「フライズドットコムオープン」アラカルト
2014年 フライズドットコムオープン
期間:10/09〜10/12 場所:シルバラードリゾートアンドスパ(ノースコース)(カリフォルニア州)
パワーランキング:フライズドットコムオープン
2014/10/07 15:22
By Rob Bolton, PGATOUR.COM
年をまたぐスタイルになってから2度目を迎えるPGAツアーのシーズン。もうすぐパパになるビリー・ホーシェルが、導入から8年目のフェデックスカップを制してからまだ3週間あまりだが、選手たちにとっては2014-15シーズンを「ゼロ」から始めることで心機一転となるだろう。
ホーシェルがコースを去った翌週、ウェブドットコムツアーファイナルが終わりを迎えた。2013-14シーズンで勢いよく“下剋上”を果たしたプレーヤーたちは、今週行なわれる「フライズドットコムオープン」の会場でニュートラルな状態を享受することだろう。再び戦いの場に戻るPGAツアーの面々には、ここでの熾烈な戦いの経験はないからだ。
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米カリフォルニア州ナパにある、シルバラードリゾートアンドスパのノースコース。1968年から1980年までPGAツアーの「カイザー・インターナショナル」が14回行なわれたこの地は、再びその役目を果たすことになる。当時の大会は1969年の2大会を含むのだが、この2つ目の大会は、当初予定されていたトーナメントが1月中旬の天候の影響で36ホールに短縮された結果だった。1974年と1975年大会の勝者は、ゴルフ殿堂入りを果たしたジョニー・ミラーで、彼はシルバラードの共同オーナーでもある。ミラーは2011年の改修も担当し、バンカーを移動しては、キクユ芝に代わりライ芝やブルーグラスを植えた。彼はリゾートを訪れるゴルファーへの食事にも力を注いだが、グリーンはトーナメントのスピードにも耐えられるものにした。結果、ゴルフプレーは最高のものとなり、グリーンに不慣れな状態も、プレーヤーにとってはプラスになることだろう。
全長7,203ヤードで、フロント「36」のバック「36」で計「72」、パーはごく普通だといえる。この地域の重苦しい空気のせいで、それよりもやや長くなることもあるだろう。上がりホールはそれぞれパー5、4、5ということもあり、1打差のリードでは安心できない。今大会のティタイムの発表が待たれる。
ウェブドットコムツアーの入れ替え戦からの選手に、プレーの機会をさらに与えようと、今大会はこれまでより12名多い計144名で行なわれる。プレーヤーは大会期間を通じ、協力的な環境の中のプレーができるだろう。天候は良好で、気温は80度後半(摂氏30度から32度、それより高くなる可能性もあり)で“10月の気候”とはちょっと違うかもしれない。だが風もちょうど良く、夜間の涼しさは秋の訪れを感じさせるだろう。
パワーランキング:フライズドットコムオープン
1位:ジミー・ウォーカー
(コルデバレーGCでの)昨年大会の覇者は、どんな場所でも安定したプレーを見せている。2013-14シーズンはトップ10入りが10回(うち優勝が3回)、さらにトップ20入りも6回だった。
2位:マット・クーチャー
初出場となるクーチャー。昨シーズンのPGAツアーランキングでは、11回のトップ10入りで2位に。平均スコアでは5位、スクランブル率では12位だ。
3位:ブルックス・ケプカ
PGAツアーのフルシード権を獲得したケプカは、始動に向け準備万端。欧州ツアーでの直近3試合では、最低でも11位タイと好成績を残した。
4位:松山英樹
PGAツアー挑戦で成功を収めたあと、休養に入っていた松山。スコアに対するショットの貢献度では6位、平均スコアは19位。
5位:ブラント・スネデカー
こちらも初参戦。「ライダーカップ」の主将指名を賭けて挑んだプレーオフシリーズでは0勝2敗だったが、その前の3試合ではいずれも15位内でフィニッシュした。
6位:ケビン・チャッペル
パットに不安要素が残るが、シルバラードの地ではあまり重要ではなさそう。9試合連続で予選を突破し、うち4試合では20位内に入るなど波に乗っている。
7位:ハンター・メイハン
ワインの名産地であるこの地に、初めて足を踏み入れるメイハン。「ライダーカップ」では大活躍とはいかなかったが、7週間前の「ザ・バークレイズ」を制したプレーヤーだ。
8位:アダム・ハドウィン
ウェブドットコムツアーで2勝し、賞金王となったハドウィン。そのほかにも2位タイ、3位タイ、そしてトップ10入りも5回と好成績を記録している。ルーキーながらPGAツアーでのプレー経験もある。
9位:ジャスティン・トーマス
ウェブドットコムツアー1年目ながら大活躍したトーマス。スコアでは3位、パー4のスコアやアンダーパー、トータルランキングでは1位だ。
10位:ジャスティン・ヒックス
不慣れなグリーンのコースで行なわれた、今年7月のPGAツアー大会「RBCカナディアンオープン」では3位と大健闘した。
11位:クリス・ストラウド
平均スコアとトータルでは共に43位のストラウド。だがトップ5入り3回と勢いのある状態で、新シーズンに挑戦する。
12位:ベン・マーティン
昨シーズンは出場26試合のうち半分は予選落ちを喫したが、バランスのとれたスキルで3度の3位フィニッシュと約148万ドル(約1億6,200万円)もの賞金を手に。
13位:デレク・ファーザウアー
ウェブドットコムツアーチャンピオンシップで優勝し、ファイナルズでは賞金王にもなったファーザウアー。昨シーズンはパットでは2位タイ、スコアでは7位だった。
14位:リチャード・スターン
第3戦で単独2位になったものの、ウェブドットコムツアーファイナルズには出場せず。先週の「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」では6位タイだった。
15位:ジェイソン・ゴア
数年間の悪戦苦闘ののち、再びフルシード権を手にしたゴア。2014年のウェブドットコムツアーではスコアで1位、トータルでも2位だった。