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2021年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/20〜05/23 場所:キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコース(サウスカロライナ州)

ミケルソンが「全米プロ」で投入した新カスタムドライバーとは

「全米プロゴルフ選手権」開催地のキアワアイランドがメジャー史上最長コースであることを考えると、フィル・ミケルソンの新しいドライバーが活躍の鍵を握ったとしても驚きではないだろう。

50歳のミケルソンは、予選ラウンドを「70」「69」でプレーし、首位に並んだ。ティからグリーンのストロークゲインドでトップに君臨し、ティショットのストロークゲインドでトップ10に入り、ティショットの平均飛距離を298ydとした。

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この週、ミケルソンは初めて実効ロフト5度の「エピックスピード」のカスタムヘッドを実戦投入した。シャフト長は全米ゴルフ協会(USGA)が定める規定の限界である48インチに近い47.9インチとなっている。

「ドラコン選手と仕事をしているみたいな感じでした」と、キャロウェイのシニアクラブパフォーマンス分析者、ゲリット・ポンは述べた。「ミケルソンはこれを精度のためではなく、飛距離のために使っています。興味深いことに、必ずしも長いシャフトで精度を失うタイプの選手ではないのです。精度を大幅に失う選手もいれば、精度が増す選手もいます。でも、彼は精度を失わない選手なのです。しかしながら、速度を得るのです」

「長めのシャフトでスイングする際、ミケルソンは通常のシャフトよりもボールに対して若干アッパーに振ります。インパクトで多くのロフトを作り出し、打ち出しを高くしますので、達成すべき主要事項は、低スピンで高初速のドライバーを作ることでした」

ミケルソンのために特別に作られたミケルソンの新エピックスピードは、キャロウェイの空力技術であるサイクロンヘッド形状が搭載されている。さらに重心を下げるため、ヘッド前方に2本目のネジが追加されている。

「スイング速度が速くなることで、空力的に設計されたヘッドの恩恵をより受けることができます」とポンは言う。「彼はツアーで使用率の高いモデルに比べ、より初速が速く、簡単にドローを打て、(左打ちの選手にとって)左のミスを軽減し、とてもスピン量の低いドライバーを使っています」

ポンによると、ミケルソンはエピックスピードの8.5度のモデルをテストし、ロフトを6.5度まで下げたが、それではスピン量が過多となってしまった。スピン量2000rpm以下でドローを打ち、2400rpm以下でフェードを打つことを望んだ、という。

ミケルソンが右打ちであれば、サンプル数も多いため、希望にマッチするクラブを作り上げるのは、より簡単だったかもしれない。ミケルソンにフィットするヘッドを作るというのは、CADで新しいヘッドを設計することを意味し、その上で鋳型を作って製造しなければならない。通常、このプロセスには8週間を要するとポンは言った。

「我々は、作るのに長時間を要したエピックスピードの基準値から始め、その上でフィルを念頭に改造しました」とポン。「このスピードの特別モデルは、かなり新しいものです。見た目はエピックスピードと同じように見えますが、これは左利きの選手が、長尺シャフトで低ロフト、低スピンで打つためのカスタムバージョンなのです」

「つまり、基本的にフィル・ミケルソン専用ということです」

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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