あと6勝…アダム・スコットが狙うは永久シード
2021年 ジェネシス招待
期間:02/18〜02/21 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
アダム・スコットは短いパターを“実験中”
アダム・スコットの名前が出てくると、たいてい思い浮かぶのはショットのうまさだが、前週のリビエラCCでのオープニングラウンドで「69」をマークした際、最も注目を集めたのは、新しいパターだった。それもそのはず。初日のパッティングにおけるストロークゲインド(5.074)でフィールドの首位に立ち、パットを沈めた総合距離を100フィート(約30m)以上としたのである。
この素晴らしいパフォーマンスは、パターの修正による賜物。GolfWRXはスコッティキャメロンのツアーレップ、ドリュー・ページにこの変更点について聞いてみた。
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「スタジオへやって来たアダムは、ヘッドを少し安定させる方法を模索していました」とページ。「我々はパターの後端部分にウェイトを追加しましたが、何であれバランスが鍵を握ります。スイングウェイトをコンスタントに保つため、パターを2インチ短くし、トップの先端にウェイトを加えて差し引きゼロにすると、これが当たりました」
パターはスコットが気に入るスイングウェイトになったといい、さらにこう続けた。「ヘッドは彼の好む高慣性モーメント(より高い安定性)になっており、持ち味であるロングゲームにパットの好調さが噛み合うと、彼はとても危険な存在となることは誰もが知っています」
スコットが長尺パターを試し始めたのは10年以上前のことであり、従来の長さから“ブルームスティック”の長尺モデルへ移行したのは2010年のことだった。この変更が奏功し、2012年の「マスターズ」でメジャー初タイトルを獲得すると、USGAがパッティングのアンカリングを禁止にした後、さらなる実験の機会をもたらした。
スコットは一時的に愛用のスコッティキャメンのモデルから離れることはあったが、常に高慣性モーメントのスコッティキャメロン「エクスペリメンタル プロトタイプ リビジョン X11パター」に戻っていた。昨年リビエラCCで2勝目を挙げた際も、このパターがバッグに収まっていた。今、このパターは2インチ短くなった。
「これは今、僕が実験していることなんだ」とスコット。「スコッティキャメロンとの取り組みにより、このパターは試してみる価値があるというところまで来たと感じたんだ。僕はこのところ、自分のパッティングに満足もしていたから、楽しみのひとつになっている」
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)