過去の栄光がウッズを駆り立てる
2014年 WGCブリヂストンインビテーショナル
期間:07/31〜08/03 場所:ファイヤーストーンCC(オハイオ州)
「まったく別物」の復帰の難しさ ウッズ
ゴルフ関連でタイガー・ウッズと聞いて驚くようなことはあまりない。しかし、今年の初めに受けた腰の手術から第一線に復帰するというのは、また別の話のようだ。
「膝と腰の手術はまったくの別物」。
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「WGCブリヂストンインビテーショナル」に出場するウッズはこう語る。「腰の手術からの復帰を考えれば、膝は回復自体も、リハビリもだいぶん楽だよ」。
「前にアキレス腱をやったし、知っての通り膝の手術も受けた。でも今回の手術は本当に別物。思っていた以上に復帰が遅れた」と、難題に直面していると話す。
3カ月以上を休養に充て、コングレッショナルでの「クイッケンローンズ・ナショナル」で復帰した際も、ウッズ自身、どうなるのかまったく分からなかったという。
予選通過は果たせなかったが、プレーできたことに喜びを感じ、「上々」とその週を振り返った。
2週間前のロイヤルリバプールでは、アイアンとパッティングの不調により、自身の「全英オープン」ワーストとなるスコアを記録。メジャー通算14勝を挙げているウッズとは思えないほど、あまりにも残念な結果だった。
38歳にとって、腰の手術からの復帰は、今までに苦しんだどんな怪我よりも難しいということなのだろう。
「すべてにおいて改善する必要があった」。手術から3カ月での復帰、そして復帰後の6日間のラウンドについて聞かれたウッズは、そう答えた。「もっと効率の良いプレーをしないといけない。自信のあるショットは今も良い状態にある。ただ、悪いショットに関しては、ミスしたらあそこにいくぞというのが分かっているショットにはしないといけない」と続けた。
ウッズにとって、昨年の優勝を含め8勝しているファイヤーストーンでの大会は、浮上のきっかけになるかもしれない。
だがそれでもウッズ自身は今週の大会をテストとは考えていないようだ。
「これからも状態を上げていくだけ。復帰してから3大会目だしね。これまでも手術を経験しているから、冷静に考えないといけない。もう少し時間はかかると思う」。
ひょっとすると、過去のケースよりも少しだけ時間が必要なのかもしれない。