より細いのです。通常、一般的に“トウ”バンドルと呼ばれるカーボンファイバーの束には、3000から1万2000のフィラメントが含まれ、1Kファイバーで作られたカーボンの織りに比べ、これらのカーボンの織りの層は断然厚く、また重くなります。

-適切な言い方かどうか分かりませんが、1Kファイバーはエンジニアに何を可能にさせたのでしょうか?

TB: 非常に薄くて軽い性質の1K織りにより、複合多層構造となっているシャフトの上部の外側にこの層を配置することが可能となりました。この部分は、シャフトの先端と比べると、厚さがかなり薄くなっているのです。

この薄くて軽い1K織りをシャフト上部に配置することで、ゴルファーにより負荷をかけられたスイング中に、シャフトの薄い部分が楕円形に変化するのを最小化することができました。これにより、優れた安定性がもたらされるとともに、円筒形状への歪みが最小化されます。結果として、インパクト時のヘッドのフェース位置の精度が向上するのです。

-他に1Kファイバーについて述べておきたい点はありますか?

TB: 1K織りにより、ゴルファーはさらに、ケブラーとカーボン、そして弊社独自のアルミニウム・ヴェイパー技術が内在していたこれまでのテンセイの設計と比べ、カーボンファイバー単一で構成されたシャフトを使用する恩恵に授かることができます。ケブラーやアルミニウム・ヴェイパーといった素材を排除することにより、1Kはインパクトからの振動をより速く、より広範な周波数帯により伝達するため、ゴルファーにフェースでボールをとらえた際の極めて重要なフィードバックを与えることができます。

言い換えると、ゴルファーはクラブフェースのトウヒットやヒールヒットをより簡単に感知することができますので、弾道計測画面の前ではなく、コース上でスイングの調整をすることができるようになります。

GEARS

テンセイ1K プロホワイトに関するストーリーの最後の構成要素は、GEARS 3Dモーションキャプチャシステムの実施であり、これにより三菱ケミカルのエンジニアたちは、ゴルファーとクラブの両方を同時に計測することができるようになった。複数の計測点がクラブヘッドとシャフトに配置され、シャフトの捻れ、歪み、垂下などが計測された。同社にとってこれは、新製品やプロトタイプを検証するのに極めて便利なのだが、同様に、デザイナーが修正や調整を施すのにも価値を発揮したのである。

製品開発イノベーション部門を統括するゼイン・ナッタルは、GEARSについて、「我々は常に、ロボット工学と選手の試打により、徹底的に弊社の製品をテストしてきました。このプロセスにさらなるリソースを適用するべく、我々はシャフトの挙動を3Dモーションで分析するため、GEARSモーションキャプチャシステムを使い始めました。これにより、我々は既存の構造を検証しつつ、開発段階の構造が適格であるかどうかを判断することができるようになりました。今後も成長を続ける上で、我々の試験プロセスとシステムを次なるレベルに引き上げるのは、重要なことなのです」と説明してくれた。

重量とフレックス

テンセイ プロホワイト 1K 50(R、S、X、TXフレックス)
テンセイ プロホワイト 1K 60(R、S、X、TXフレックス)
テンセイ プロホワイト 1K 70(S、X、TXフレックス)
テンセイ プロホワイト 1K 80(S、X、TXフレックス)

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR
三菱ケミカル
発売日:2021/03/19 参考価格: 55,000円

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